頭皮がかゆいのは乾燥のせい?かゆみの原因とケア方法を解説
頭皮がかゆいと何をするにも集中が途切れてしまうので、早めに対処したいところですよね。しかし、頭皮のかゆみがなぜ起こるのか、どのように対処すれば良いかわからない方もいるでしょう。
今回は、頭皮のかゆみの原因や、頭皮を乾燥させないためのケア方法などについて解説します。
目次
頭皮のかゆみは乾燥が原因
頭皮がかゆい原因としてまず考えられるのが頭皮の乾燥です。特にかゆみとともに乾いたフケが出ているなら、乾燥が原因である可能性が高いでしょう。
乾燥した頭皮はバリア機能が低下していて外部からの刺激を受けやすく、その反応としてかゆみが出ることがあります。
さらにかゆみが我慢できずに頭皮をかきむしってしまい、よりいっそうバリア機能が低下して再びかゆみを感じるという負のスパイラルに陥ることもあります。頭皮が乾燥する原因としては、下記のようなことが考えられます。
- 乾燥肌体質
- 洗浄力の強いシャンプーの使用
- 洗髪時のシャワー温度が高い
- 外的環境による乾燥
それぞれの原因を詳しくみていきましょう。
乾燥肌体質
乾燥肌体質で顔や身体の皮膚が乾燥している人は、皮脂の分泌が少なく頭皮まで乾燥している傾向があります。常に肌や頭皮が外部刺激を受けやすい状態で、ちょっとしたことでかゆみを感じがちです。
洗浄力の強いシャンプーの使用
シャンプーを洗いあがりのスッキリ感で選んでいる方もいるかもしれませんが、洗浄力の強いシャンプーは頭皮に必要な油分まで奪ってしまいます。
長く使い続けていると頭皮も髪も乾燥してパサパサになり、かゆみを感じるようになる場合があります。
洗髪時のシャワー温度が高い
洗浄力の強いシャンプーと同じく、温度が高いシャワーも必要な油分まで洗い流してしまい、頭皮や髪の乾燥を招く原因になります。頭皮や髪を洗い流すときは、38℃程度のぬるめの湯で洗うことが大切です。
外的環境による乾燥
周囲の環境が原因で、乾燥が悪化しているケースもあります。例えば、冬場は空気が乾燥しているので、頭皮が乾燥気味な人だけでなく普通の人も乾燥を感じることがあります。
また、夏に紫外線を浴び過ぎたり、エアコンが付けっぱなしになっていたり、ドライヤーの温風を至近距離で当てたりしたために、頭皮が乾燥することもあるでしょう。
【乾燥以外】頭皮のかゆみの原因
頭皮のかゆみの原因は乾燥であることが多いですが、乾燥以外の原因でかゆくなっているケースもあります。考えられる原因は下記の4つです。
- ヘアケア製品に含まれる成分によるかぶれ
- ストレス
- ホルモンバランスの崩れ
- 脂漏性皮膚炎
これらについても順に解説します。
ヘアケア製品に含まれる成分によるかぶれ
シャンプーやトリートメントなどに含まれる成分が肌に合わず、かゆみを感じることがあります。
成分の相性は関係なく、シャンプーやトリートメント後のすすぎが甘く、すすぎ残しがあったためかゆみが生じるケースも少なくありません。
また、パーマ剤やヘアカラー剤が刺激になってしまうと、使用後に炎症が生じてかゆみを感じることもあります。
ストレス
ストレスを感じると自律神経やホルモンのはたらきが乱れ、かゆみの原因である「ヒスタミン」が過剰に分泌されます。これによって頭皮にもかゆみを感じる場合があります。頭皮に蕁麻疹を発症していることもあるので、頭皮の状態をチェックしてみましょう。
ホルモンバランスの崩れ
40代半ばからの更年期を迎えるとホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ると肌や頭皮が乾燥しやすくなります。
乾燥すると角層の水分量が減ってバリア機能が低下します。そのため、ちょっとした刺激でかゆみや炎症などの症状が出ることがあるのです。
脂漏性皮膚炎
知らぬ間に脂漏性皮膚炎を発症していて、かゆみを感じていることも考えられます。脂漏性皮膚炎とは、常在菌であるマラセチア菌が何らかの理由で増殖して起こる皮膚疾患です。
マラセチア菌は油分を好むため、下記のような理由で増殖します。
- ストレスによって皮脂の分泌量が増えた
- 油分の多いスタイリング製品を使い過ぎている
- 髪用のトリートメントを頭皮にまで付けている
- 入浴後に髪が濡れた状態のまま放置した など
脂漏性皮膚炎は完治が難しい疾患なので、まずは皮膚科で相談してみましょう。
頭皮を乾燥させないためのケア方法
頭皮の乾燥によるかゆみを改善するには、頭皮を乾燥させないようにする必要があります。そこで頭皮を乾燥させないためのケア方法を紹介します。
肌質に合ったシャンプーを使う
洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭皮が乾燥してかゆみを感じやすくなります。乾燥肌におすすめなのは、洗浄力がマイルドで低刺激のアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸系シャンプーには、下記のような成分が配合されていますので、参考にしてみてください。
- グルタミン酸系:ココイルグルタミン酸TEA・ラウロイルグルタミン酸Na
- アラニン系:ココイルアラニンTEA・ラウロイルメチルアラニンNa
- グリシン系:ココイルグリシンK・ラウロイルサルコシンNa
適切に頭皮をケアする
適切な頭皮ケアも頭皮の乾燥防止に有効です。特に、シャンプーのやり方を間違えると頭皮が乾燥しやすくなるので、正しいやり方を知っておきましょう。
- 髪を軽くブラッシングをする
- 38℃のぬるま湯でしっかり予洗いする
- シャンプーを手のひらで泡立ててから頭にのせる
- 爪を立てないように気を付けつつ、指の腹で頭皮を洗う
- 頭皮を洗っていた倍の時間をかけてよくすすぐ
- トリートメントは頭皮に付かないようにしながら、毛先を中心になじませて浸透させる
- 生え際のすすぎ残しに注意しつつ、ぬめりがとれるまでよくすすぐ
また、洗髪後に濡れた状態で放置すると頭皮環境が悪くなります。洗髪後はできるだけ早めに頭皮を乾かしましょう。ドライヤーを近づけ過ぎると頭皮が乾燥するので、10cmは離して乾かしましょう。
頭皮用エッセンスを使う
化粧水で顔の皮膚のお手入れをするように、頭皮用エッセンスで頭皮をケアするのもおすすめです。頭皮用エッセンスの基本的な使い方は下記の通りです。
- 洗髪後に軽くタオルドライする
- 頭皮に適量(1~2プッシュ程度)を塗布する
- 指で頭皮をやさしくマッサージする
継続的に頭皮用エッセンスを使い続ければ、より高い効果が期待できるでしょう。
高保湿のヘッドスパを受ける
オイルヘッドスパやクリームバスヘッドスパ、保湿性の高いスカルプトリートメントを使ったドレナージュスパなど、高保湿なヘッドスパで頭皮にうるおいを与えるのも良いです。
ヘッドスパは乾燥肌の方だけでなく、脂性肌で毛穴がつまりがちな人にも向いています。またリラックス効果も期待できるため、ストレス解消にもおすすめです。
まとめ
頭皮がかゆくなる主な原因は頭皮の乾燥です。また、ヘアケア製品での刺激やストレス、ホルモンバランスの崩れなどが原因になっている場合もあります。
乾燥が原因の場合、シャンプーを変えたり頭皮を適切にケアしたりすると、かゆみが治まることがあります。
ただし、かゆみがひどい場合や湿疹等の異常があるときは、使用したヘアケア製品を持参し、皮膚科で診察を受けましょう。