その症状、頭皮の毛穴詰まりかも!角栓ができる原因と解消法を紹介

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頭皮の毛穴詰まりに悩んでいませんか?放置すると、ニオイやかゆみ、抜け毛などのトラブルに発展する場合があります。

今回は、頭皮の毛穴詰まりの原因や正しいケア方法を紹介します。健康的な頭皮を取り戻すための秘訣をチェックしましょう。

頭皮の毛穴詰まりで起こるトラブル

鏡で頭皮を見る女性の画像

頭皮の毛穴に汚れや皮脂が蓄積し、詰まりを起こすとさまざまなトラブルが発生します。ニオイの発生、ニキビの形成、炎症の誘発、髪の成長への影響など、毛穴詰まりがもたらす問題はさまざまです。

頭皮がにおう

頭皮の毛穴に角栓ができると、頭皮からニオイが発生しやすくなります。角質に含まれるタンパク質が酸化することで引き起こされるからです。

頭皮に存在する長鎖脂肪酸が、頭皮常在菌の働きによってにおいの強い短鎖脂肪酸に分解されることも、頭皮のニオイが強くなる原因のひとつとされています。

頭皮のニオイについてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

頭皮のニオイが気になる女性必見!ニオイの原因と対策法6選

ニキビができる

頭皮の毛穴が詰まると、ニキビができやすくなります。毛穴に皮脂が蓄積し、ニキビ菌や黄色ブドウ球菌が感染することで発生するのです。

皮脂の発生はストレスや男性ホルモンの影響を強く受けるともいわれており、頭皮ニキビは皮脂の分泌が活発な男性に起こりやすい傾向があります。男性ホルモンの影響が強い20代前半から中年期の男性に多く見受けられると言われています。

炎症を起こす

頭皮の毛穴に皮脂が蓄積すると、脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎といった炎症性の皮膚トラブルを引き起こしやすくなります。

脂漏性皮膚炎は過剰な皮脂分泌が原因で発生し、頭皮の発赤や湿疹、ベタつきのあるフケの増加などの症状が見られます。放置すると、脂漏性脱毛症による抜け毛につながるおそれもあるでしょう。

接触性皮膚炎は頭皮に触れた刺激物によって引き起こされ、発赤、かゆみ、腫れ、水疱などの症状をともないます。

髪が育ちにくくなる

頭皮の毛穴が詰まると、髪の毛の成長に影響を及ぼす場合があります。
放置すると、抜け毛が増加するおそれもあります。健康な毛髪を維持するためには、頭皮の詰まりに注意を払うことが大切です。

抜け毛についてより詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

抜け毛の原因は毛根にあり!毛根が痩せる原因と対策を解説

頭皮の毛穴が詰まる4つの理由

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皮脂の過剰分泌、頭皮の乾燥、ターンオーバーの乱れ、不十分な洗髪などの要因が複合的に作用することで、毛穴に汚れや角栓が蓄積し、詰まりを引き起こします。

ここからは、頭皮の毛穴が詰まる具体的な理由について詳しくみていきましょう。

理由1.過剰な皮脂の分泌

頭皮はもともと皮脂量が多い部位です。皮脂の過剰分泌は毛穴を詰まらせ、角栓の形成を促進します。皮脂の分泌量は、体質や生活習慣、気候、不調などさまざまな要因によって影響を受けているのです。

例えば、糖分や脂質を多く摂取していると皮脂の過剰分泌を引き起こすおそれがあります。脂漏性皮膚炎をはじめとする皮脂の過剰分泌を伴う症状も、頭皮の毛穴詰まりの原因となり得ます。

皮脂が長期間頭皮に残留すると角栓の形成を促進するため、皮脂量が多い頭皮は全身のなかでも特に毛穴詰まりが発生しやすい部位だと言えるでしょう。

理由2.頭皮の乾燥

頭皮の乾燥も毛穴詰まりの原因のひとつです。

皮脂腺の細胞は脂質を蓄積しながら成長し、最終的には脂の塊となって皮膚表面に分泌され、乾燥から皮膚を守る役割を果たすとされています。

出典:立正大学地球環境科学部「皮膚に及ぼす気象要素の影響-夏季・秋季について-

しかし頭皮が乾燥すると、不足した水分を補うために皮脂が過剰に分泌され角栓ができやすくなります。乾燥により頭皮の皮膚バリア機能が低下すると、菌が繁殖しやすい環境となり、毛穴詰まりや皮疹の発生リスクが高まるでしょう。

理由3.ターンオーバーの乱れ

頭皮は通常1か月から1か月半の周期でターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を繰り返しています。

ターンオーバーのサイクルが乱れると角栓ができやすくなります。ターンオーバーが短いときちんと剥がれ落ちにくく、毛穴を塞いでしまうためです。ターンオーバーの乱れは、ストレスや睡眠不足、血行不良、ホルモンバランスの乱れ、乾燥、日焼けなどさまざまな要因によって引き起こされます。

理由4.洗い残し

頭皮の毛穴詰まりを引き起こす要因のひとつに、シャンプーや整髪料などの洗い残しがあります。洗い残しが頭皮に残ったまま放置されると、皮脂やほこりと混ざり合って角栓を形成し、毛穴を塞いでしまいます。

頭皮の汗を放置した場合にも、毛穴詰まりやニオイ、かゆみの原因になり得るでしょう。

キレイさっぱり!頭皮の角栓を取る方法

髪を洗う画像

頭皮の角栓は、放っておくとニオイやかゆみ、抜け毛などの原因になります。正しいケア方法を知ることで、自宅でもきれいに取り除くことができるでしょう。

ここでは、頭皮の角栓を取るための効果的な方法を紹介します。

頭皮を正しく洗浄する

頭皮の角栓を取り除くには、正しいシャンプーの方法を実践することが重要です。下記のポイントを押さえて、頭皮を清潔に保ちましょう。

  1. シャンプー前に髪と頭皮の汚れを落とすために軽くブラッシングを行う
  2. ぬるま湯で頭皮をマッサージしながら予洗いをし、汚れを浮かせる
  3. 泡立てたシャンプーを頭皮に乗せ、指の腹で優しく洗う(爪は立てない)
  4. シャンプーが残らないように、ぬめりがなくなるまでしっかりすすぐ

予洗いをすることで髪の汚れが落ちやすくなり、シャンプーの泡立ちも良くなります。シャンプーの際は、髪を引っ張ったりこすり合わせたりせず、頭皮を動かすように洗うことを心がけましょう。洗い残しは毛穴詰まりの原因となるため、十分にすすぐことが大切です。

角栓を取るのにおすすめのシャンプーは、洗浄力が強過ぎないアミノ酸系やスカルプケアシャンプーです。

正しいシャンプーの方法をより詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

ヘアケアの適切な順番は?各ケアのやり方やおすすめアイテム

頭皮をクレンジングする

頭皮の角栓を取り除くために、オイルやクレンジングを使ったクレンジングケアが効果的です。下記の手順で行いましょう。

  1. 乾いた状態の頭皮に、オリーブオイルや椿オイル、ホホバオイルなどを適量なじませる
  2. 指の腹で頭皮全体をマッサージする
  3. ぬるま湯を少しずつかけながら頭皮をマッサージして、オイルと水を乳化させる
  4. オイルが乳化したら、1分以上かけてしっかりとすすぎ、シャンプーをする
  5. クレンジングケア後はしっかり流し、通常通りのシャンプーを行う

クレンジングケアは週に1回程度の頻度で行うのが目安です。クレンジングを毎日行うと、頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまう場合があるため注意しましょう。

なお、頭皮のクレンジングは、ご自分で行うだけでなく、サロンでヘッドスパなどを受けるのもおすすめです。

生活習慣を見直す

頭皮の角栓を防ぐには、習慣的に規則正しい生活を送ることが重要です。

糖分や脂質の過剰摂取は皮脂の分泌を促進するため、注意しましょう。睡眠不足は成長ホルモンの分泌量を低下させ、肌のターンオーバーを乱す可能性があります。

バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス発散などを心がけることで、皮膚のターンオーバーを正常に保つことができるのです。

専門医に相談する

頭皮のベタつきやかゆみ、強いニオイなどの気になる症状がある場合や、自分でケアを行っても改善がみられない場合は、早めに皮膚科や薄毛専門のクリニックなどの医療機関を受診することをおすすめします。

医療機関では、マイクロスコープを用いて頭皮の状態を詳細にチェックし、医師による診断も受けられます。必要に応じて、適切な薬の処方もしてもらえるでしょう。

専門医に相談することで、頭皮の角栓だけでなく薄毛のリスクについても評価してもらえるので、適切な頭皮のケアに取り組めるでしょう。

まとめ

頭皮の毛穴詰まりは、皮脂の過剰分泌や乾燥、ターンオーバーの乱れなどが原因で起こります。正しいシャンプーの方法や頭皮のクレンジング、生活習慣の見直しなどを行うことで角栓を取り除き、健康な頭皮を維持しましょう。

自分でケアしても改善が見られない場合は、専門医や美容師に相談することをおすすめします。

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