毛髪研究 最前線毛髪と脂肪酸の関係

毛髪と脂肪酸の関係について研究成果が得られましたので報告いたします。

1.脂肪酸とは?

脂肪酸とはオイル(油脂)を構成している成分で、構造の違いによりさまざまな種類が存在します。例えるならば、毛髪(タンパク質)がアミノ酸で構成されているように、オイル(油脂)は脂肪酸で構成されています。数ある脂肪酸の中でも特徴的な構造をした脂肪酸が、オメガ-3脂肪酸やオメガ-9脂肪酸です。

オメガ3脂肪酸の構造(α-リノレン酸)

『オメガ』とは脂肪酸の末端(カルボニル炭素とは逆側)のメチル基の炭素を示し、末端の炭素から何番目に初めて2重結合が出てくるかで、オメガ‐3脂肪酸やオメガ-9脂肪酸などに分類されます。

2.年齢における毛髪内部脂肪酸量の変化

脂肪酸は毛髪内部にも含まれており、30代をピークに毛髪内部の脂肪酸量は減少していきます。
毛髪内部の脂肪酸量が減少することで、水分保持力の低下や毛髪のベール効果の低下、ツヤ感の低下などが引き起こります。

女性に多い髪の悩みエイジングヘア

3.脂肪酸を豊富に含むナチュラルオイル

  • パタゴニアローズヒップオイル

    パタゴニアローズヒップから抽出されたオイルはオメガ-3脂肪酸(α-リノレン酸)を豊富に含んでいます。パタゴニアローズヒップオイルは一般的なオイルの35倍以上のオメガ-3脂肪酸を含んでいます。 ※ローズヒップ油

  • オレンジラフィーオイル

    ニュージーランド沖の深海に生息する長寿の魚オレンジラフィー 。このオレンジラフィーから抽出されるオイルはオメガ-9脂肪酸(オレイン酸)を豊富に含んでいます。オレンジラフィーオイルはアトピー性皮膚炎のケアなどスキンケアオイルとしても使用されているオイルです。オレンジラフィーオイルは一般的なオイルの3倍以上のオメガ-9脂肪酸を含んでいます。 ※オレンジラフィー油

4.脂肪酸による毛髪ケア

オメガー3脂肪酸を豊富に含むパタゴニアローズヒップオイルが髪を内部から保湿。さらにオメガー9脂肪酸を豊富に含むオレンジラフィーオイルがキューティクル同士(キューティクル間CMC)を密着補修します。

毛髪水分の蒸発量試験

パタゴニアローズヒップオイルとオレンジラフィーオイルを配合したオイル(アルカニシオンエクストラ)を使用することで、健康な毛髪以上の保水力を保ち、髪の過乾燥を防ぐ結果が得られました。

5.製品への応用について

本研究で得られた知見・技術は2013年10月発売の「パタゴニックオイル」に応用されています。

パタゴニックオイル カテドラルスムースを使用した毛髪

カテドラルスムース使用後の毛髪イメージ

パタゴニックオイル イセベルグモイストを使用した毛髪

カテドラルスムース使用後の毛髪イメージ

パタゴニックオイル アルカニシオンエキストラを使用した肌

20代女性肘部分の比較写真
30代女性手の甲部分の比較写真

パタゴニックオイル カテドラルスムースを使用したスタイル持続試験

ウェットの状態で左右それぞれに剤を塗布しドライ。その後アイロンでスタイリングし、ヘアスプレー(ウェーボデザインポッド ライトキープスプレー)でセット後に試験。