ブリーチのリタッチをする頻度は?メリットや費用相場も紹介

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ブリーチした髪が伸びると根元が目立つので、こまめにリタッチしてきれいな状態を保ちたいと思う方は多いでしょう。しかし、リタッチはどれくらいの頻度で行うべきなのでしょうか。今回は、ブリーチリタッチをする頻度の目安や費用などについて解説します。

ブリーチのリタッチの頻度

ブリーチリタッチしている画像

ブリーチリタッチとは、伸びた根元の部分とブリーチした髪色の差をなくし、元通りのきれいな状態を保つ施術です。そのため、ブリーチリタッチは1.5~2か月に1回、髪が2~3cmほど伸びたら行うのが理想的です。

髪が少し伸びただけでも根元が目立つので、もっとこまめにリタッチしたいと思う方もいるかもしれません。しかし、1.5か月より早くリタッチを行うと、髪や頭皮に負担がかかってしまうおそれがあるため、注意が必要です。

リタッチするまでに2か月以上空いてしまう場合は、あえてリタッチせずに元の髪色とのコントラストを活かしたヘアスタイルを楽しむのもひとつの手です。ブリーチした部分と異なるカラーで根元から毛先にかけてグラデーション状に染めて陰影をつける、「オンブレ」にしてみるのも良いでしょう。

4か月以上放置するとリタッチの料金でブリーチをするのは難しくなります。リタッチで元の状態を維持したいのであれば、なるべく1.5~2か月以内に美容室に行きましょう。

髪はすべて同じスピードで伸びるわけではなく、それぞれ差があります。また、髪が抜けたり切れたりすることがあり、4か月以上経つと、根元の髪色の部分とブリーチした部分の境目がジグザグになります。そのため、根元から伸びた部分をブリーチしたときにムラができやすくなってしまうのです。

さらに、元の髪色の部分が長いと髪の中間部分が明るくなりにくいので、2回以上ブリーチしないと思うような髪色にならないことがあります。ブリーチの回数が増えると、その分頭皮や髪への負担が増大するので傷みやすくなります。

ブリーチのリタッチをするメリット

金髪の女性の画像

ブリーチリタッチには、髪の明るさを合わせてきれいに見せる以外にもさまざまなメリットがあります。ここでは、特に注目したいメリットを2つ紹介します。

フルブリーチと比べてダメージが最小限

ブリーチリタッチの大きなメリットは、フルブリーチと比べてダメージを最小限に抑えられることです。

ハイトーンヘアをきれいな状態で維持するには、フルブリーチかブリーチリタッチのいずれかで、伸びてきた髪の根元の色をブリーチ済みの部分のカラーに合わせる必要があります。

もしフルブリーチを選択した場合、ブリーチ済みの部分は2回目のブリーチを受けることになります。ブリーチする際には髪の色素を除去するために強力な薬剤を使用するので、回数を重ねれば負担が増大し、よりいっそう髪が傷みやすくなるのです。

一方、ブリーチリタッチは伸びてきた髪の根元のみに薬剤を塗布するため、ブリーチ済みの部分への負担を軽減できます。

カラー履歴が複雑化しない

カラー履歴が複雑化しないことも、ブリーチリタッチのメリットです。何度もフルブリーチを繰り返すと根元は1回、中間は2回、毛先は3回のように、場所によってブリーチを行った回数が変わります。

ブリーチを繰り返すほど色素が抜け、明るく染まりやすい部分と染まりにくい部分が出てくるので、「同じヘアカラーを使っているのに根元と毛先で色が違う」などのトラブルが起こりやすくなります。

一方、ブリーチリタッチであれば、どの部分もブリーチの回数が同じです。そのため、ヘアカラーもムラなくきれいに仕上がります。

特に「今回はブリーチのみだけど、次回はヘアカラーもしたい」などの希望がある場合は、履歴の複雑化を避けるためにもブリーチリタッチを選ぶのがおすすめです。

ブリーチのリタッチにかかる費用

美容室でブリーチのリタッチを依頼した場合の価格相場は5,000~7,000円程度です。フルブリーチの価格相場は6,000~8,000円程度で、リタッチと価格差はほとんどありません。

価格差が小さい理由は、リタッチのほうがより高い技術を必要とするためです。フルブリーチよりも使用する薬剤の量は少ないものの、すでにブリーチされている部分とカラーを合わせる必要があるため、手間がかかります。

ちなみに、ブリーチは単体での施術よりも、「ブリーチ+フルカラー(ダブルカラー)」での施術が一般的です。ダブルカラーでもリタッチは可能ですが、フルのダブルカラーと金額が変わらないことが多いでしょう。

ダブルカラーの価格相場は10,000~17,000円程度なので、ダブルカラーのリタッチも同じくらいの料金がかかります。

なお、ほとんどの美容室では「〇cm以内がリタッチ」と決められています。どこまでリタッチで対応してもらえるのか知りたい場合は、美容室に問い合わせてみましょう。

セルフでブリーチリタッチをする際の注意点

セルフでブリーチをしている画像

ブリーチのリタッチは市販のブリーチ製品を使用すればセルフでもできますが、非常に難易度が高めです。

すでにブリーチしている部分とカラーを合わせるのが難しく、思うような仕上がりにならなかったり色ムラができてしまったりする場合があります。そのため、セルフでのブリーチリタッチは、基本的におすすめできません。

どうしても自分でリタッチを済ませたい方は、下記の注意点をしっかりと把握した上で行いましょう。

ブロッキングをしっかりと行う

ブリーチリタッチをするときは、ブロッキングを徹底しましょう。ブロッキングとは、ヘアゴムやクリップなどで髪を小分けにして、「ブロック」をつくることです。

ブロッキングをせずに薬剤を塗布すると、髪に薬剤が均等につかずムラができる場合があります。さらに、ブリーチでムラができると、その後にヘアカラーをした際にもきれいに染まらず、まだら模様になることがあるのです。

このような事態を避けるためにも事前にしっかりとブロッキングを行い、襟足や頭頂部などの目が届きにくい部分まで均等に薬剤を塗布できるようにしておきましょう。また、薬剤を塗布したらそのままにせず、コームを使って髪になじませて揉みこむことも大切です。

長く放置しない

ブリーチ製品は髪に与えるダメージが強く、塗布後に放置し過ぎると髪がチリチリになる場合があります。さらにはダメージが強過ぎて髪が切れてしまうこともあるので、薬剤を塗布したまま長時間放置するのは避けましょう。

注意したいのが、ブリーチ製品のパッケージに書かれている放置時間を参考に髪質やダメージ度合いに応じて放置時間を調整してください。
薬剤塗布後はこまめに髪の状態をチェックしつつ、自分の髪質に合う放置時間を見極めましょう。

頭皮に薬剤がつかないように注意する

ブリーチ用の薬剤は非常に強力で、頭皮につくとダメージを受けてしまいます。そのため、美容室ではブリーチを行う際に、髪の根元まで薬剤を塗布せず、頭皮に薬剤がつくのを防いでいます。

セルフでブリーチリタッチする場合も同様で、頭皮に薬剤がつかないようにしなくてはなりません。

しかし、セルフブリーチで頭皮に薬剤がつかないようにするのは困難で、うっかりついてしまうことが多々あります。ブリーチ用の薬剤がつくと頭皮が傷むだけでなく、出血するなどのトラブルが起こるリスクがあるため、急いで薬剤を洗い流しましょう。

もし頭皮に異常が起きてしまった場合は、速やかに皮膚科を受診し医師に相談することが大切です。

また、リタッチをする48時間前には、必ずパッチテストを行ってください。

十分に保湿する

セルフでブリーチリタッチを行った後は、しっかりと髪を保湿しましょう。ブリーチを行うと、髪に強いダメージが残るためです。

ケアしないまま放置すると、髪がチリチリになったり切れてしまったりするおそれがあるので、保湿力の高いトリートメントやアウトバストリートメントを使うなどして丁寧にケアしましょう。

まとめ

ブリーチした髪をきれいなまま維持したい場合は、頭皮や髪への負担が大きく、履歴も複雑化しやすいフルブリーチより、ブリーチリタッチがおすすめです。

ただし、ブリーチリタッチには高度な技術を必要とします。セルフでもできますが、ムラなくきれいに仕上げたいのなら、プロの美容師に相談しましょう。

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