頭皮の脂っぽさはコレが原因!すぐに始めるべき対策とは

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「毎日シャンプーしているのに、頭皮がベタベタする……」「フケが目立ち、周囲から不潔な印象をもたれてないか心配……」とお困りの方は少なくありません。間違った方法でケアを続けていると、かえって悪化してしまうおそれがあるため注意が必要です。

また、ヘアケア以外にも生活習慣の乱れによって頭皮の脂が増える場合もあるため、自分に合った対処法を見つけることが大切です。今回は、頭皮が脂っぽくなる原因とすぐにできる対策について紹介します。

頭皮が脂っぽくなる原因

頭皮が脂っぽくなる原因は、洗髪だけでなく生活習慣の乱れやストレスの影響も考えられます。ここでは4つの原因について解説します。

洗髪で皮脂汚れを落とし切れていない

シャンプーの頻度が少なかったり、自分に合った洗浄力のシャンプーを選んでいなかったりしていると、しっかりと汚れを落とし切ることができません。

頭皮に合わないシャンプーを使用していると、皮脂のバランスが崩れやすくなるため注意しましょう。また、予洗いせずにシャンプーをしている場合も泡立ちが悪くなり汚れが落ちにくくなります。

睡眠時間が不十分で質も低い

頭皮が脂っぽくなる原因のひとつとして、睡眠の質や睡眠時間の影響が考えられます。睡眠中は頭皮の新陳代謝に必要な成長ホルモンの分泌が増加します。しかし、睡眠の質が悪かったり、睡眠時間が短かったりすると、成長ホルモンが十分に分泌されません。

新陳代謝の低下につながり、頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。乾燥状態が続くと、体は不足している皮脂を補おうとするため、乾燥しているのに脂っぽくなるという症状がみられやすくなります。

食生活が偏っている

偏った食生活を続けていると、皮脂の過剰分泌を引き起こしやすくなります。特に、バラ肉などの肉類、バターなどの乳製品、揚げ物、洋菓子、スナック菓子は、脂質を多く含んでいるため摂り過ぎに注意が必要です。

普段から外食やコンビニで食事を済ませることが多かったり、ジャンクフードを好んで食べたりしている方は、脂質が過剰になり栄養バランスが偏りやすくなるため注意しましょう。

ストレスを抱えている

不安やストレスを感じると、自律神経が乱れて男性ホルモンが増加しやすくなり、皮脂の過剰分泌につながるおそれがあります。

また強いストレスを受けると、アドレナリンの分泌も増加します。アドレナリンには酸化のもととなる活性酸素を増やすはたらきがあるため、皮脂の分泌量も増加する場合があるのです。

頭皮の脂が引き起こす不快な症状

頭皮の画像

皮脂が過剰になると、ベタつきやかゆみなどにつながりやすくなります。ここでは頭皮の脂が原因となり得る不快な症状について解説します。

ベタつき

頭皮の脂が原因となる症状で厄介なのが、頭皮や髪の毛のベタつきです。皮脂には頭皮を保湿して外部刺激から守るはたらきがあるものの、皮脂が増え過ぎてしまうと頭皮環境を悪化させてしまうおそれがあります。

また、皮脂分泌が過剰になると髪全体のボリュームが減ったように見えたり、不潔な印象を与えやすくなったりします。

かゆみ

皮脂の過剰分泌により、頭皮にかゆみがみられる場合があります。常在菌の養分となる皮脂が増加すると、必要以上に常在菌が増えてしまいかゆみを引き起こしやすくなります。また、爪を立てて頭皮をかきむしると、頭皮が傷つくことがあるため注意が必要です。

フケ

皮脂を栄養素として増殖する細菌のなかには、フケなどの頭皮トラブルを引き起こす原因になるものもあります。特に、マラセチア菌の影響により頭皮が刺激を受けることで、ターンオーバーの周期が乱れてフケが発生しやすくなります。

皮脂の過剰分泌によるフケはパラパラと落ちる乾燥したフケと違い、ベタベタしていて湿っぽく塊になって落ちるのが特徴です。

皮膚炎や脱毛症

皮脂が過剰な状態にあるにもかかわらず、長期間そのままにしていると、治療が必要な皮膚炎などを生じるリスクが高まります。主な症状は下記の通りです。

脂漏性皮膚炎
皮脂分泌が多い部位にできやすい湿疹です。赤みやフケなどの症状がみられます。

脂漏性脱毛炎
皮脂の過剰分泌により頭皮環境が乱れることで、髪の毛が抜けやすくなります。

AGA(男性型脱毛症)
男性特有の進行性脱毛症のことです。頭頂部や前頭部にみられやすく、髪のハリやコシ、ボリューム感の減少につながります。

上述した症状に改善が見られない場合は、早めに専門医へ相談してください。

頭皮の脂を抑える方法

シャンプーをしている画像

正しい習慣を身に付けることで皮脂を抑えやすくなります。ここではすぐに実践できる対処法を紹介します。

正しくシャンプーする

シャンプーは頭皮に合った洗浄成分で選ぶことが大切です。脂っぽさが気になるときは、さっぱり洗える高級アルコール系や石けん系のものがおすすめです。

頭皮が乾燥しやすい方や敏感肌の方は、保湿性の高いアミノ酸やベタイン系を選んでみてください。正しいシャンプーの方法は下記の通りです。

1.ブラシで髪をとかす。
頭皮や髪の毛に付着した汚れを取り除きます。

2.38℃くらいのぬるめのお湯で予洗いをする。
予洗いするとシャンプーの泡立ちが良くなり、余分な皮脂を洗い流しやすくなります。

3.適量のシャンプーを手に取り、十分に泡立ててから指の腹で優しく洗う。
皮脂を落とそうとしてゴシゴシ擦りがちですが、頭皮が傷つきやすくなるため注意しましょう。

4.すすぎ残しがないよう、丁寧に洗い流す。
泡が残りやすい髪の生え際や耳の後ろなどを中心に念入りにすすぐことで、頭皮トラブルを防ぎやすくなります。

また、1日に何度も洗髪すると必要な皮脂まで洗い流してしまうおそれがあります。健やかな頭皮を保つために、1日に1回を目安に洗髪しましょう。

適切な睡眠を取る

睡眠の質を高めると新陳代謝がスムーズになり、頭皮の脂を抑えやすくなります。新陳代謝を整えるために、毎日6時間以上の十分な睡眠時間を確保するよう心がけましょう。

また、寝る前にブルーライトを浴びると睡眠の質の低下につながるため、できる限りPCやスマートフォンから離れてリラックスして過ごすことも大切です。

栄養バランスのとれた食事をする

皮脂の過剰分泌を防ぐには、栄養バランスの良い食事を摂ることも重要です。ケーキやベーコン、ソーセージ、バター、マヨネーズなどの脂質が多い食品を控え、過剰な皮脂分泌を抑える働きがあるビタミンB群を積極的に摂りましょう。おすすめの食べ物は下記の通りです。

  • 脂質の少ない食べ物:豚ヒレ肉や鶏むね肉、ささみ、タラ、あじ、まぐろ(赤身)、大根、白菜、きゅうり、トマトなど
  • ビタミンB群を多く含む食べ物:レバー、マグロ、カツオ、納豆、バナナなど

頭皮に良い食品を選ぶとともに、脂質が多くなりがちな調理法を選ばないこともポイントです。

炒め物や揚げ物などは脂質が多く含まれているため、蒸し料理など油を必要以上に摂り過ぎない工夫をすると良いでしょう。ほかにも、ノンオイルの調味料を選ぶと簡単に脂質を減らせます。

出典:厚生労働省「魚介類50gあたりの脂質とコレステロールの関係

セルフケアでストレス発散

ストレスをすべて無くすことはできませんが、自分なりに発散する方法を決めておくと心の安定につながります。こまめにストレスを解消して、日ごろから自律神経を整えておきましょう。

例えば、ウォーキングなどの軽い運動をする、ゆっくりとお風呂に入る、読書をするなど自分に合った方法がおすすめです。ストレスは自律神経の乱れにつながるため、毎日無理なくできるセルフケアを実践し、上手に気分転換を図ることが大切です。

まとめ

頭皮が脂っぽくなる原因は、洗髪方法の誤りや生活習慣の乱れ、過剰なストレスなどが考えられます。頭皮の脂が増えると、ベタつきやかゆみ、フケ、皮膚炎や脱毛症などがみられるおそれがあります。

頭皮の脂を抑えるために、シャンプーの方法を見直したり、正しい習慣を身に付けたりすることを心がけましょう。

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