30代で白髪が生えてショック!原因や対処法は?
「あれ、こんなところに白髪が…」30代になり、自分の頭に1本、2本と白髪を見つけて肩を落とす方もいるのではないでしょうか。白髪が生えるのにはいくつかの原因があるので、それぞれで対策をしなければなりません。
今回は、白髪が生えるメカニズムや原因まで詳しく紹介します。早めに対策をすることで、予防につながる可能性があります。白髪が生えるのは自然なことですが、適切なケアをすることで、健康な髪を長く保つことができます。
目次
白髪が生えてくるメカニズム
白髪が生えてくるのは、メラニン色素をつくる色素細胞が、加齢や生活習慣、遺伝の影響を受けて、メラニン色素をつくることができなくなることが主な原因です。
髪の色は毛球部の色素細胞でつくられるメラニン色素によって決められます。メラニン色素が産生できない、または受け渡されない場合に白髪が発生します。
そのパターンは下記の3つに分類されます。
- 色素細胞の機能が低下している
- 色素細胞の機能が止まっている
- 色素細胞とその元になる色素幹細胞が枯渇している
上記のように、遺伝や加齢など何らかの原因で色素細胞に異常が起きた場合に白髪が発生します。一度白髪になった髪も、色素細胞の機能が回復する、もしくは色素細胞をつくる色素幹細胞が存在すれば、再びメラニン色素がつくられ、黒い髪に戻せる可能性があります。
白髪が気になり始めた初期段階であれば、メラニン色素をつくる力が残っている可能性が高く、ケアの仕方によっては黒髪に戻せます。
ただし、色素細胞や色素幹細胞が枯渇してできた白髪の場合、改善の効果は期待できません。
30代で急に白髪が増える原因
先述の通り、白髪は色素細胞でメラニン色素がつくれなくなることで増えます。では、具体的にどのようなことで色素細胞は機能が低下するのでしょうか。考えられる主な原因を8つ紹介します。
遺伝
白髪が生えやすいかどうかは、遺伝的な要因が関係していることもあります。
特に、白髪のなかでも10〜20代の若年齢に出始める若白髪は、遺伝的な要因が強いと考えられています。また、稀なケースではあるものの、先天的にメラニン色素をつくる能力がない方は、10代以下の子どものうちに白髪が生えることもあるようです。
加齢
加齢も白髪が増える原因のひとつです。色素細胞や色素幹細胞は、年齢を重ねるにつれて機能が低下します。白髪が生え始める時期には個人差がありますが、おおよそ35歳前後という方が多いようです。自然な老化現象ではあるものの、若年で白髪がある方もいれば、50〜60代になっても白髪が少ない方もいます。
紫外線
紫外線によるダメージも白髪をつくる原因だと考えられています。紫外線を浴びることで活性酸素が発生し、毛根にある色素細胞がダメージを受けて、はたらきが低下してしまう仕組みです。
ストレス
詳細なメカニズムは解明されていないものの、白髪はストレスとも関係しているといわれています。人間はストレスを感じると活性酸素が発生し、ビタミンCも不足しがちになります。活性酸素の発生やビタミンC不足は老化を加速する原因の一部です。
そのほか、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで色素細胞が不足することがあるともいわれています。
栄養不足
健康な髪をつくるには食事からしっかり栄養を摂ることも大事です。髪に必要な栄養素が不足すると、メラノサイトのはたらきが低下し、白髪が増える原因となります。
メラノサイトのはたらきに必要な栄養素と含まれる食材は下記の通りです。
- タンパク質
- ミネラル(亜鉛、鉄分)
- ビタミン(A、B、C、E)
睡眠不足
睡眠時には成長ホルモンの分泌が促進されますが、睡眠が不足すると色素細胞のはたらきが低下します。活性酸素を除去するメラトニンも減少するため、睡眠不足も白髪の発生と関係しているといえます。
血行不良
頭皮の血流不足も白髪を増やす原因のひとつです。体内に栄養を送る血流が悪くなると、しっかり栄養を摂ったとしても頭皮まで行き渡りません。血行不良になる要因としては、運動不足や喫煙、ストレスなどがあげられます。
外的刺激
カラーやパーマ、洗髪時の摩擦などの外部刺激は頭皮にダメージを与えます。それにより色素細胞の機能が低下し、白髪が増える原因になります。
30代からできる白髪予防&対策
ここでは、30代からできる白髪予防と対策について紹介します。白髪が気になってきても、決して抜いてはいけません。どうしても気になる場合は短くカットしましょう。
頭皮ケアをする
白髪予防のために、頭皮用のローションを使用して頭皮をマッサージしましょう。側頭筋、後頭筋、前頭筋の順にほぐし、帽状腱膜に血流を送っていきます。円を描くようにクルクルとマッサージしていきます。手でマッサージするのも構いませんが、シャンプーブラシを使うのもおすすめです。手で行う場合は、爪を立てないように気をつけてください。
栄養バランスを考える
白髪予防には栄養バランスを考えた食事も大切です。タンパク質やミネラル(亜鉛・鉄分)、ビタミン類などを積極的に摂りましょう。
それぞれのはたらきや多く含まれる食材については、以下の通りです。
栄養素 | 主なはたらき | 含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 | 健康的な髪を保つ | 肉・魚・乳製品・大豆製品 |
亜鉛 | 頭皮の健康をキープする | 赤身の肉・レバー・海藻類・牡蠣 |
鉄分 | 毛母細胞を増やし、髪の状態をよくする | 牛肉・レバー・赤身の肉 |
ビタミンA | 毛根の細胞を活性化させ、髪の成長を促進させる | 卵黄・うなぎ・緑黄色野菜 |
ビタミンB | 頭皮の新陳代謝を促す | 豚肉・にんにく・穀類・貝類 |
ビタミンC | 抗酸化作用により、老化を防ぐ | キウイ・ブロッコリー・パプリカ |
ビタミンE | 血行を促進させ、頭皮の環境を良くする | アボカド・ナッツ類・ごま |
睡眠をしっかりとる
睡眠をしっかりとることで髪の修復を促す成長ホルモンが分泌されるため、白髪予防につながるほか、健康的な髪を維持できます。成長ホルモンは入眠後3時間に最も分泌されることから、できるだけ6時間以上の十分な睡眠を確保するようにしましょう。
また、睡眠の質を高めるために、睡眠環境を整えることも重要です。具体的には、下記のようなものがあげられます。
- 自分に合った寝具を選ぶ
- 寝る前のカフェイン・アルコールを避ける
- 寝る前にスマートフォンやパソコンなどブルーライトを浴びない
- 室温や明るさの調節をする
ストレスを溜めない
白髪を増やさないためには、ストレスを溜め込まないことも大事です。思い浮かんだことを紙に書き出したり(ジャーナリング)、好きなことに熱中したり、穏やかな音楽を聴いたりしてストレスを軽減しましょう。
紫外線対策をする
日傘や帽子などを使って紫外線対策をすることも重要です。紫外線は色素幹細胞を損傷させる原因のひとつです。最近は髪にも使えるUVカットスプレーも販売されているので、帽子を被れない場合は活用してみても良いでしょう。
まとめ
30代ごろから気になり始める白髪。原因は加齢だけではなく、遺伝や紫外線、ストレス、栄養不足などさまざまです。日常の頭皮ケアに加え、食事や睡眠などの生活習慣を見直し、ストレスを溜めないようにし白髪を予防しましょう。