人の髪って繊細なんです。羊の毛がウールという繊維であったり、お蚕(かいこ)さんが出す糸が絹という繊維であるように。
私たちは20年前に、テキスタイルという繊維の世界から、人の髪という繊維の世界にやってきました。糸を染めたり、しなやかにしたり、傷めないように洗ったり、ウェーブをつくったりするなど、科学の知識や知恵や経験を持っていたからです。
そして髪という繊維の世界で、まず私たちは髪を科学することから始めました。
人の髪ってどんな構造をしているのか、なぜパーマがかかるのか、なぜヘアカラーは染まるのか、といったことを科学の目で確認するということです。
もちろん普通に美容室で行われている仕事を、全部科学で説明できなければならないということではありません。
でも、こと髪のダメージに関する限りは毛髪を科学して、傷めずに技術ができたり傷んだ髪をできるだけいたわりながら技術をする方がいいと考えました。
その理由はお客様がダメージを極度に嫌っているからです。
そういった背景から研究開発を中心にしっかり髪を科学して、美容室で「毛髪の科学」を臨店講習するメーカーになりました。
20年経った今、非常に危険な髪が増えてきていると感じませんか。
これ以上はカラーを繰り返したくないダメージレベルの髪。パーマをかけたくない髪。
それは、ヘアカラーが完全にファッションとして定着し、お客様がヘアカラーを基本におしゃれを組み立てる時代になったからです。こんな時代こそ、髪のプロとして必要な「最新の毛髪科学」を私たちと一緒に勉強しませんか。
「髪を科学する」というコンセプトからはじまったデミは、これからの20年も科学の裏づけのある毛髪知識や情報を提供し、お互いが成長(共育)できる関係を美容師さんたちと続けていきたいと考えています。