髪の毛の湿気対策とは?湿気で髪がまとまらない理由から徹底解説

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雨の日など湿度が高い日は、湿気で髪がうねってしまったり、広がってまとまらなくなったりして、ヘアスタイルが決まりにくいものです。
時間をかけて髪をセットしてもすぐに広がってしまうため、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、湿気で髪の毛がまとまらないときの対応方法を紹介します。

髪の毛が湿気の影響を受ける理由

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湿気によって髪の毛がまとまらなくなる原因は、髪内部の水分バランスが崩れることにあります。

特にダメージがある髪は、髪の毛の内部に空洞ができていて、水分が浸透しやすい状態にあります。

全体としてバランス良く湿気を吸着すれば特に問題はないものの、アンバランスに湿気を吸着してしまうのがダメージを受けた髪の特徴です。

髪の毛が水分を含んで膨張する部分と、さほど水分を含まずに膨張しない部分が出てきてしまうため、異なる状態の髪が入り乱れることになります。その結果、髪が広がりやすくなり、ボサボサになってしまうのです。

湿気の影響を受けやすい髪の毛の特徴

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湿気の影響を受けやすい髪の毛には下記のような特徴があります。

特徴1|ダメージヘア

パーマやヘアカラー、ヘアアイロン、紫外線などの影響でダメージを受けている髪はキューティクルが剥がれやすい状態にあります。キューティクルが剥がれてしまうと 、湿気の影響を受けやすいとされています。

キューティクルは髪の毛の表面にあり、髪を外部の刺激から守り、髪内部の水分やタンパク質が失われないように保護する役割があります。

ウロコ状の層になっていて、普段はしっかりと髪の表面を覆っているものの、ダメージなどによって剥がれてしまうことがあるのです。そして、キューティクルが剥がれると、湿気で毛髪形状が変化しやすくなります。

髪の広がりとダメージの関係性について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

髪が広がる原因はダメージの蓄積!広がりを抑える対策は?

特徴2|くせ毛・軟毛

髪質も湿気の影響を受けやすいかどうかに関係します。髪の主成分であるタンパク質には硬いタンパク質と軟らかいタンパク質があり、くせ毛や猫毛、軟毛の方は、これらのタンパク質の分布が不均一です。

そのため、水分を吸収すると、不均等に髪が膨張してうねりが悪化しやすい傾向があります。

くせ毛の判断方法を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

あなたのくせ毛はどの種類?判断方法や対策を紹介

湿気で髪型が決まらないときの対応方法

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湿気で何をやっても髪型がうまく決まらないとき、どうしたものかと悩んでしまうものです。そんなときは、下記の3つのステップで対応してみてください。

ステップ1|髪の毛を十分に濡らす

髪の根元からうねりが生じていると、ブラッシングしたり、オイルをつけたりしても髪のボリュームが抑えられない場合が多く見受けられます。

どうやっても広がりが抑えられない場合は、霧吹きなどを使って髪の毛を根元から濡らしましょう。しっかりと濡らしたら、コームを使って髪の毛流れを整えます。

ステップ2|ヘアミルクやヘアオイルを付けて髪を乾かす

髪が濡れた状態のままで、まずはヘアミルクやヘアオイルを付けましょう。こうすることで髪の表面をコーティングして、不均一に水分が蒸発するのを髪防止します。

ただし、髪が全体的にペタッとするのを防ぐために、髪の根元にはあまり付けないように注意し、広がりやすい中間から毛先を中心になじませましょう。

ヘアミルクやヘアオイルを付けたら、髪をドライヤーで乾かします。

ドライヤーは、根元を立ち上げるようなイメージで当てましょう。まずはうねりが出やすい前髪、そして乾きにくい髪の内側から乾かします。

髪の広がりを防ぐには、顔のほうに向かって髪を少し引っ張るようにして乾かしていくのがおすすめです。

髪全体が乾いたら、上から下に向かって冷風を当ててキューティクルを整えると、ヘアスタイルをキープしやすくなります。

正しい髪の乾かし方を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

髪の正しい乾かし方は?髪を早く乾かしたほうが良い理由や髪質・髪型別の乾かし方も紹介

ステップ3|スタイリング製品で整える

最後に、髪にヘアオイルやバームを付けてヘアスタイルを整えましょう。

スタイリング製品を手に取ったら、まずは手のひら全体になじませるのがポイントです。その後、手のひらに付いたスタイリング製品を髪の内側に揉み込むようにして付けていきましょう。

髪の表面に塗布する際は、両手で挟むようにして毛先を中心に付けるのがおすすめです。髪の表面にたくさん付けてしまうと、ベタっとした仕上がりになるため注意しましょう。

日常生活でできる髪の毛の湿気対策

湿気でまとまらない髪の毛も、上記の方法でしっかりとスタイリングできるでしょう。とはいえ、できればスタイリングに時間をかけることなく髪型が決まるのが理想です。

「スタイリングに時間をかけるのが難しい」「そもそも髪の毛が広がらない方法を知りたい」と感じている方のために、日常生活でできる髪の毛の湿気対策を紹介します。

対策1|シャンプーやトリートメントを見直す

髪の毛が空気中の水分を吸収しやすい場合は、シャンプーやトリートメントが合っていない可能性があります。まずは今使っているシャンプーやトリートメントを見直してみましょう。

湿気対策には、うねりケアの製品がおすすめです。

うねりケアの製品には、髪の表面をコーティングして湿気に左右されないものや、湿気に負けないように髪内部の水分バランスを整えるものがあります。そうした製品は、髪の広がりを抑えるのにも効果的なので湿気対策としておすすめです。

また、髪のダメージが気になる場合は、洗浄力がマイルドなものや保湿成分・油分の多いしっとり系のシャンプーに変えるのも良いでしょう。特にアミノ酸系の洗浄成分は、頭皮にもやさしく洗い上がりもしっとりとしていて、まとまりやすい髪に導いてくれます。

洗い流すタイプのインバストリートメントだけでなく、アウトバストリートメントを取り入れるのも効果的です。

定期的にサロンでトリートメントを受けるのも良いでしょう。

フローディアモアのサロントリートメントは、ダメージを受けた髪の毛を補修し、うるおいのあるふっくらハリのある髪に導きます。ダメージの進行を防ぎつつ、髪内部への水分の侵入を防ぐので、湿気対策としておすすめです。

ホームケアとしては撥水機能のあるヘアマスクを使うと、水分が吸収されにくくなります。

フローディアモアでは、ホームケアとして細毛・軟毛の方にはリペアコンクシルキー、太毛・硬毛の方にはリペアコンクメルティーのヘアマスク2種類を用意しています。髪質に合わせてお選びください。

対策2|髪の毛の洗い方に気を配る

湿気の影響を受けない髪の毛を目指すには、髪のダメージを抑える必要があります。髪の毛は濡れているときにダメージを受けやすいため、髪の洗い方に気を配りましょう。

髪を洗う際に爪を立てたり、ゴシゴシと力を入れたりすると頭皮を傷つけます。指の腹を使って頭皮全体をマッサージするようにして洗いましょう。

髪をシャンプーで洗ったら、すすぎ残しのないようにしっかりと洗い流します。

正しいシャンプーのやり方については、下記の記事もご覧ください。

スカルプケアの基本!健やかな髪と頭皮へ導く正しいシャンプーのやり方

対策3|髪の毛を熱から守る

ドライヤーやアイロンの熱から髪の毛を守るのもダメージ抑制には大切です。

ドライヤーの使用時間を短くするために、シャンプー後は下記の点を意識しましょう。

・乾かす前にしっかりとタオルで髪の水分を拭き取る
・たっぷりの風量で素早く乾かす

髪の毛をセットする際にアイロンを使う場合は、髪を熱から守るためにスタイリング製品を髪全体になじませておきましょう。さまざまなスタイリング製品がありますが、下記のものがおすすめです。

・ヒートプロテクト処方のもの
・ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されたもの

アイロンの温度が高過ぎると、髪が熱ダメージを受けやすくなります。髪への負担を考慮して160℃以下の温度に設定し、一度に挟む髪の量を少なめにすると、何度もアイロンを通さなくてもスタイリングが決まります。

まとめ

湿気でヘアスタイルが決まらないのはよくあるものの、ちょっと工夫すればまとまりやすい髪になれます。何をやってもうまくいかないと感じている方は、今回紹介した内容を参考に対策してみてはいかがでしょうか。
雨の日や湿度が高い日でも髪の毛がまとまると、幅広いヘアアレンジを楽しめるようになるでしょう。

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