頭皮に化粧水は必要？頭皮悩みの原因から効果的な保湿方法まで紹介

頭皮が乾燥し、かゆみやフケなど不快な症状に悩まされていませんか？実は、顔と同様に頭皮にも化粧水を使うことで、保湿効果が期待できます。

今回は、頭皮の乾燥の原因から、頭皮用化粧水を使った保湿方法まで詳しく解説します。頭皮用化粧水の選び方も紹介しますので、頭皮の乾燥でお悩みの方は参考にしてください。

頭皮が乾燥する原因と主な症状

頭皮は皮膚の一部であるため、顔や身体と同じように乾燥します。乾燥はさまざまな頭皮トラブルを引き起こすため、日頃の保湿が欠かせません。

では、なぜ頭皮は乾燥してしまうのでしょうか。頭皮が乾燥する理由と具体的な症状について解説します。

頭皮が乾燥する理由

頭皮が乾燥してしまう理由はさまざまです。日常的な要因としてあげられるのが、洗浄力の強いシャンプーの使用です。洗浄力が強い界面活性剤が含まれているシャンプーは、汚れだけでなく頭皮に必要な皮脂まで過剰に洗い流してしまいます。

また、紫外線やエアコンも頭皮を乾燥させる原因です。頭皮は紫外線をダイレクトに受けやすい部位であり、特に紫外線の強い5月から8月にかけては注意が必要です。さらに夏場はエアコンの風を長時間浴びることも多く、頭皮が乾いてしまいます。

美容室でのパーマやカラーリング、生活習慣の乱れから発生する頭皮ダメージなども頭皮を乾燥させます。

頭皮が乾燥すると起こる症状

頭皮の乾燥はフケを発生させる要因です。頭皮が正常な状態であってもある程度フケは発生しますが、乾燥するとフケの量が増えます。なぜなら、頭皮の水分が少なくなり、表皮の角質が剥がれやすくなってしまうからです。
また、乾燥によるターンオーバーの乱れも、頭皮のバリア機能を低下させる原因です。

ターンオーバーとは、皮膚の細胞が28日間かけて新しく生まれ変わる周期のことです。この周期が乱れると、頭皮が正常に再生されずバリア機能が低下します。バリア機能が低下すると外部からの刺激を受けやすくなり、かゆみが生じるのです。

頭皮の嫌なニオイも、頭皮の乾燥によって起きるものです。乾燥すると皮脂が過剰に分泌され毛穴に溜まり、菌が繁殖して嫌なニオイを発してしまいます。

頭皮に化粧水は有効！期待できる効果とは

化粧水は、乾燥した頭皮の保湿ケアに効果的です。化粧水で保湿することで水分不足やバリア機能の低下を予防し、フケやかゆみの改善が期待できます。頭皮にうるおいが戻れば皮脂の過剰分泌を防げるため、雑菌の繁殖が抑えられ、ニオイも自然と減ります。

頭皮に使用する化粧水を選ぶ際のポイント

頭皮に使う化粧水は、「頭皮用化粧水」がおすすめです。

頭皮用化粧水を選ぶポイントについて解説します。

ポイント1｜保湿成分に着目する

頭皮用化粧水でまず注目したいのが保湿成分です。

コラーゲンやヒアルロン酸、植物エキス、セラミドなど化粧水によく含まれている保湿成分は、頭皮にうるおいを与えてくれます。頭皮が保護されることでフケやかゆみ、抜け毛など乾燥から引き起こされる症状の予防につながります。

着目したい具体的な成分は、ユズ果実セラミドや加水分解ヒアルロン酸などです。

果物の柚子から得られるユズ果実セラミドは、保湿や肌のバリア機能をサポートする効果があります。加水分解ヒアルロン酸は保水性に優れているほか、分子が小さいため肌の内側にまで浸透しやすく保湿に効果的な成分です。

ポイント2｜そのほかの成分も確認する

頭皮用化粧水には、乾燥以外にフケや抜け毛などの症状に特化した成分が含まれているものもあります。乾燥以外に気になる症状がある場合は、悩みの改善に期待できる成分が含まれているかチェックしましょう。

例えば、フケやかゆみに困っている方は、頭皮の炎症を抑えてくれるグリチルリチン酸ジカリウムのような有効成分や抗菌成分が入ったものを選びましょう。

頭皮用化粧水で改善しない場合、ほかの原因によって生じている可能性もあります。症状がひどい場合は、早めに皮膚科へ受診して原因を特定しましょう。

薄毛や抜け毛に悩んでいる方は、頭皮の環境改善に効果のあるものや、育毛タイプのものがおすすめです。抜け毛は、紫外線や生活習慣の乱れから頭皮が乾燥したり血流が悪くなったりと、環境が悪化することも原因の一つとなります。

薄毛や抜け毛に効果のある成分セファランチンは、頭皮の血行を促進して発毛、育毛を促進してくれます。

白髪が気になる方や今から白髪を予防したい方、頭皮のエイジングケアをしたい方は、髪の変化が起きるような成分 が含まれているものを選びましょう。具体的には、 アシタバ葉／茎エキスやコレウスホルスコリ根エキス、ウメ果実エキスなどがあります。

ポイント3｜好みのテクスチャや香りのものを選ぶ

一般的な化粧水と同じように、頭皮用化粧水も水のようにサラサラとしたつけ心地のものもあれば、とろみのあるものまでさまざまです。

とろみの強い化粧水は液垂れしにくく使いやすいメリットがある反面、蒸れやすかったりベタつきがあったりなどのデメリットもあります。一方で、サラサラとしたタイプは液垂れしやすく塗るのが難しいですが、使用感はさっぱりとしています。

頭皮にまんべんなく吹きかけたいのであれば、ミストタイプやスプレータイプがおすすめです。

化粧水の香りも選ぶ際のポイントのひとつです。自分好みの香りであれば、使う際にリラックスできて気分も上がります。毎日使うものなので、テクスチャも香りも自分の好みに合ったものを選びましょう。

頭皮用化粧水を使用するタイミングと使い方

頭皮化粧水の効果を十分に感じるには、適切なタイミングと使用方法を知ることが重要です。
ここでは、具体的なタイミングと使い方について解説します。

頭皮用化粧水を使うタイミング

一般的な化粧水と同じように、お風呂上がりに使用するのがおすすめです。お風呂上がりの頭皮は、シャンプーで汚れとともに皮脂が取り除かれて乾燥しやすい状態になっています。皮脂が取り除かれている状態の頭皮は、化粧水が馴染みやすい状態でもあります。

頭皮の保湿ケアで効果を実感するには、毎日継続することが大切です。お風呂後のスキンケアと一緒に頭皮の保湿ケアを行えば、忘れずに続けられるでしょう。

頭皮用化粧水の使い方

頭皮化粧水は下記の手順で使います。

1. 洗髪後にタオルドライをする
2. 髪の分け目→髪で隠れている頭皮の順番で化粧水を塗る
3. 指の腹で頭皮をマッサージするように化粧水を馴染ませる
4. ドライヤーで髪を乾かす
   ※ドライヤーは10cm程度離して使用する

直接塗るタイプの場合は、特に乾燥している部分に数か所につけましょう。スプレータイプの場合は、直接頭皮にスプレーしてください。