ヘアミルクとは?効果的な使い方と選び方を解説

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ヘアミルクは、髪の保湿やダメージ補修のために使いたいヘアケア製品です。軽いテクスチャーなのでお手入れに使いやすく、乾燥やダメージで髪がパサついている方におすすめです。今回は、ヘアミルクの使い方や選び方について詳しく紹介しましょう。

ヘアミルクとは?

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ヘアミルクは、洗い流さないタイプのヘアアイテムです。基本的には、シャンプー後、タオルドライした後に使います。髪の保湿やスタイリングをするために使うのが一般的です。

ヘアミルクは、水分と油分が配合されていますが、水分の配合率の方が若干多めです。オイルやクリームと比べると、テクスチャーはミルクのように柔らかく、軽い付け心地を楽しむことができます。

ヘアオイルとの違い

ヘアオイルは、成分の大半がオイルである点がヘアミルクとの大きな違いです。髪をコーティングし、ドライヤーやヘアアイロンの熱から髪を守ります。また、髪の水分を閉じ込めて蒸発を防ぐ効果も期待できます。

ヘアオイルのテクスチャーは、ねっとりした濃厚な質感です。ドライヤーをする前やスタイリングのときに使うことが多いところはヘアミルクと共通しています。ヘアオイルは、濡れ感や束感などをつくるスタイリングに向いており、髪にツヤを出したい方にもおすすめです。

ヘアオイルとヘアミルクは、併用すると効果が高くなるというわけではありません。ヘアケアの目的や理想のスタイリングに合わせてどちらか選ぶと良いでしょう。

併用する場合は、ヘアミルクを先に使うのがおすすめです。ヘアミルクで保湿してから、ヘアオイルで水分の蒸発を防ぐことができます。

ヘアミルクの効果

ヘアミルクにはどのような効果があるのでしょうか。ここでは、ヘアミルクの効果を4つ紹介します。

保湿効果

ヘアオミルクは、水溶性成分の割合が多い製品で、保湿成分が髪の内部に浸透しやすいのが特徴です。髪は、熱や摩擦などによってダメージを受け、傷ついたキューティクルから水分が蒸発してしまいますが、ヘアミルクをつけることで蒸発した水分を補ってくれます。

ダメージケア効果

ヘアミルクの補修成分や水分は、髪の内部に浸透しやすいため、髪に補修成分が行き届く効果も期待できます。

コーティング効果

ヘアミルクはドライヤーやヘアアイロンの前に使うのがおすすめです。ヘアミルクが髪をコーティングしてくれるため、熱によるダメージが減ります。

スタイリング効果

ヘアミルクはスタイリングにも使えます。水分と油分がバランス良く配合されているため、軽い仕上がりになります。髪もまとまりやすくなり、手軽にスタイリングすることが可能です。

ヘアミルクを使うのがおすすめの人

ヘアミルクは、髪質によって向き不向きがあります。ヘアミルクの特徴である高い保湿力と補修力を最大限に活かせる方の特徴を紹介します。

ダメージが蓄積した髪は、水分が失われてパサつきがちです。また水分と同時に油分が失われた分、髪が軽くなるのでうねりやすくなります。そのため、毛先のパサつきやうねり、それによる髪の広がりが気になっている方におすすめです。

また度重なるカラーやパーマ、日々のヘアアイロンの熱などによるダメージを受けている方にも向いています。ダメージにより髪の形状が崩れる「タンパク変性」が起きている方は、ヘアミルクの補修力が必要です。

ヘアミルクを効果的に使うときに意識したいポイント

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ヘアミルクは髪にうるおいを与えるのに適したケア用品です。さらに効果的に使うにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、ヘアミルクを効果的に使うためのポイントを紹介します。

使用するタイミング

ヘアミルクは、シャンプー後タオルドライした髪に使うのがおすすめです。まだ濡れた状態の髪にそのままヘアミルクでコーティングすることで、保湿効果が高まります。

また、髪が広がりやすい方は、朝のスタイリング前に使うのも良いでしょう。髪がまとまりやすくなるので、理想のスタイリングをすることができます。

使用量

ヘアミルクの使用量は、髪の長さと毛量、ダメージの程度に合わせて使うのがポイントです。
付けすぎると髪がベタついたり乾くのが遅くなったりするので、まずは1プッシュつけて様子をみてください。まず適量を手のひらに伸ばし、中間から毛先になじませ整えます。内側と外側からなじませるのがポイントです。少しずつ付けながら適量を見つけましょう。

美容師さんに適切な使用量のアドバイスをもらっても良いでしょう。

塗布方法

ヘアミルクは、手のひらに適量を取って伸ばして使います。つける場所は、髪の中間から毛先の部分です。均一に伸ばしながら塗りましょう。頭皮に付着すると髪がベタつくおそれがあるので、頭皮にはつけないよう注意が必要です。

ブローの仕方

ヘアミルクをつけた後は、ブローをしましょう。熱によるダメージをできるだけ軽減するために、ドライヤーの温度と距離に注意が必要です。温度は高温にせず中温程度、距離は10cm程度離して風を当てましょう。

【ケース別】ヘアミルクの使い方

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ヘアミルクはヘアケアとスタイリングに使えます。それぞれどのような使い方をすれば良いのでしょうか。ここではケース別のヘアミルクの使い方を紹介します。

洗髪後のヘアケア

シャンプー後のヘアケアでは、タオルドライ後、適量を手に取って、髪の中間から毛先に馴染ませるように塗り込みましょう。量が均一になるように、手のひらで髪を挟んでしっかり伸ばします。

ヘアミルクを馴染ませたら、ドライヤーで乾かしましょう。ドライヤーは髪から10cmほど離して使うのがおすすめです。

スタイリング

スタイリングに使う場合は、最初に使うパターンと仕上げに使うパターンがあります。最初に使うと髪がまとまるので扱いやすくなりますし、仕上げに使うと束感を出すことができます。仕上げに使う場合は、うるおいがプラスされるのでうねりを防ぐことも可能です。

ヘアミルクの選び方

ヘアミルクにはたくさんの種類があります。髪質や目的に合った適切なものを選ぶことが必要です。

髪質に適したものを選ぶ

髪質によって合うものと合わないものがあるので、ヘアミルクの特性を確認しながら選びましょう。

乾燥が気になる髪には、保湿成分が豊富に含まれるものがおすすめです。シャンプー後の水分を逃がさないように入浴後に使うと良いでしょう。また、ダメージが蓄積されている髪には補修力が高いものがおすすめです。

髪が細い方や柔らかい方は、水分が多いものを選ぶとサラサラの髪に仕上がります。また、うねり防止効果も期待できます。髪が太い方は、扱いやすくしっかりまとまるように油分が多いものを選ぶと良いでしょう。
乾燥やパサつきが気になる方は「フローディア モイストケアミルク」がおすすめです。紫外線や熱、カラーやパーマなどのダメージによって乾燥が進んだ髪にうるおいをたっぷり与えます。まとまりやすく、ツヤのある髪が実現できます。

成分表を確認する

髪に良いヘアミルクを選ぶなら、成分を確認することも大切です。

髪のパサつきや広がりが気になっている方はシリコーン入りのものがおすすめです。シリコーンが髪をコーティングしてくれるので、外からのダメージと水分の蒸発を防ぐことができます。また、まとまりやすくサラサラの髪になるので髪も絡まりにくくなります。

ドライヤーなどの熱ダメージが蓄積した髪にはヒートプロテクト成分配合のものがおすすめです。

例えば、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、メドウフォーム-δ-ラクトン、γ-ドコサラクトンが含まれたものを選びましょう。キューティクルを保護して、熱によるダメージを軽減してくれます。

目的に合ったものを選ぶ

ヘアミルクには、スタイリング用とヘアケア用の2種類があります。スタイリング用は髪の乾燥を防いでうるおいを与えてくれる効果があります。一方、ヘアケア用は髪のダメージ補修がメインです。こちらは「ヘアトリートメント(洗い流さないタイプ)」とパッケージに記載されることもあります。

目的によって使い分けることで、よりヘアミルクの効果を感じやすいでしょう。

まとめ

ヘアミルクは、髪にうるおいを与えながらダメージを補修してくれるヘアケア用品です。乾燥が気になる方や熱ダメージを補修したい方、オイルのねっとり感が苦手な方はヘアミルクを使ってみましょう。

補修ケアを目的としたものとスタイリングを目的としたもので成分も異なるので、目的に応じて使い分けることも大切です。ヘアミルクを使いこなして、理想の髪を目指しましょう。

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