髪の毛を太くする方法とは?髪の毛が細い人の特徴や原因も解説

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髪が細いと、薄毛に見えたり、ボリュームがなくなったりすることがあります。髪はさまざまな要因によって細くなるため、髪を太くするには相応のケアが必要です。どのようなケアをすれば髪が太くなるのでしょうか。今回は、髪の毛が細くなる原因や太くする方法について紹介します。

髪が細い人の特徴

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日本人の成人の髪の太さは、0.05mm~0.1mmが一般的です。個人差はあるものの、0.05mmを下回ったら髪が細いといわれます。

髪が細い方は、細い分、髪質が柔らかいのが特徴です。髪が細いと、髪全体のボリュームが少なく見え、ペタッと潰れたような印象になってしまいます。また、頭皮が見えやすくなってしまうので、一見、薄毛に見られてしまうかもしれません。

髪が細くなる原因

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髪はなぜ細くなってしまうのでしょうか。ここでは、髪が細くなる原因を解説します。

加齢

髪は、加齢とともに細くなります。通常、髪の栄養は、頭皮の毛細血管を通して運ばれてきます。しかし、年齢とともに毛細血管が減少し血流が悪くなると、 十分な栄養が髪に届きにくくなってしまうのです。栄養が届きにくくなると髪は育たず、細くなってボリュームも減ります。

また、加齢によって髪の成長サイクル(ヘアサイクル)が乱れると、抜け毛が増え、短く細い毛が目立つようになります。 それまでは頭皮の1つの毛穴から複数本の髪が伸びていたのに、加齢にともなって本数が減り、ボリュームダウンする、といった事態も発生します。

さらに、髪をつくる機能も加齢で弱くなります。髪をつくる毛母細胞の機能が弱くなると 、キューティクルがもろくなって、剝がれやすくなったり、ハリコシが出なくなります 。

栄養不足

栄養不足も髪に悪影響を与えます。例えば、喫煙習慣がある方や偏った食生活をする方は、血管が収縮したり血流が悪くなったりして髪に栄養が届きにくくなります。髪の栄養は血液が運ぶため、スムーズに栄養が届かず、髪が細くなってしまいます。

また、食事で髪に必要な栄養が十分に摂れていないのも髪が細くなる原因です。例えば、亜鉛や鉄分、ビタミンB₁₂、ビオチンなどが不足すると、髪が栄養不足になります。ダイエット目的で同じものだけを食べたり、行き過ぎた食事制限をしたりすると栄養不足になります。

ストレス

ストレスが原因で自律神経が乱れると髪が細くなるおそれがあります。過度なストレスにさらされたり、ストレス解消できないことが続いたりすると、自律神経が乱れ、血管の収縮につながります。

血管が収縮すると、スムーズに髪まで栄養が届かないため、髪がどんどん細くなってしまうのです。また、ヘアサイクルも正常に働かないことから、生育途中の髪が細いまま抜けてしまうこともあります。

しかも、ストレスは男性ホルモンを活性化させるはたらきがあるので注意が必要です。男性ホルモンが活性化すると自律神経が乱れ、髪が細くなったり薄くなったりしやすくなります。

睡眠不足

寝ている間に分泌される成長ホルモンは、健康な髪を育てる役割があります。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を阻害するため、髪が細くなる原因になるといえます。

また、睡眠の質が悪くなるのも睡眠不足の原因です。寝る直前までPCやスマートフォン、テレビなどを見ていると、脳が覚醒して睡眠の質が低下します。良質な睡眠が十分にとれないことが続くと、睡眠不足が慢性化するため、気を付けましょう

ヘアケアやカラー、パーマによるダメージ

カラーやパーマ、ヘアケアによる外的なダメージも髪を細くする原因です。シャンプーのときに頭皮に傷がついたり、髪を乾かさずに放置したりしていると、髪が傷んで細くなります。また、洗浄力が強すぎるなどの理由で使っているヘアケア製品がダメージを与える可能性も捨てきれません。

また、カラーやパーマを繰り返すと、髪や頭皮に大きなダメージを与えます。髪の主成分であるケラチンがダメージを受け、髪が細くなり、ハリやコシがなくなってしまいます。

脱毛症や病気

栄養不足やダメージ過多ではなく、脱毛症や疾患などが原因で髪が細くなっている可能性もあります。びまん性脱毛症や鉄欠乏症貧血、甲状腺疾患などが原因の場合もあるので、注意が必要です。

髪を太くする方法

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髪を太くするにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、自分でできる髪を太くする方法を紹介します。

食生活を改善する

髪に必要な栄養を食事から摂るのは、髪を太くするのに有効です。髪に必須の栄養素はもちろん、そのほかの栄養素もバランス良く摂取するのが健康な髪をつくるポイントです。

髪を太くするには、タンパク質やミネラル、ビタミンなどが欠かせません。タンパク質は髪の主原料になる栄養素なので、肉や魚、卵などを積極的に摂取しましょう。

ミネラルとしては、主に亜鉛の摂取が必要です。亜鉛は髪の成分であるケラチンをつくるのに必須の栄養素なので、海藻やチーズなどを食事に取り入れましょう。

ビタミンは、タンパク質を体が取り込むのをサポートする栄養素です。野菜やフルーツ、レバーなどに多く含まれています。

また、栄養素や血液の循環を助けるためには、水を飲むことも大切です。水分を摂ることで体内の循環が良くなるため、こまめに水分を摂りましょう。

睡眠の質を高める

髪の成長に必要な成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。睡眠不足に陥ると、成長ホルモンの分泌が阻害され、髪の成長に悪影響です。

しかし、ただ単に多くの睡眠時間をとれば良いわけではありません。質の高い睡眠をとることが大切です。PCやスマートフォンから発する光で脳が覚醒して睡眠の質が低下するおそれがあるため、使用するのは寝る1時間前までにしておくと良いでしょう。

また、寝る直前の飲酒や暴飲暴食は控えるのがベストです。飲酒は深い眠りを阻害するため、寝酒をする習慣がある方は改めましょう。本を読む、音楽を聴く、ハーブティーを飲むなどリラックスする時間をとり、スムーズに入眠して、眠りの質を高めることが大切です。

シャンプーの仕方を見直す

髪へのダメージを極力減らすには、シャンプーの種類や方法の改善も必要です。正しいシャンプーの方法とポイントを紹介します。

1.髪をブラッシングする
ブラッシングすることで髪についた汚れが浮き上がり、洗い流しやすくなります。また、髪のもつれをとる効果も期待できます。

2.38℃前後のぬるま湯で予洗いする
予洗いは非常に大切です。シャンプーをつける前に濡らすだけではなく、髪をぬるま湯で洗うというイメージでしっかり洗いましょう。

3.シャンプーを泡立ててから頭にのせる
汚れは泡に付着して落ちるため、シャンプーはしっかり泡立ててから使いましょう。

4.爪を立てないように、指の腹で頭皮を洗う
爪を立てると頭皮に傷がつくので、指の腹で揉み込むように頭皮を洗います。

5.予洗いの倍の時間をかけて洗い流す
シャンプーの成分が頭皮や髪に残ると、炎症を起こすおそれがあるため、しっかり洗い流すことが大切です。

6.トリートメントは毛先を中心になじませて浸透させる
頭皮につかないように、しっかりなじませます。

7.すすぎ残しがないようにぬめりがとれるまで洗い流す
生え際や襟足部分は洗い残しが起きやすい部分なので、気を付けて洗い流しましょう。

正しいシャンプーの方法を身につけると、髪へのダメージを最小限にしながら清潔な髪を保てるようになります。

また、シャンプーの選び方にも注意が必要です。適度な洗浄力でやさしく洗うことができ、必要な皮脂を残して乾燥を防いでくれるため、「アミノ酸界面活性剤」が含まれるものなどがおすすめです。

ほかにも、頭皮環境を整えるスカルプシャンプーもおすすめです。自分に合うものを試して、頭皮環境の改善を目指しましょう。

参考記事:美髪を作る第一歩は「スカルプケア」だった!髪悩みが尽きない大人女性に始めて欲しいスカルプケアとは?

運動を取り入れる

髪を太くするには、運動の中でも有酸素運動がおすすめです。有酸素運動をすると、血管が拡張し、血流が良くなるといわれています。髪への栄養は血流に乗って届けられるため、血流が良くなるとスムーズに栄養が届き、健康な髪がつくられます。

ジョギングやウォーキング、サイクリングは日常生活でも手軽に始められる有酸素運動です。いきなり効果が出るわけではないので、継続して取り組むことが大切です。

育毛剤を使う

育毛剤には、髪を太くするのに効果的な成分が入っているものもあります。育毛剤は、頭皮から直接栄養を与えることで、頭皮環境を改善したり、頭皮の炎症を防ぎ、頭皮環境を正常にすることを目指します。育毛剤を使うときは、血行が良くなるものや毛母細胞を活性化するものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

髪は、加齢や蓄積された頭皮や髪へのダメージによって細くなってしまいます。太い髪を育てるには、食事や運動、睡眠などの生活習慣の改善のほかにも、育毛剤や自分に合ったシャンプーなどのケアも欠かせません。今回紹介した改善方法を取り入れ、太く健康な髪を育てましょう。

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