リタッチカラーとは?メリット・デメリットやおすすめの人を解説

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ヘアカラーを予約する方の中には、前回のカラーリングから時間が経っていたり、白髪が目立ってきたりと、一部のみどうにかしたいと思っている方もいるでしょう。「全体を何度も染めるのは、髪が傷みそうで怖い」「あまり高くつく施術はしたくない」と考えている方は、リタッチカラーを検討してはいかがでしょうか。

今回は、リタッチカラーの特徴や、フルカラーとの違いについて解説します。

リタッチカラーとは?フルカラーとの違い

髪を染めている画像

リタッチカラーとは、髪の根元のみを染める施術方法のことです。前回ヘアカラーをした後、時間の経過で伸びてきた地毛の部分のみを染めます。地毛を染めて、カラーリングされた髪色との差を補正することが主な目的です。

一方のフルカラーは、髪の根元から毛先まですべて染める施術を指します。染める範囲が異なるため、かかる時間や使用する薬剤の量、手順も異なります。

リタッチカラーのメリット

髪を染めている画像

フルカラーではなくリタッチカラーを選ぶ理由として、3つのメリットがあげられます。

ダメージを抑えられる

1つ目のメリットは、髪や頭皮へのダメージを抑えられることです。ヘアカラーを頻繁に繰り返すとダメージにつながります。

リタッチカラーなら、薬剤を浸透させるのは根元部分のみです。髪全体に薬剤を塗らない分、毛先などへのダメージを抑えられます。

施術の時間が短い

2つ目のメリットは、施術にかかる時間を短縮できることです。フルカラーは髪全体に薬剤を塗るため、まんべんなく塗布するだけでも時間がかかります。

一方、根元のみのリタッチカラーなら、フルカラーと比べると塗る時間が短くなります。

費用を安く抑えられる

3つ目のメリットは、施術にかかる費用を安く抑えられることです。フルカラーは使用する薬剤が多く、施術時間が長引く分、相応の料金が設定されています。リタッチカラーは薬剤が少なく、施術にも時間がかからないため、フルカラーよりも安い料金となっています。

毎回フルカラーで染めるよりも、リタッチカラーを間に挟んだほうが経済的です。

リタッチカラーのデメリット

リタッチカラーはメリットがある一方で、デメリットもいくつかあります。施術を依頼するときは、デメリットも理解した上で利用しましょう。

リタッチカラーの代表的なデメリットは、2つあげられます。

前回と同じ色で染める必要がある

1つ目のデメリットは、前回と同じ色でヘアカラーしなくてはならないことです。リタッチカラーは根元の色を髪全体に合わせる施術のため、髪色を変えるときには利用できません。髪色を変えたいときは、フルカラーで全体に違和感がないように仕上げる必要があります。

また、リタッチカラーは、根元と毛先の色味が変わる可能性も考えられます。仮に同じ薬剤を使用しても、染める前の髪色や放置する時間の長さなどによって色が変わるためです。前回と同じ色で染めるためには、相応の技術が求められます。

毛先の色落ちをカバーできない

2つ目のデメリットは、施術の仕組み上、毛先の色落ちをカバーできないことです。ヘアカラーは時間が経つと、徐々に毛先部分が色落ちします。

毛先は他の部位に比べると色落ちしやすく、例えば白髪染めの場合、ヘアカラーの色によっては目立つ可能性があります。毛先の色落ちが気になるときは、リタッチカラーではなくフルカラーで全体を染め直しましょう。

リタッチカラーをする頻度

リタッチカラーをする頻度は、平均1~2か月に1回程度がおすすめです。髪の毛は1か月で約1~1.5cm伸びており、リタッチカラーの頻度が多過ぎると髪や頭皮にダメージを与えてしまう可能性があり、反対に間が開き過ぎると地毛部分が目立ちやすくなります。
伸びた地毛が目立ってくる1か月を目安に次の施術を受けるようにすると、きれいな状態を維持できます。また、リタッチのタイミングでトリートメントも行い、髪を補修することも大切です。

現在の髪や頭皮の状態に合わせた施術が必要なため、美容師さんに相談することをおすすめします。

リタッチカラーがおすすめな人

髪を染めている画像

前述の通り、リタッチカラーにはメリットもデメリットもあります。満足のいく髪を維持する最大のポイントは、自分の状態にあった施術を受けることです。

安さや施術の短さに加えて、リタッチカラーが自分に合っているかどうかも含めて施術を検討しましょう。

下記のいずれかに当てはまる場合は、リタッチカラーがおすすめです。

白髪が気になる人

白髪が気になっているなら、リタッチカラーを活用しましょう。白髪染めの場合、地毛が伸びてくるとカラーリングで色が入っている部分との差が大きい分、目立ちやすくなります。

しかし、伸びる度にフルカラーをすれば、時間や費用がかかる上、髪にダメージを与えます。最小限の費用と時間で白髪を目立たせないようにするためには、リタッチカラーがおすすめです。

フルカラーの1か月後あたりを目安にリタッチカラーをすれば、費用を抑えつつ自然な色を保てます。

プリンだけを直したい人

プリン状態が気になっている方にも、リタッチカラーが便利です。プリンとは、フルカラーの後に地毛が伸びて、根元部分が黒く見えている状態を指します。例えば、明るい色に染めている方が伸びた地毛を放置していると、黒髪とのコントラストでプリンのように見えます。

プリン状態のデメリットは、おしゃれさを失うのみではありません。お手入れをしていても、見た目の清潔感を損なうこともあげられます。

また、放置し過ぎるとリタッチカラーで解決できる長さなのか、フルカラーするべきなのか判断しにくくなる点もデメリットといえます。

プリン状態の髪が気になる方には、早めのリタッチカラーがおすすめです。白髪と同じく髪が伸びるタイミングでリタッチカラーを活用すれば、見た目の清潔感を損なわずに髪色を維持できます。

プリンができた際の対応法について知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
髪の毛のプリンの対応方法|目立たないカラーや隠し方

ブリーチカラーをしている人

ブリーチカラーで明るい髪色になっている場合、地毛との色の差が大きく出ます。放置すればプリン状態となり、見た目の清潔感にも影響が出かねません。

しかし全体のブリーチカラーを繰り返すと、髪や頭皮にダメージを与えます。施術後の仕上がりに影響するため、リタッチカラーを活用しましょう。

根元部分のみを施術するリタッチカラーは、ブリーチカラーにも対応しています。リタッチカラーを間に挟めば、全体のダメージを抑えつつ鮮やかな髪色を維持できます。

まとめ

リタッチカラーは、髪全体ではなく、気になる部分のみを施術できるカラーリング方法です。頭皮や髪のダメージを極力抑えたい方や、最小限の費用・時間でお手入れしたい方に向いています。

ただし、前回の色に合わせて施術する必要があるなど、注意点もいくつかあります。自分の場合はフルカラーとリタッチカラーのどちらが良いのか美容師さんと相談しながら、最適な方法を選びましょう。

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