髪が広がる原因はダメージの蓄積!広がりを抑える対策は?
「髪が広がって上手くスタイリングできない…」といった悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。髪が広がるのは、ダメージの記憶が原因にあるかもしれません。
今回は、髪が広がる原因と自宅でできる対策、忙しい朝のスタイリング方法を紹介します。普段のケアを見直し、髪の広がりを最小限に抑えましょう。
目次
髪が広がるのは「ダメージの記憶」が原因!
髪は経過した年月分のダメージを記憶し続けています。長さが腰まであるロングヘアの場合、毛先は4年以上前に生まれた髪です。髪が広がる原因として、長い年月で蓄積したダメージの記憶が影響していると考えられます。
ただし、ロングヘアの方だけがダメージに気を付ければ良いわけではありません。ショートヘアの方でもダメージを受けることがあります。具体的には下記のような要素が髪のダメージにつながると考えられています。
- カラーリング
- パーマ
- ドライヤー
- ヘアアイロン
- 紫外線
- 誤ったシャンプーの方法
- 誤ったヘアケアの方法
ダメージの具体例には、髪の密度や艶の低下、ヘアカラーの褪色、うねり、枝毛、パサつきなどがあげられます。これらのダメージが複合的に絡み合い、髪の形状が異常になっていく仕組みです。
日本人など多くの東アジア人の毛髪の断面は、生えたときはきれいな円の形をしています。ダメージが記憶されていくことで、正常だった形状がいびつになり、クセやうねりなどを引き起こすようになるのです。ダメージは毛先に向かうにつれて蓄積しているので、ロングヘアの方は特にケアが必要だといえます。
髪が広がるときの対策
ここでは、髪の広がりを抑えるケア方法を具体的に紹介します。髪が広がるときは、シャンプーやトリートメントを見直すことはもちろん、週に1度のスペシャルケアをしたり、紫外線対策をしたり、定期的にカットしたりすることも大切です。適切な対策を施し、髪の広がりを最小限に抑えていきましょう。
うねりやボサボサ感が気になる方は下記の記事も参考にしてみてください。
髪のうねりの原因と5つの対策!朝にできるスタイリング方法も解説
適切な方法でシャンプー・トリートメントをする
まず基本となるのがシャンプー・トリートメントです。適切な方法をしっかり確認しておきましょう。
シャンプー
セルフケアのなかでも、特にきちんと正しい方法で取り組んでほしいのがシャンプーです。下記の手順で無駄な摩擦を抑え、丁寧に行いましょう。
- シャンプー前に髪をブラッシングし、お湯でしっかり予洗いする
- シャンプーを手のひらでよく泡立てる
- 摩擦が起こらないように丁寧にもみ洗いする
下準備としてブラッシングをすることで、髪のもつれや汚れを取り去ることができます。ブラッシングの後は40度以下のお湯で髪や頭皮をしっかり濡らし、指の腹を使って丁寧にもみ洗いしましょう。
シャンプーをする際は摩擦を起こさないよう、指の腹を使って洗うのがポイントです。
トリートメント
シャンプー後にトリートメントをする際は、中間~毛先を中心にもみこむようなじませてください。前髪や根元は、手に残ったものを伸ばす程度で問題ありません。全体になじませた後は、なめらかさが残る程度にすすぎます。
適切な方法でドライヤーを使用する
髪の広がりを抑えたいなら、ドライヤーの使い方にも気を付けたいところです。具体的にどのように使えば良いかのポイントは下記の通りです。
- 乾かす前にしっかりタオルドライする
- 洗い流さないトリートメントをつける
- ドライヤーをかけていく際は頭皮から
- 少ない時間で乾かす
ドライヤーの吹き出し口から出てくる風は非常に高温です。ダメージを与えやすくなるため、髪から10cmほど離して使用してください。また、あまり乾かしすぎると髪の乾燥やさらなる広がりにつながります。オーバードライに注意し、長時間ドライヤーの風を当て続けることは避けましょう。
週に1回スペシャルケアをする
週に1回程度、トリートメントの代わりにヘアマスクなどのよりケア効果が高い商品を使用するのもひとつの方法です。ヘアマスクは「髪がパサつく」「ツヤがない」などの悩みがある方におすすめのアイテム。正しい使い方は下記の通りです。
<手順>
- 適切な方法でシャンプーをし、髪の水気をしっかりと切る
- 毛先から全体にヘアマスクをなじませる
- しっかりなじませて浸透させる
- ベタつきがなくなるまでお湯でしっかりすすぐ
ヘアマスクは髪の表面だけに塗るのではなく、目の粗いコームや手ぐしでまんべんなくなじませましょう。成分がムラなく髪全体に浸透します。
紫外線対策をする
紫外線による乾燥ダメージも髪が広がる原因のひとつであるため、紫外線対策も必要です。日傘や帽子のほか、髪にも使えるUVスプレーなどを使って対策しましょう。
紫外線は1年中降り注いでいるので、年間を通した紫外線対策が欠かせません。
定期的にサロンに通う
自宅でのケアだけでは広がりを抑えるのが難しい場合もあります。美容室で定期的にカットし、広がらない髪型を維持するのもひとつの方法です。具体的には、髪をすいてボリュームを減らしたり、重心を低めにした髪型にしたりなどが考えられます。そのほか、自宅ではできない本格的なトリートメントを定期的に受けるのもおすすめです。
髪が広がる朝に!スタイリング方法と手順
クセやうねりで髪が広がる場合は、朝のスタイリングでできる限り対策をしましょう。対策法を知っていれば、自宅である程度悩みを軽減できます。ドライヤーとヘアアイロンを使って簡単にできるスタイリング方法を紹介します。
<手順>
- 霧吹きなどを使って髪全体を軽く濡らす
- 目の粗いコームで髪をとかす
- 毛先や髪の内側から洗い流さないトリートメントをつける
- 前髪を軽く引っ張りながら乾かす
- 乾きにくい後頭部や毛量の多い部分を根元から乾かす
- 8割ほど乾いたらブラッシングしながら乾かす
- 乾いたらスタイリング剤をつける(必要な場合はベーススプレー後にヘアアイロンをしてからスタイリング剤をつける)
髪全体を乾かす際は、ドライヤーを上からあてて根元の広がりを抑えるのがポイントです。また、ヘアアイロン前にベーススプレーを吹きかけることで、髪をしっかり伸ばせます。ヘアアイロンは180度くらいの高温でさっと通すのがおすすめです。低温で何度も通すよりもダメージを抑えられます。
まとめ
髪が広がる原因はダメージの記憶です。カラーリングやパーマ、誤ったヘアケアなどによるダメージが蓄積した髪は、密度や艶の低下、うねりやパサつき、広がりの原因になります。
髪の広がりをセルフケアで抑えたいなら、普段のシャンプーやトリートメントのやり方を見直したり、週1回はスペシャルケアを施したり、紫外線対策をしたりなどの対策が欠かせません。自宅でのケアが難しい場合は、美容室で髪型を整えたり、本格的なトリートメントを受けたりするのもおすすめです。