【セルフチェックあり】頭皮が硬くなる原因は?リスクや対応方法も解説

【セルフチェックあり】頭皮が硬くなる原因は?リスクや対応方法も解説の写真

毎日丁寧にヘアケアをしているのに抜け毛や白髪が増えるなら、頭皮の硬さが関係しているかもしれません。頭皮が硬いと肩こりやたるみなども引き起こすおそれがあるため注意が必要です。

今回は頭皮が硬くなる原因やリスク、改善するための方法について解説します。

【セルフチェック】まずは頭皮の硬さを確認!

【セルフチェック】まずは頭皮の硬さを確認!の画像

頭皮の硬さを簡単にセルフチェックする方法は、下記の通りです。

  1. 頭頂部を親指と人差し指でつまむ
  2. 頭皮が動くか確認する

頭頂部をつまんだときに、頭皮が動く感覚があれば柔らかさがあるため問題ありません。しかし、ほとんどつまめなかった場合は、頭皮にこわばりがあり頭皮が硬くなっているサインです。

ただし、頭皮の硬さには個人差があるため、硬いからといってすぐに薄毛や抜け毛につながるとは限りません。ひとつの目安として確認してみてください。

頭皮を硬くする原因は血行不良

血行不良になると、頭皮が硬くなるため注意が必要です。主な原因として考えられることは下記の通りです。

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 生活習慣の乱れ

それぞれの原因についてみていきましょう。

原因1|ストレス

イライラしたり、疲れが溜まっていたりなど、ストレス過多の状況が続くと頭皮が硬くなることがあります。自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、ストレスを受けるとこれらのバランスが乱れ、血行不良を招きます。

交感神経、副交感神経それぞれのはたらきは下記の通りです。

・交感神経:活動時や緊張時に優位になる神経。血圧を上げたり、瞳孔を開いたりする。
・副交感神経:休息時やリラックス時に優位になる神経。血圧を下げたり、瞳孔を縮めたりする。

どちらかが過剰に働くと身体に不調がみられます。特に、ストレスを強く感じると交感神経が優位になり血管が収縮するため、頭皮の血行不良を引き起こしやすくなります。

原因2|運動不足

運動不足の方も頭皮が硬くなりやすいため注意が必要です。運動によって筋肉が伸びたり縮んだりすることで、ポンプのように血液を必要なところへ運びます。そうすると、血液の循環が良くなって体温が上昇し、血流も改善します。

運動する機会が少ない方は、全身の血流が悪くなりがちです。血流が滞ると必要な場所に酸素や栄養が行き渡らなくなり、頭皮が硬くなってしまいます。

原因3|生活習慣の乱れ

睡眠不足が続いていたり、外食やジャンクフードが多かったりなど、生活習慣が乱れていると血行不良につながります。

本来、就寝中は副交感神経が優位にはたらくため、血管が広がりやすくなります。しかし、睡眠不足の状態が続くと身体にストレスがかかり、交感神経が優位になって自律神経のバランスが乱れ、頭皮の血流が滞ってしまうのです。

また、睡眠不足は肌のターンオーバーの周期にも悪影響を及ぼします。肌のターンオーバーとは、古い角質が剥がれて新しい角質に入れ替わることで肌が生まれ変わるサイクルのことです。

ターンオーバーが乱れると、頭皮の皮脂や古い角質が残り続けてしまうため、頭皮環境が悪化します。脂っこい食事や野菜不足が続いている方も、血液がドロドロになり、血流が悪くなってしまうため注意しましょう。

頭皮が硬いことで生じるリスク

頭皮が硬いことで生じるリスクの画像

頭皮がガチガチに硬くなっていると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。ここでは、頭皮が硬いことで生じるリスクを紹介します。

リスク1|抜け毛や白髪の増加

健康な髪を維持するためには、毛根に栄養や水分が行き渡る必要があります。

しかし、頭皮の硬さが目立つ場合や頭皮が乾燥している場合は、血行不良で栄養や水分が不足し、髪の成長が妨げられてしまいます。

また、頭皮の血行不良が続くと、髪を黒くするために必要なメラニンを作りだすメラノサイトのはたらきも弱まり、「気がついたら白髪が増えていた」ということにもなりかねません。

リスク2|肩こりや頭痛の悪化

頭皮の血行不良は、首こりや肩こり、頭痛など、全身の健康に影響を与えます。首や肩周りの筋肉と頭皮はつながっているため、頭皮の血流が悪化すると首や肩周辺の筋肉も硬くなり、こりが発生してしまうのです。

また、血行不良による肩こりや首こりで筋肉が圧迫されると、脳へ送られる血液量が減少し、緊張型頭痛が起こります。

そのほか、頭皮の血流悪化により、脳が血液を増やすよう指令を出した際、急激に血流が増えて片頭痛が起きる場合もあります。

リスク3|シワやたるみ、くすみの発生

頭皮と顔は1枚の皮膚でつながっているため、相互に影響します。頭皮が硬いと筋肉をうまく使うことができず、顔の皮膚を引き上げる力が弱くなり、シワやたるみを引き起こしてしまうのです。

また、血液やリンパの流れも悪くなることで、老廃物が滞りやすくなります。そうすると、代謝がスムーズにできなくなり、顔色がくすんで見えてしまいます。

頭皮を少しでも柔らかくする方法

頭皮を少しでも柔らかくする方法の画像

頭皮を柔らかくするためには、毎日のヘアケアや生活習慣を整えることが大切です。ここでは、頭皮の硬さが気になるときの対応方法を紹介します。

方法1|頭皮マッサージを行う

硬くなった頭皮をセルフケアで柔らかくするためには、頭皮マッサージがおすすめです。頭皮の血流を良くするマッサージ法は下記の通りです。

  1. 手のひらで頭皮全体を動かす
  2. 手の根元で耳の上付近を前後に動かす
  3. 手の根元で耳の後ろから襟足に向かってほぐしていく
  4. 手の根元で額の生え際をほぐす
  5. 手を重ねて頭頂部を上から軽く押さえ、前後左右に動かす
  6. 人差し指・中指・薬指の腹で頭皮を軽く押し、額の生え際から頭頂部に向けて引き上げていく
  7. 頭皮のツボ(こめかみ、頭頂部)を指の腹で3秒ずつ押す

マッサージの際は、頭皮に負担をかけないように気持ち良いと感じる力加減で行いましょう。1日1回、数分程度のマッサージでも効果が期待できます。

方法2|頭皮を保湿する

頭皮が乾燥するとより硬くなってしまうため、顔と同じようにしっかりと保湿することが大切です。頭皮用化粧水を使い、頭皮にうるおいを与えて乾燥やカサつきを防ぎましょう。

また、洗浄力が強いシャンプーを使うと、必要な皮脂まで洗い流してしまうおそれがあります。頭皮の乾燥が気になるときは、アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。

アミノ酸は私たちの髪や頭皮を構成する成分のひとつであり、頭皮にやさしく、うるおいをキープしながら洗うことができます。また、適度な洗浄力でしっかりと汚れを落とす効果も期待できます。

頭皮の保湿について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

頭皮に化粧水は必要?頭皮悩みの原因から効果的な保湿方法まで紹介

方法3|美容ギアを活用する

頭皮を柔らかくしたいときは、エステのような高度なケアを自宅で手軽に体験できる美容ギアもおすすめです。

頭皮を柔らかくほぐすためのマッサージは効果的なケアですが、仕事で疲れて帰ってきた後はついサボりたくなってしまうこともあるでしょう。そんなときは電流の力を最大限に活かした専用の美容ギアを検討してみましょう。

美容ギアを使えば、セルフケアでは難しい深層部のケアも可能です。コラーゲンやエラスチンを増やして肌の弾力アップや、頭皮を筋トレして血行を促す効果が期待できます。

方法4|生活習慣を改善する

頭皮のマッサージや保湿をしても、生活習慣が乱れていると効果が薄れてしまうため、質の良い睡眠や適度な運動、栄養バランスの整った食事を意識しましょう。

良質な睡眠をとることで、細胞の修復をサポートする成長ホルモンが分泌され、頭皮を良好な状態に保てます。睡眠不足は血流悪化につながるため、6時間以上の十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。

また、普段から適度な運動を続けることも大切です。習慣化することで、血流改善が期待できます。運動習慣がない方は、ストレッチやウォーキングなど、無理なく続けられる運動から始めてみることをおすすめします。

食事面では揚げ物やスナック菓子などの脂質の多い食べ物を避け、血液をサラサラにする食材を積極的に摂り入れましょう。血液をサラサラにする食材は下記の通りです。

  • 青魚(アジ、イワシ)
  • エゴマ油、アマニ油
  • 大豆、納豆
  • 玉ねぎ
  • 甲殻類(カニ、エビ)
  • 緑黄色野菜(トマト、かぼちゃ)
  • 海藻類(わかめ、ひじき)
  • 柑橘類(みかん)

これらの習慣を取り入れて、頭皮の硬さを改善しましょう。

まとめ

頭皮が硬くなる主な原因は、血行不良です。ストレスや運動不足、生活習慣の乱れにより血行不良を起こしやすくなるため、早めに対策することが大切です。

頭皮マッサージや保湿、生活習慣を整えるなど、日々の習慣を見直し少しずつ頭皮を柔らかくしていきましょう。効率良くマッサージをしたい方は、美容ギアを活用するのもおすすめです。

ランキング

DEMI LABO

毛髪科学のプロがお届けするヘアケア情報マガジン

Good Science,Good Beauty
科学のチカラであなたらしい理想の髪を

毛髪研究40年の歴史をもつDEMI COSMETICS(デミ コスメティクス)が運営する
髪や頭皮にまつわる美容情報サイトです。

1/100000。
1人およそ10万本あるといわれる髪。

たった1本の髪も余すことなく、ひとりひとりの髪と頭皮のパフォーマンスを最大限に引き出すためのヒントをお届けします。