髪質が硬くて困る!硬毛の理由と扱いやすくする方法を解説

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「髪質が硬くて、思うようなスタイリングができない……」というお悩みの方は多いのではないでしょうか。髪質が硬いとスタイリングしづらく、ゴワゴワして扱いにくい特徴があるため、お手入れしにくいこともあるかもしれません。

今回は、髪が硬くてお悩みの方へ、硬い髪質の原因と、扱いやすくするための方法を紹介します。正しいヘアケアやスタイリング、サロンでのケアで、硬毛ならではのメリットを最大限引き出しましょう。

硬毛とはどんな髪質?

クエスチョンマークの画像

硬毛とは、髪の毛自体が硬く太い特徴を持つ髪質のことを指します。

自分の髪が硬毛かどうかは、簡単な方法で判断することができます。乾いた髪の毛を1本指に巻きつけ、手を離したときの状態を観察してみましょう。

すぐに元の形に戻るようであれば、硬毛タイプです。一方、巻きついた形が残る場合は軟毛に分類されます。

髪質が硬くなる理由

髪質が硬くなる原因は、大きく分けてふたつあります。遺伝的な要因と、ダメージによるものです。

それぞれの原因について詳しくみていきましょう。

遺伝によるもの

髪の硬さや太さは、主に遺伝的な要因によって決定されます。

髪の構造は、内側からメデュラ(毛髄質)、コルテックス(毛皮質)、キューティクル(毛表皮)の3層で構成されています。このうち、髪の太さと硬さに最も影響を与えるのがキューティクルです。

キューティクルは、うろこ状の層が重なって髪を覆っています。髪を外部のダメージから守り、水分の蒸発を防ぐ役割を担っています。キューティクルの層の数は個人差があり、通常は4〜10層程度です。層の数が多いほど、髪は太くて硬くなる傾向があります。

コルテックスは髪の断面積の約8割を占める部分で、ヘアカラーやパーマの薬剤が作用する場所でもあります。

一方、メデュラは髪の中心部分に位置し、鉛筆の芯のような組織です。髪の太さとメデュラの有無には関連性があり、太い髪ほどメデュラが大きく、細い髪や柔らかい髪ではメデュラが小さい、もしくはない場合もあります。

こうした髪の構造は、親から受け継がれる遺伝的な特徴に大きく影響を受けます。両親のいずれかが太くて硬い髪質を持っている場合、その子どもも同様の髪質を受け継ぐ可能性が高くなるでしょう。特に日本人は、髪が太い傾向があるといわれています。

遺伝が原因で硬い髪質に悩んでいる方も多いですが、適切なヘアケアを行うことで、ある程度は改善に導けます。

ダメージによるもの

硬い髪が必ずしも生まれつきのものとは限りません。

ダメージによって髪がパサついて手触りが悪くなり、硬く感じられるケースもあります。熱による毛髪のタンパク質の変性や、キューティクルが剥がれて髪内部の水分と油分のバランスが崩れ、ダメージが蓄積した状態です。

紫外線や熱によるダメージ、誤ったヘアケア、カラーリングやパーマの繰り返しなど、現代の美容事情や生活様式は髪にダメージを与える要因が多いといえるでしょう。意識的に髪を守るケアを行わなければ、髪はすぐにダメージを受けてしまうのです。

硬い髪質のメリット・デメリット

ロングヘアの画像

硬い髪質はデメリットが多いと思われがちですが、実はメリットも多く存在します。

ここからは、硬毛のメリットとデメリットについて、詳しくみていきましょう。

硬毛のメリット

硬毛の大きなメリットは、髪が傷みにくいことです。キューティクルの層がしっかりしているためで、外部からのダメージに対する抵抗力が高いのです。ヘアカラーやパーマなどのケミカル処理、ドライヤーや紫外線などの熱や光によるダメージ、ブラッシングなどの物理的な刺激に強いといえます。

また、硬毛の方は髪にハリとコシがあるため、一度セットすると崩れにくいというメリットもあります。思い通りのヘアスタイルを長時間キープできるでしょう。

硬毛は硬くて太い特徴を持つ毛が多いことから、年齢を重ねてもある程度のボリューム感を維持できます。加齢によって髪が細くなりペタンとなりがちな軟毛の方と比べると、硬毛の方は髪の量や質を保ちやすいのです。

硬毛を活かして、ボリュームのあるヘアスタイルやハリのある美しい髪を楽しみましょう。ヘアカラーやパーマなどのヘアスタイルの幅も広がります。

硬毛のデメリット

硬毛のデメリットは、キューティクルの層が厚かったり、コルテックスの量が多かったりするため、思い通りの仕上がりを得るためには、通常よりも長い放置時間が必要となることです。

また、髪1本1本が太くハリコシがあるため、広がりやすくなります。まとまりにくさを感じることが多く、パサつきが目立つこともあるでしょう。

なめらかで落ち着きのある髪型をつくるのが難しいというデメリットもあります。髪のハリとコシが強いため、柔らかでしなやかな印象のヘアスタイルを実現するには、ケアに時間がかかることも珍しくありません。

硬い髪質を扱いやすくする方法3選

髪を触るロングヘアの女性の画像

硬い髪質は扱いにくく、スタイリングに悩む方も多いでしょう。適切なケア方法を知ることで、硬毛も魅力的に変身させることができます。

ここでは、硬い髪の毛を扱いやすくする方法を3つ紹介します。

1.正しいヘアケアをする

硬い髪質の原因がダメージによるものであれば、自宅でのヘアケアで改善することができます。自分の髪質に合ったシャンプーの選択と正しい洗髪方法、適切な乾かし方を実践することで、理想の毛質に近づけるでしょう。

シャンプーはアミノ酸系のものがおすすめです。柔らかく仕上げてくれるアミノ酸系シャンプーを使用し、洗い流さないトリートメントでしっかりと保湿することで、扱いやすい髪を目指せます。

詳しいヘアケアの方法については、以下の記事もあわせてご覧ください。

ヘアケアの適切な順番は?各ケアのやり方やおすすめアイテム

2.髪質にあったスタイリングにする

硬毛の方には、油分の多いスタイリング製品を使ったヘアスタイルがおすすめです。

ヘアオイルやジェルなどのウェットなスタイリング製品がよく合います。髪に馴染みやすく、パサつきや広がりを抑えてくれる効果があります。まとまりのある、おしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。

適切なヘアケアを行った上で髪質に合ったスタイリング製品を選ぶことで、硬い髪質でも扱いやすく魅力的なヘアスタイルを楽しめます。

3.サロンでケアする

自宅でのケアに加えて、サロンでのプロのケアを受けることも硬い髪質を扱いやすくするために効果的です。サロンでは、髪質に合わせたさまざまな方法で硬毛をケアしてもらうことができます。

カットで毛量を減らす

硬毛で髪の量が多い場合、内側の髪を減らすカットがおすすめです。長さを変えずに毛量を調整することで、軽やかなヘアスタイルを楽しめます。毛先を梳くカットは動きのあるスタイルを実現しやすく、硬毛やくせ毛の方にぴったりです。

パーマをかける

硬くまっすぐな髪質の方は、パーマで柔らかい印象を加えるのがおすすめです。硬毛はパーマがかかりにくい傾向があるので、持ちが良く強めのカールが出るデジタルパーマも適している方法のひとつです。

また、パサつきが目立つ毛先やハネやすい部分にパーマをかけることで自然になじみ、目立たなくなります。

美容師さんに相談してみましょう。

髪質改善メニューを受ける

サロンによって、癖毛やダメージ、うねりなどの問題にも対応したさまざまなメニューがあるため、自分の髪質に合ったメニューを選びましょう。

まとめ

硬い髪質は、正しいヘアケアとスタイリング方法で扱いやすくなります。サロンでのカットやパーマ、髪質改善メニューも効果的です。

硬毛だからこそ楽しめるヘアスタイルもたくさんあります。ぜひ、自分に合った方法を試してみてください。

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