毛髪研究 最前線男性型脱毛症に関する研究成果

育毛に関する継続的研究により、有用な研究成果が得られましたのでご報告いたします。

AGA(男性型脱毛症)とは

AGA(Androgenetic alopecia、男性型脱毛症)は思春期以降、頭頂部、前頭部のどちらか一方もしくは両方の毛髪が徐々に細くなる、男性特有の脱毛症です。AGAは男性ホルモンの働きが大きく関与しています。男性ホルモンのテストステロンは5α-リダクターゼという酵素の働きにより脱毛作用が強いジヒドロテストステロンになります。これが毛根に作用すると、ヘアサイクルの退行期が誘導され毛乳頭が萎縮して毛髪が徐々に細くなり、いずれ脱毛に至ります。AGAは進行性の脱毛症なので早めの対処が必要です。

酵素を用いた研究

デミ毛髪科学研究所では、多くの化粧品原料の中からチョウジエキスが5α-リダクターゼの働きを抑制させるという発見に至りました。5α-リダクターゼの働きを抑制することによりヘアサイクルが正常の周期に戻り、抜け毛が抑制され太い毛髪に成長することが期待できます。

育毛試験

実際にチョウジエキスを配合した薬剤を、朝と晩の1日2回使用した実使用試験では、約6ヶ月の連用で洗髪時の抜け毛本数が減少するという成果が得られました。また、頭頂部の毛髪が増加するという研究成果が得られました。

試験開始前、試験開始3ヶ月後、試験開始6ヵ月後において、それぞれ連続3日間、洗髪時の抜け毛をカウントし、その値の平均を抜け毛の本数とした。さらに、試験開始前の抜け毛の本数に対して、3ヶ月後、6ヵ月後の抜け毛本数の減少した割合を出した。

髪が増える・太くなる(毛乳頭細胞増殖促進+FGF-7の生産促進)

今後も研究を継続し、より良い薬剤の開発につなげたいと考えています。