頭皮マッサージを続けると良い効果とは?やり過ぎのリスクも紹介
「頭皮マッサージを始めても、髪にハリが出ない、ボリュームが減ってきた」「このやり方で合っているのかな」とお悩みの方はいませんか。頭皮マッサージは髪に良い影響を与える一方で、やり方によっては頭皮を傷つけてしまうおそれがあるため注意が必要です。そこで今回は、頭皮マッサージを続けることで得られる効果や注意点について紹介します。
目次
そもそも頭皮マッサージにはどんな効果がある?
頭皮マッサージには、頭皮の血行促進や頭皮のコリをほぐす効果が期待できます。マッサージにより頭皮の血行が良くなることで、健康な毛髪が生えやすくなったり、薄毛や白髪を防いだりすることができます。
ただし、髪に良いといわれる栄養素をたくさん摂っても、頭皮や髪に届かなければその効果は期待できません。頭皮マッサージにより血行が促進されることで、髪に必要な栄養が届くようになるからです。
また、頭皮マッサージにより頭部の筋肉が緩んでほぐれると、緊張感が取れてリラックスできます。血行が良くなり、眼精疲労や頭痛、肩こりなどの緩和につながるでしょう。
さらに、頭皮と顔は1枚の皮膚でつながっているため、マッサージによって頭皮のコリがほぐれると、フェイスラインのもたつきを防ぐ効果も期待できます。
頭皮マッサージのやり方については、下記の記事で詳しく紹介しています。
頭皮マッサージを続けることで得られる結果
頭皮マッサージを継続することで頭皮環境が整い、薄毛や抜け毛、白髪などの予防効果が期待できます。ここでは、マッサージによって得られる結果について紹介します。
薄毛予防
薄毛の原因のひとつに、頭皮の血行不良があります。頭皮が硬いと血行が悪くなり、髪の成長に必要な栄養素を届けることができません。そこで、頭皮マッサージを継続することで、頭皮の血流量が増加するため、スムーズに毛包組織へ栄養を行き渡らせることができます。
また、マッサージにより血行が良くなるとリラックス効果を得られるため、ストレスの緩和にも有効です。
ストレスが溜まるとぐっすり眠れなかったり、寝覚めが悪くなったりするなど、睡眠の質が低下し、自律神経のバランスも乱れやすくなります。血行不良を引き起こし薄毛の原因につながるため、頭皮マッサージを習慣にするのがおすすめです。
育毛効果
頭皮マッサージを行うと、毛髪が育ちやすい環境を維持できます。
前述したように、どれだけ髪の成長に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素を摂っても、必要な場所に届かなければ意味がありません。
特に、普段から冷房の効いた部屋で長時間過ごしている方や、紫外線を浴びる頻度が高い方などは、頭皮の血管が細くなりやすいため注意が必要です。血管が細くなると血行が滞りやすくなり、髪に十分な栄養素を運搬できず、毛髪の成長に悪影響を及ぼします。
髪に良い食べ物を食べるのであれば、毛根に栄養が届きやすくなるよう、頭皮マッサージも行いましょう。
白髪予防
頭皮マッサージをすると頭皮の血流量が増加するため、栄養が行き渡りやすくなり、白髪予防につながります。そもそも髪が黒く見えるのは色素幹細胞が正常に機能し、黒髪を作るメラニン色素がしっかり生成されているからです。
しかし、加齢やストレス、紫外線などの影響により色素幹細胞がダメージを受けると、メラニン色素が作られなくなり、白髪になってしまうのです。
さらに、頭皮が硬くなると血行が滞りやすくなり、髪に必要な酸素や栄養素を運搬する力が弱まってしまいます。十分な栄養素が行き渡らなくなると白髪が増えやすくなるため、血行促進効果が期待できる頭皮マッサージが有効です。
ただし、マッサージをしたからといってすぐに効果が出るとは限りません。継続して行うことで白髪予防につながります。
頭皮マッサージのやり過ぎにはリスクもある
頭皮に良いからといって、何度もマッサージするのはおすすめできません。過度なマッサージは、髪にダメージを与える原因になりかねないため注意が必要です。ここでは頭皮マッサージのリスクについて紹介します。
毛根への負担
頭皮を強い力でマッサージしたり、何度も行ったりするのは毛根にとって逆効果です。頭皮が赤くなるほど頭皮を押したり、軽い力であってもブラシで叩くようにマッサージをしていたりする場合はやり方を見直しましょう。
強い刺激が加わると毛根に負担がかかってしまい、髪の成長に悪影響を及ぼすおそれがあります。
健康的な髪の毛が生えにくくなると、「マッサージをしているのに髪が細くなってきた」「髪が抜けるスピードが早い気がする」などのトラブルの原因になりかねません。
頭皮マッサージを行うときは、心地良い力加減で行いましょう。また、敏感肌の方や頭皮トラブルがある方は、医師に相談することをおすすめします。
傷による炎症
マッサージをするときに爪を立てたり、強くかいたりすると頭皮を傷つけてしまうおそれがあります。傷ができるとニキビなどの肌トラブルを起こしやすくなったり、炎症部分に雑菌が入って症状が悪化したりする場合があるため注意が必要です。
とはいえ、ニキビや吹き出物があるからといって、薄毛の直接的な原因になることはありません。炎症を起こして頭皮環境が悪化することで、髪のトラブルを引き起こしやすくなるのです。
枝毛や切れ毛
頭皮マッサージでは指が髪に触れるため、知らず知らずのうちに摩擦が生じ、枝毛や切れ毛の原因になります。
外部から強い力が加わると髪の毛のキューティクルが壊れてしまい、髪のツヤが失われてゴワゴワしやすくなるのです。
そのため、摩擦のダメージから髪を守るために、頭皮マッサージの前にブラッシングをしたり、スカルプシャンプーやオイルなどを使用したりするのがおすすめです。
頭皮マッサージの頻度はどれくらいが良い?
頭皮マッサージのやり過ぎは頭皮や髪に負担がかかるため、適切な頻度で行うことが大切です。血行を良くする目的で行う場合は、1日1回、5分程度を目安にしましょう。
また、頭皮マッサージは継続することが大切です。タイミングはいつでも構いません。朝起きたときや洗髪するときなど続けられる時間を見つけて習慣にしましょう。
正しい方法で頭皮マッサージを行えば、短時間でも効果が期待できます。何度もマッサージしたからといって効果が高まることはないため、やり過ぎないよう注意しましょう。
まとめ
頭皮マッサージには、頭皮の血行を促進してコリをほぐす効果が期待できます。髪に必要な栄養素をしっかりと行き渡らせることができるようになり、薄毛予防や育毛効果、白髪予防につながります。
ただし、頭皮マッサージをし過ぎたり、強い力で行ったりすると、毛根に負担がかかり髪の成長を遅らせてしまいます。また、頭皮が傷つくと肌トラブルの原因になるだけでなく、雑菌が入り込んで炎症を引き起こすおそれがあるため注意が必要です。
さらに、摩擦が起こると枝毛や切れ毛の原因にもなりかねません。頭皮マッサージを行うときは心地良いと感じる力で1日1回5分程度を目安に行いましょう。