髪のベタつきの原因は?対応方法とベタついたときの応急処置を紹介

髪のベタつきの原因は?対応方法とベタついたときの応急処置を紹介の写真

毎日シャンプーしているのに髪のベタつきが気になると悩んでいる方もいるのではないでしょうか。髪がベタついていると、見た目に影響が出たりヘアスタイルが崩れたりします。汗をかく季節は特に気になりますよね。

今回は、髪のベタつきの原因と改善方法について解説します。

髪のベタつきの原因

頭皮の画像

髪のベタつきを改善するには、まず原因を把握することが大切です。髪がベタつく原因には、具体的に下記の5つがあげられます。

過剰な皮脂

頭皮のタイプは人それぞれです。体質的に皮脂や汗の分泌量が多い方は、髪もベタつきやすい傾向にあります。皮脂の分泌量は加齢によって変化するほか、女性の場合は生理周期によっても変わります。

一方で、たとえ乾燥肌でも洗い過ぎによって皮脂が過剰に分泌されることもあるため、注意が必要です。洗い過ぎによって皮脂が流されてしまうと、乾燥から頭皮を守るために皮脂が大量に分泌されてしまうのです。

シャンプーの成分が自分に合っていない

自分に適したシャンプーを選べていないことも髪がベタつく理由のひとつとして考えられます。洗い過ぎてしまう場合と同様に、シャンプーの洗浄力が強過ぎると必要な皮脂まで奪われてしまいます。

とはいえ、シャンプーの洗浄力が弱過ぎてもいけません。特に皮脂の分泌量が多い方は、洗浄力が弱いと皮脂を落としきれず、髪のベタつきにつながります。

自分に合ったシャンプーを知るためには、髪のプロである美容師に相談するのもひとつの方法です。

シャンプーやスタイリング剤の洗い残し

根元だけでなく髪全体がベタつく場合は、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品やスタイリング製品などの洗い残しが原因の可能性もあります。

ヘアケア製品やスタイリング製品などの主成分の多くは油分です。正しく髪を洗えていなかったり、すすぎが十分でなかったりすると流し残しが発生し、髪がベタついてしまうのです。

脂質の多い食生活

実は食生活も髪のベタつきに関係しています。

特に肉料理やファストフードなど、脂っこい食べ物を多く摂取している方は要注意です。脂質を摂り過ぎると、必然的に皮脂の分泌量が増えてしまいます。

甘い物やアルコールに含まれる糖質も体内で中性脂肪に変わるため、食べ過ぎや飲み過ぎは良くありません。

ストレスや自律神経の乱れ

日常的なストレスも、髪のベタつきを引き起こす原因のひとつです。

運動不足や不規則な生活習慣、睡眠不足などで自律神経が乱れると、交感神経が優位になります。交感神経が活発になると男性ホルモンの量が増えることがあるため、皮脂の分泌が促されてしまうのです。

髪のベタつきの対応方法

髪を洗っている画像

シャンプーの方法や生活習慣から、髪のベタつきを改善できます。ここからは髪のベタつきの具体的な対応方法について解説します。

シャンプー方法を変える

正しい方法でシャンプーすることは、髪のベタつきを改善するのに欠かせません。下記の6つの手順でシャンプーの方法を見直して、余分な皮脂と汚れだけを洗い流しましょう。

  1. 髪をブラッシングする
    シャワーの前にブラシで髪をとかすと、髪の汚れを落としやすくなります。目の粗いブラシを使用しましょう。
  2. しっかりと予洗いする
    シャンプーを使用する前に、髪と頭皮を38℃前後のぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。汚れが落ちやすくなるほか、シャンプーの泡立ちも良くなります。
  3. 手のひらでシャンプーを泡立てる
    シャンプーをそのまま髪に付けるのではなく、まずは手のひらで泡立てましょう。泡立てることで頭皮全体に行きわたり、きめ細かい泡が汚れを取ってくれます。
  4. 指の腹でやさしく洗う
    シャンプーを頭にのせたら、マッサージするように指の腹で洗いましょう。爪を立てたりゴシゴシと強い力で洗ったりしてしまうと、頭皮が傷付くおそれがあります。
  5. しっかりと洗い流す
    洗い終わったら、ぬるつきがなくなるまでしっかりと洗い流しましょう。予洗いと同様にぬるま湯で流すのがポイントです。

    なお、シャンプーのあとにリンスやトリートメントを使用する際は、頭皮ではなく髪だけに付けるようにしましょう。付けたあとは、シャンプーと同様にぬめりがなくなるまで洗い流してください。
  6. 水分を拭き取ってからドライヤーで乾かす
    髪が濡れた状態でいると、雑菌の繁殖を招きます。そのため、タオルで水分を拭き取ってから、ドライヤーで根元から髪を乾かしましょう。ドライヤーは髪から10㎝離して使用してください。

生活習慣を整える

生活習慣の乱れは髪のベタつきを引き起こします。

まずは規則正しい生活を心がけてしっかりと睡眠を取りましょう。頭皮のターンオーバーには成長ホルモンが欠かせません。

成長ホルモンは、特に入眠してから約3時間の間に多く分泌されます。睡眠不足だと成長ホルモンが十分に得られず、ターンオーバーできずに頭皮が乾燥してしまいます。そのため、できるだけ6時間以上の十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。

バランスの良い食事をすることも大切です。皮脂の分泌を増やさないために、脂質や糖質の摂り過ぎに注意してください。ビタミンB₂やビタミンB₆は中性脂肪を下げてくれるため、積極的に食事に取り入れましょう。

また、自律神経の乱れを防ぐためにストレスを溜め込まないことも重要です。適度な運動はストレスの発散になるほか、皮脂のもとである中性脂肪の燃焼にもつながります。血行や代謝の促進にも繋がるため、頭皮の乾燥を防げるでしょう。

髪のベタつきを緩和するため応急処置

タオルドライをしている画像

外出先で髪のベタつきに気が付き、今すぐに対策したいときはどうすれば良いのでしょうか。ここからは髪のベタつきを緩和する応急処置を2つ紹介します。

ティッシュオフをする

髪のベタつきが気になるときは、ティッシュオフして拭き取りましょう。油取り紙やウェットティッシュでも構いません。ゴシゴシこするのではなく、やさしく押し当てるのがポイントです。

ドライシャンプーを使う

ドライシャンプーとは、水やお湯を使わないシャンプーのことです。

サッと吹きかけたり揉みこんだりして濡れたタオルで拭き取るだけで、髪のベタつきが改善されます。洗い流す必要がないため、出先でも気軽に実践できておすすめです。

まとめ

髪のベタつきは皮脂の過剰分泌や合わないシャンプー、ストレスなどさまざまな要因で発生します。シャンプーの方法と生活習慣を見直して、髪のベタつきを改善しましょう。お出かけ前や出先で髪のベタつきが気になった場合は、ティッシュオフやドライシャンプーで対応するのが効果的です。

ランキング

DEMI LABO

毛髪科学のプロがお届けするヘアケア情報マガジン

Good Science,Good Beauty
科学のチカラであなたらしい理想の髪を

毛髪研究40年の歴史をもつDEMI COSMETICS(デミ コスメティクス)が運営する
髪や頭皮にまつわる美容情報サイトです。

1/100000。
1人およそ10万本あるといわれる髪。

たった1本の髪も余すことなく、ひとりひとりの髪と頭皮のパフォーマンスを最大限に引き出すためのヒントをお届けします。