髪と頭皮の基礎理論ケミカル講座 vol.8 ヘアカラー剤の分類

1.ヘアカラー剤の種類と特徴

一時染毛料

色素の種類pH特徴ダメージかぶれ薬事分類
顔料 中性 ・染毛は簡単
・表面付着
・1回のシャンプーでとれる
化粧品

半永久染毛料

色素の種類pH特徴ダメージかぶれ薬事分類
酸性染料 酸性 ・色が鮮やか
・ツヤ感が良い
化粧品
HC染料
塩基性染料
弱酸性~
アルカリ性
・HC染料はヘアカラーの直接染料と同じタイプ
・塩基性染料は+イオンを持つ
・色持ちはよくない
無~
わずかに有り
化粧品

永久染毛料

色素の種類 pH 特徴 ダメージ かぶれ 薬事分類
金属類 アルカリ性 ・鉄+タンニン酸等ポリフェノール
・パーマがかからなくなる
(頻度少) 医薬部外品
酸化染料(2剤式) アルカリ性 ・明るいヘアカラーができる 医薬部外品
弱アルカリ性
弱酸性(pH6~6.5) ・傷まないヘアカラーができる

その他

色素の種類 pH 特徴 ダメージ かぶれ 薬事分類
植物類 酸性 ・染まりが薄い (頻度少) 化粧品

2.髪とpHの関係

健康な髪のpHは、4.5~5.5%の弱酸性です。
髪とpHの関係

左/髪に+イオンが多くなると-イオンと引き合うようになります。主に酸性染料の染着に関係しています。「酸性染料の染まり方について」はこちらを参照ください。
右/髪に-イオンが多くなると+イオンと引き合うようになります。主にカチオン界面活性剤の吸着に関係しています。

ポイント
  • 髪にとって弱酸性が一番健康な状態。
  • 髪はpHの状態によってイオン性が変化します。