髪がまとまらない原因とは?ケア方法を髪質ごとに紹介
「くせ毛で髪がまとまらない……」「ダメージヘアでパサつく」ときの適切なヘアケア方法がわからず、スタイリングが決まらないという方は少なくありません。きれいな髪を維持するには、自分に必要なヘアケアを継続することが大切です。
今回は、シャンプーとトリートメント編、ヘアケア編に分けて、髪質や髪の状態に合わせた対策方法を紹介します。うまくまとまらない原因を理解して、髪本来の健やかさを取り戻しましょう。
目次
まとまらない髪の原因
髪がまとまらない原因は、髪質や髪の状態など、人によってさまざまです。適切なヘアケアを行うためにも、まずは自分の髪について理解を深めましょう。
髪にダメージがある
傷んだ髪は、まとまりにくくなります。髪が傷む原因は、主にヘアカラー・パーマなどを頻繁に利用することや紫外線の影響による髪の毛の日焼けなどです。
髪を外側から覆ってダメージを防ぐキューティクルは、ヘアカラー・パーマの繰り返しや紫外線ダメージなどで剥がれやすくなります。その結果、髪内部の水分が抜けてパサつきが起こるだけでなく、毛髪間で引っかかりが生じて、髪がまとまりにくくなります。
乾燥している
髪の乾燥もまとまらない原因のひとつです。特に空気が乾燥する冬は、静電気も発生しやすく、いつも以上に髪が広がったり、パサついたりする傾向にあります。
日常的なお手入れが髪を乾燥させている場合もあります。例えばドライヤーによる長時間ブロー、ヘアアイロン・コテなどの頻繁な使用です。100℃以上の高温にさらされ続けると、髪は内部のタンパク質が変性して乾燥しやすくなります。
また洗髪後、ドライヤーを使わずに自然乾燥させる習慣も、パサつきを生む一因です。ドライヤーで乾かさずに半乾きの状態になった髪の毛はキューティクルが開いているため、水分が抜けやすく、乾燥を助長します。
くせ毛・毛量が多い
うねりや縮れのあるくせ毛は、どうしても広がる傾向にあります。うねりが強く、太い髪の毛だと、バームやワックスなどのセット力のあるスタイリング製品でも広がりを抑えることは難しいかもしれません。
加えて、毛量の多さも広がる一因です。髪のボリュームを落ち着かせるために、美容室ですいてもらった経験がある方は多いのではないでしょうか。しかし、髪が細い方の場合、すくことで毛先が軽くなり、かえって広がる可能性もあるので注意が必要です。
毛量が多いとロングヘアを避ける方もいますが、髪の毛の重みで下に引っ張られ、逆に落ち着くケースもあります。
迷った際は、自分の髪質に合ったスタイルを美容室で相談してみましょう。
毛髪の水分量が多い
湿度が高い日は髪が広がりやすく、スタイリングも崩れがちです。
いくらブローをしていたとしても、湿気にさらされた髪は水分バランスが崩れ、本来もっていたくせが出やすくなります。熱・乾燥などでダメージを受けている髪や、くせ毛であれば、広がりやうねりはなおさら顕著になる可能性があります。
広がる髪対策【シャンプーとトリートメント編】
広がってうまくまとまらない髪の対策は、日常的に使うシャンプーとトリートメントの見直しから始めてみましょう。
ダメージ&乾燥対策
シャンプーは、髪質や頭皮の肌質に合わせて選ぶことが基本です。洗浄力の強いシャンプーは、頭皮の必要な皮脂まで落としてしまい、人によっては乾燥を招くリスクもあります。
髪や頭皮の乾燥が気になる場合は、肌への刺激が少ない弱酸性のアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
トリートメントは、インバストリートメントとアウトバストリートメントを併用することでさらに効果が高まります。両者の違いは、使用するタイミングや目的です。
洗い流すタイプのインバストリートメントは、髪内部に浸透してうるおいを与え、ダメージを補修します。洗い流さないアウトバストリートメントは、内部の補修に加え、ドライヤーの前に塗布することにより髪表面の熱ダメージを防ぐ目的でも使用します。
スペシャルケアとして週に1〜2回、トリートメントよりも補修力や保湿力の高いヘアマスクを取り入れると、さらにしっとり感を得られるでしょう。
湿気対策
「湿気のある日はセットが崩れて、髪が広がってしまう…」そんなときには、アウトバストリートメントで外部からの湿気をブロックしましょう。油分が多めで濃厚なテクスチャのクリームタイプや、オイルタイプを使用すると重めの仕上がりになり、しっとり整います。
くせ毛&剛毛対策
くせ毛や剛毛が気になる方は、対策用のシャンプーやトリートメントを試してみてはいかがでしょうか?
ダメージによって乾燥し、うねりや縮れが出ている髪には、保湿機能が高くボリュームダウン効果のあるシャンプーを使うと、髪が整いスタイリングしやすくなります。
太くて硬く、ボリュームもある剛毛タイプには、髪の毛にやわらかな質感を与えるシャンプーがおすすめです。
広がる髪対策【ヘアケア編】
まとまりのあるきれいな髪を保つには、日常のヘアケアが欠かせません。特に、ドライヤーの使い方とUVケアがお手入れの鍵です。
コームを使う
インバストリートメントを髪になじませるときは、コームを使いましょう。トリートメント成分が髪全体に届き、ヘアケア効果を実感しやすくなります。
手ぐしで髪になじませた後、トリートメントが行きわたるようにコームでとかしていきます。目が細かいコームはトリートメントを取り除いてしまう場合があるので、目の粗いジャンボコームがおすすめです。
タオルで蒸す
トリートメントをなじませた後、少し時間をおきます。成分が髪の内部まで浸透しやすくなるため、効果的です。待っている間は髪にタオルを巻いて浴槽につかるとスチーム効果が高まり、成分の浸透がさらに良くなります。
髪が傷まないようにドライヤーをあてる
洗髪後はタオルドライで水気を拭き取り、ドライヤーできちんと乾かすことが大切です。しかし、乾かし方次第では髪に負担をかけてしまいます。下記を参考に、髪に負担をかけない乾かし方ができているか、チェックしてみましょう。
【ステップ1】
ドライヤーの前に、丁寧にタオルドライします。濡れた髪はキューティクルが開いている状態です。タオルでごしごしと拭くと摩擦がかかり、髪にダメージを与えるので、やさしく水気を拭き取ってください。
【ステップ2】
タオルドライ後は、ドライヤーの前にアウトバストリートメントを塗布することでドライヤーの熱から髪を守り、乾燥を防ぎます。
【ステップ3】
ドライヤーは、髪が乾きにくい根元からかけていきます。乾燥しやすい毛先からドライヤーをあてていくと、パサつきを招くことがあるので注意が必要です。
初めは強めの温風で全体を8割程度乾かし、その後、弱めの温風で前髪のスタイリングや全体の仕上げを行います。
【ステップ4】
最後に冷風をあて、髪の熱を冷ましながら湿った部分を乾かします。髪にツヤが出ることに加え、スタイリングの維持にも効果的です。
ドライヤーの当て方のポイントは、髪の流れに沿って上から風を送ることです。髪への熱ダメージを防ぐため、10cm程度を目安に髪から離して使用します。
内側の髪ばかりに熱風をあてると髪が傷むので、ドライヤーを振って同じ場所に風があたり続けないようにしましょう。
紫外線対策をする
髪は、紫外線を浴びることでキューティクルがダメージを受けて、傷みや乾燥が発生します。髪や頭皮の日焼け対策には、UVカットの帽子や日傘を活用しましょう。
紫外線をカットする成分が入ったUVスプレーもおすすめです。ベタつきにくく、手軽に塗り直しができます。
ダメージヘアの人はスペシャルケアをする
髪質やお悩みに合わせてヘアサロンがカスタマイズしてくれる「システムトリートメント」で、ダメージヘアを集中的にケアしてみませんか。
キューティクルの補修だけでなく、ホームケアでは行き届かない部分にまでうるおいが浸透し、ダメージを受けた髪であってもいつも以上の仕上がりになります。
まとめ
髪がうまくまとまらない原因は、人によって異なります。自分の髪の状態を把握できれば、あとはその原因に合わせた対策を行うのみです。適切なお手入れを続けることで、髪はまとまりのある状態へと変化していきます。
自分の髪質や状態に合ったヘアケアで、ダメージ知らずのきれいな髪を手に入れてください。