髪の毛の静電気を防ぎたい!美髪をキープするための方法
「朝、スタイリングをしたのに、すぐに髪がボサボサになる」「ツヤのある髪に憧れるけれど、外出すると髪が絡まってしまう」といった悩みを抱えている方は多いでしょう。そこで今回は、髪の毛に静電気が発生する原因や防止策、美髪をキープするための方法を紹介します。
目次
髪の毛に静電気が発生する原因
静電気が起こるのは、乾燥しやすい冬だけではありません。髪質や髪のケア方法、衣服の素材による影響も考えられます。まずは髪の毛に静電気が発生する原因をみていきましょう。
【原因1】空気の乾燥
冬場は暖房を使う頻度が高いため、空気が乾燥しやすく静電気が発生しやすい状況です。一方、夏場は湿度が高く汗をかきやすいため、静電気を帯びにくいといえます。
そもそも、空気中の水分には電気を逃がすはたらきがありますが、室内の湿度が下がるとその作用が弱まるため体に電気が溜まりやすくなるのです。また、体内に蓄積した電気は異なる物質に触れることで、一気に電気が放出されて静電気が発生します。
このように、静電気は電気のバランスが崩れることで起こりやすくなるため、身体や髪の毛など部位に関係なくみられます。
【原因2】髪質
髪質によっても静電気の起こりやすさが変わります。静電気は細いものの先端に集まりやすい性質があるため、細毛や軟毛、猫っ毛などは静電気が起こりやすくなります。
ほかにも、くせ毛の方も髪の毛同士で摩擦が生じやすいため、静電気が発生しやすい傾向があります。一般的に太く硬い髪の方は静電気が起こりにくいといわれていますが、摩擦や乾燥により静電気は発生します。
【原因3】ブラッシングのし過ぎ
髪の毛が傷んでいない場合でも、ブラッシングのし過ぎで静電気が起きやすくなります。健康な髪は表面が脂質で保護されているため、外部刺激をガードできます。しかし、過度なブラッシングにより脂質がはがれてしまうと髪の乾燥を招きやすくなり、摩擦も加わることで静電気が発生してしまうのです。
そもそも、ブラッシングの目的は髪の絡まりをほぐしたり、皮脂をなじませたりすることです。必要以上にブラッシングするなど、誤った方法で続けていると、静電気を発生しやすくなるだけでなく、枝毛や切れ毛の原因にもなります。
【原因4】衣服の素材
衣類や小物の素材によっても、静電気を起こしやすいものがあります。素材によってプラスの電気を帯びやすいものと、マイナスの電気を帯びやすいものがあり、異なる性質のものが擦れあうと静電気が発生します。
例えば、プラスの電気を帯びやすいウール素材とマイナスの電気を帯びやすいポリエステル素材を重ね着すると静電気が起きやすくなるのです。
また、マイナスの電気を帯びやすいポリエステルやナイロンなどの衣類だけでも、プラスの電気を帯びやすい髪に近づくと静電気が発生する原因につながります。
髪の毛の静電気を防ぐ方法
上述のように、静電気が起こる原因はさまざまです。とはいえ、普段から適切なケアを行うことで静電気は予防できます。ここでは髪の毛の静電気を防ぐ方法について解説します。
1.洗髪後にトリートメントでしっかり保湿をする
静電気の原因である乾燥を防ぐために、シャンプーで髪を洗った後にトリートメントをしてたっぷりと髪にうるおいを与えましょう。トリートメントをした後に、少し時間を置いて髪になじませるのがポイントです。
しっかり保湿したい方は、「セラミド」や「ヒアルロン酸」などの保湿成分が配合されたものを選びましょう。
髪の毛が傷んでいるときは、ケラチンなどが配合されたアイテムのほうが効果的です。
美容室での定期的なサロントリートメントを活用して集中保湿ケアをするのもおすすめです。
2.部屋を加湿する
部屋の湿度が40%未満になると静電気が発生しやすくなるため、加湿を心がけましょう。室内の湿度が40~60%の範囲に収まるよう調整するのがポイントです。
湿度を保つために加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりするなどで、室内環境を整えて静電気を防ぎましょう。部屋を加湿すると、静電気防止になるだけでなく肌のうるおいも保ちやすくなります。
3.静電気が起きにくいブラシを使う
静電気対策として、髪をセットする際に電気を帯びにくいブラシを使ってみるのもひとつの方法です。
おすすめは、木製や天然毛(豚毛、猪毛など)のブラシです。これらのブラシは油分が含まれているので、摩擦が発生しにくくなり静電気防止に役立ちます。
比較的安価で手に入るポリエステルやプラスチック製のブラシは静電気が起きやすいため、注意しましょう。
4.スタイリング前に保湿をする
スタイリング前に保湿するのも、静電気防止に効果的です。髪を保湿してからスタイリングすることで、日中の乾燥対策になります。とはいえ、水だけでスタイリングしようとすると、乾燥を招く可能性があるためおすすめできません。
適度に油分を補えるヘアミストやヘアオイルなどを選びましょう。これらのアイテムをポーチに入れて持ち歩くと、静電気が気になるときや髪型を直したいときにすぐ使えて便利です。
また、アイロンやコテを使う場合は、へアミストが髪になじんでから使うのがポイントです。髪が濡れた状態で熱を加えてしまうと髪に負担がかかります。熱ダメージを防ぐなら、ヒートプロテクト処方のスタイリング製品を使用すると良いでしょう。
5.髪をまとめる
髪が長い方は、ヘアゴムなどでひとつにまとめておきましょう。髪を結んでおくと、髪同士や衣類との摩擦が減るので静電気が発生しにくくなるためです。
また、髪が短い方はヘアクリップやヘアバンドなどを使用して、顔周りをスッキリさせておきましょう。静電気が起きた場合でも髪が絡みにくくなり、顔にまとわりつかずに済みます。
髪をまとめるときは、金属製のものよりも木製や天然素材のアイテムを選んだほうが静電気の発生を防げます。
6.天然素材の服を着る
普段身につける衣類を、静電気が発生しにくい天然素材のものにするのもおすすめです。ポリエステルやアクリルなどの化学繊維は静電気を帯びやすいため、綿やウールなどの天然素材の服を着用しましょう。天然素材には、湿気を吸収しやすく電気が溜まりにくい性質があるため、静電気対策に効果的です。
着たい服の素材に化学繊維が使われている場合は、服に静電気防止スプレーをかけるとたまっている電気を外に逃がすことができ、髪も帯電しにくくなります。
まとめ
髪の毛に静電気が発生する原因には、空気の乾燥や髪質、過度なブラッシング、静電気を帯びやすい衣類の着用などがあります。
静電気を防ぐために、保湿を意識したヘアケアや部屋の加湿、天然素材の衣類を選ぶなど工夫するのがおすすめです。普段の何気ない行動が静電気を起こしやすくしていることもあるため、一度習慣を見直してみるのも良いかもしれません。