髪を早く伸ばす方法|日々の生活で意識すべきポイントとは

髪を早く伸ばす方法|日々の生活で意識すべきポイントとはの写真

髪をロングにするために伸ばし始めて中途半端な長さになると、襟足がはねたり結べなかったりといった悩みが出てきます。「どうにかして早く伸びないかな……」と思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、髪を早く伸ばすために意識したいポイントや、髪を伸ばすときに控えるべきことなどについて解説します。

髪の毛が1日で伸びる長さは約0.3mm!

髪の毛が1日で伸びる長さは約0.3mm!の画像

髪は1日で0.3mm程度、1か月で1cm程度伸びるといわれています。ただし、すべての髪が伸び続けるわけではありません。

なぜなら、髪には「ヘアサイクル」があるためです。ヘアサイクルとは、髪が「成長期→退行期→休止期→脱毛期&新生期」の順に、生まれては抜けていくのを繰り返す周期を指します。

髪が伸びるのは成長期の段階のときのみで、それ以外の時期に伸びることはありません。ちなみに成長期は平均3~5年、女性の場合はやや長く4~6年程度といわれています。

髪の毛を少しでも早く伸ばす方法

髪の毛を少しでも早く伸ばす方法の画像

髪の毛を少しでも早く伸ばしたいなら、下記の6つのポイントを意識することが重要です。

  • 食事
  • 睡眠
  • 運動
  • ヘアケア
  • 頭皮マッサージ
  • 紫外線対策

各ポイントについて、詳しく解説します。

食事

髪の成長にはタンパク質や亜鉛、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が欠かせません。これらの栄養素が含まれる食材を中心に、栄養バランスの良い食事を取りましょう。タンパク質・亜鉛・ビタミン・ミネラルは、下記のような食材に多く含まれています。

  • タンパク質:肉類・魚類・卵・大豆製品・乳製品
  • 亜鉛:レバー・牡蠣・ナッツ類
  • ビタミン:緑黄色野菜
  • ミネラル:わかめ、昆布

また、食事を抜くと栄養不足に陥りやすいため、1日3食摂るよう心がけましょう。

睡眠

成長ホルモンは睡眠中、特に入眠後に現れるノンレム睡眠時(レム睡眠は身体の休息、ノンレム睡眠は脳の休息)に最も多く分泌されます。この時間内に睡眠の質を上げるためにも、下記のような点を意識しましょう。

  • 就寝前にテレビやスマホを見るのを避ける
  • 就寝前のアルコールやカフェイン摂取を避ける
  • 食事は就寝3時間前までに終わらせる
  • 寝室の温度や湿度に気を配り、就寝環境を整える
  • シャワーだけで済ませず湯船に浸かる など

また、睡眠時間は6時間以上確保するよう心がけましょう。

運動

頭皮の血行が悪いと髪に栄養が届きにくくなるので、定期的に運動して血行を良くしましょう。理想は1日1時間以上ですが、難しい場合は15分程度でも構いません。短い時間でも運動を続けることが大切です。

また、激しい運動をする必要はなく、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどでも効果が得られます。

ヘアケア

適切なヘアケアも、髪を早く伸ばすのに有効です。ここでは、正しいシャンプー・トリートメントの手順とドライヤーの使い方を紹介します。

シャンプー・トリートメント

シャンプー・トリートメントの基本の手順は下記の通りです。

1.髪を濡らす前に軽くブラッシングする
2.ぬるま湯(38℃前後)で丁寧に予洗いする
3.シャンプーを手のひらで泡立てて頭につける
4.爪を立てずに指の腹でやさしく頭皮を洗う
5.シャンプーで洗った倍の時間をかけてしっかりすすぐ
6.頭皮を避け、毛先を中心にトリートメントをなじませて浸透させる
7.髪全体から生え際まで、ぬめりがなくなるまでしっかりすすぐ

熱いお湯を使うと必要な皮脂まで洗い流されて頭皮が乾燥するので、ぬるま湯で洗うようにしましょう。

ドライヤー

髪を洗った後に濡れたまま放置すると、頭皮に雑菌が湧いたり髪が傷みやすくなったりします。お風呂から出たら、できるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。

ただし、しっかり乾かそうと長時間ドライヤーを当てると、髪がダメージを受ける原因になります。できるだけ時間を短縮するためにも、ドライヤーを当てる前にタオルで軽く髪や頭皮の水分を拭き取っておきましょう。

また、熱ダメージを防ぐために、ドライヤーは頭から10cmほど離して使用してください。

ヘアケアの適切な順番やおすすめアイテムについて下記の記事にて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ヘアケアの適切な順番は?各ケアのやり方やおすすめアイテム

頭皮マッサージ

頭皮マッサージの画像

頭皮マッサージは頭皮の血行を良くする効果が期待できます。シャンプーのついででも良いので、定期的に頭皮マッサージを行いましょう。爪を立てないよう気を付け、指の腹で頭皮を頭頂に押し上げるイメージでマッサージします。

頭皮マッサージのやり方について、下記の記事にてより詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

頭皮マッサージにはうれしい効果が!正しい方法や注意点を解説

紫外線対策

紫外線は髪を作る毛母細胞にダメージを与えます。また、頭皮が日焼けして乾燥したり、炎症やかゆみが起きたりする場合があるので、帽子を被る、日傘をさすなど紫外線対策を徹底しましょう。

髪の毛を伸ばすために控えたほうが良いこと

髪の毛を早く伸ばしたいときは、特に下記の3つは控えましょう。

  • カットせずに放置する
  • 喫煙
  • 過剰な飲酒

なぜ上記を控える必要があるのか、詳しく解説します。

カットせずに放置する

髪を早く伸ばしたいからといって、長期間カットせずに放置する方もいるのではないでしょうか。「伸ばしているのに切りたくない」という気持ちはわかりますが、髪を伸ばすときも定期的にカットするのがおすすめです。

長期間カットしないと毛先にダメージが蓄積されるため、切れ毛や枝毛が発生しやすくなります。髪を伸ばしていても3か月に1回は毛先をカットして、健康的で美しい髪をキープしましょう。

喫煙

髪を早く伸ばしたいときは、喫煙も避けたいところです。タバコには血管を収縮させる作用があるので、頭皮の血行が悪くなってしまいます。

また、タバコを吸うと体内で活性酸素が増加し、それを抑えるために亜鉛が消費されます。亜鉛不足に陥ると、髪の主成分であるタンパク質が合成されなくなり髪の成長に影響する可能性があるので、できれば禁煙するのがおすすめです。

過剰な飲酒

過剰に飲酒すると体内でアルコールを分解するために、髪の成長に必要なビタミンBが大量消費されます。

また、飲酒後は体内で「アセトアルデヒド」という、髪の成長に必要な栄養の運搬を阻害する物質が作られます。髪を早く伸ばしたいときは、適度な飲酒量に抑えるよう意識しましょう。

まとめ

髪を早く伸ばすには、髪の成長をサポートする生活習慣を身に付けることが大切です。栄養バランスの良い食事を取ったり、質の良い睡眠を取ったりするよう心がけてください。飲酒や喫煙は髪の成長を妨げるので、できれば避けましょう。

また、髪を早く伸ばしたいからといって長期間カットせずに放置すると、毛先が傷みやすくなります。キレイな状態を維持するためにも、定期的にカットするようにしましょう。

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