髪質改善トリートメントと縮毛矯正はどっちが良い?効果の違いを解説!
ヘアサロンを予約するとき、髪質改善トリートメントと縮毛矯正のどちらを選べば良いのか、悩んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。一見すると、髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違いはあまりないように思えます。しかし実際は、期待できる効果も使用される薬剤も異なる施術です。
今回は、髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違いや、それぞれどのような悩みに向いているのか解説します。
目次
髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違いとは?
ここでは髪質改善トリートメントと縮毛矯正のそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
【髪質改善トリートメント・縮毛矯正】それぞれのメリット
髪質改善トリートメントと縮毛矯正、いずれも髪を美しくすることが目的の施術です。ただし、詳しい施術内容は異なります。
【髪質改善トリートメント】
毛髪内の結合が乱れている場合、効果が期待できる施術です。主にパーマやカラー、乾燥、紫外線などのダメージを要因とする、弱いうねりやパサつきの改善に適しています。健康毛の結合のように内部から補修して、髪質を改善します。 |
髪質改善トリートメントは、乱れている毛髪内の結合を補修する施術です。継続的に施術を受けると艶やかな質感が手に入ります。
髪質改善トリートメントは、一般的なトリートメントと縮毛矯正、両方の良いところを取り入れた施術といえます。
【縮毛矯正】
毛髪内の結合を、薬剤の力で一度切ってから、アイロンでクセを伸ばします。クセを人工的に矯正した後、ふたたび毛髪内で結合します。生まれつきクセ毛または縮毛の人におすすめの施術です。 |
薬剤で人工的にアプローチする縮毛矯正は、あくまで髪のクセを伸ばすことが目的です。髪のダメージケアを希望する人には、あまりおすすめできません。
上記の通り、髪質改善トリートメントと縮毛矯正は、向いている人が異なります。しかし自分が生まれつきのクセ毛・縮毛なのか、一時的な傷みなのかは、素人には見分けにくいものです。
自分の髪にはどちらの施術が適しているのか、一度美容師さんに相談してみましょう。
【髪質改善トリートメント・縮毛矯正】それぞれのデメリット
髪質改善トリートメントと縮毛矯正は、メリットのみならずデメリットもあります。イメージ通りになるように、それぞれのデメリットも理解して、施術を申し込むことが大切です。
【髪質改善トリートメントのデメリット】
- クセ毛やうねりを大きく改善することはできない
- パーマをかけた髪には向いていない
- 独特の香りが髪に残ることがある
- 効果を実感するには継続しなければならない
- 洗浄力の強いシャンプーの使用には向いていない
髪質改善トリートメントは、生まれつきのクセ毛・縮毛の人のように、大きなうねりで悩んでいる人が施術を受けると、思うような効果が期待できません。また、パーマをしている人の場合、髪質改善トリートメントによってパーマが弱まるおそれがあります。
洗浄力の強いシャンプーは髪質改善トリートメントの成分を洗い流すリスクがあるため、使用に注意が必要です。
【縮毛矯正のデメリット】
- 強力な薬剤で髪にダメージが生じやすい
- ダメージケアの効果はほとんどない
デメリットのみを見ると、縮毛矯正のほうが魅力的に感じるかもしれません。しかし前述の通り、施術によって向いている人が異なるため、どちらの施術を選ぶか慎重に判断することが大切です。
縮毛矯正によるダメージが気になるときは、髪質改善トリートメントの施術も同時に受けられます。一般的に、両方の施術を同時に受けた場合は2~3時間程度かかります。費用は1万円~5万円程度が目安です。
髪質改善トリートメントに向いている人とケア方法
髪質改善トリートメントは、向いている人が施術を受けてはじめて理想の変化が期待できます。ここでは髪質改善トリートメントが向いている人の特徴と、おすすめのケア方法を紹介します。
髪質改善トリートメントに向いている人
下記の習慣や特徴がある場合、髪質改善トリートメントの効果が期待できます。
- 元々ストレートヘアで、ツヤ髪にしたい
- 過去に縮毛矯正を受けてストレートにしている
- コテやアイロンを日常的に使っている
- ダメージや乾燥で髪が広がりやすい
- 髪のハリやコシが弱くなったと感じる
ストレートヘアや、過去の縮毛矯正でストレートの形状にしている人の場合、髪質改善トリートメントによるメンテナンスがおすすめです。
コテやアイロンを使う機会が多い人や、ダメージで広がりやすい状態になっている人は、髪質改善トリートメントに向いています。
内部から補修する髪質改善トリートメントなら、ハリやコシがなくなってきた髪のケアもできます。
髪質改善トリートメントの種類
髪質改善トリートメントには、複数の方法・種類があります。主な方法・種類は、下記の3つです。いずれの施術も、2か月に1回程度を目安に、継続的なケアがおすすめです。
酸熱トリートメント
酸性の薬剤を使用した施術で、ダメージを受けた髪の補修を行う方法です。髪の主成分であるケラチンの結合を、酸性の薬剤と熱の効果でコントロールします。髪のハリやコシを向上してくれるので、ヘアカラーやパーマを繰り返した髪や、強い紫外線によるハイダメージに悩む人に向いています。
水素トリートメント
水素を含んだ薬剤と熱を加えることで、活性酸素との結びつきを利用した方法です。水素が活性酸素と結びついて水分に変化するので、髪にツヤがほしいときに適しています。パサつきが気になる髪におすすめです。
酸性ストレート
酸性ストレートは、髪質の改善に適したトリートメントのことです。髪のうねりやクセの改善が期待できます。
髪質改善トリートメントの効果を持続させるホームケア
髪質改善トリートメント施術を受けた後は、ホームケアも意識しましょう。例えば、毎日のシャンプーはアミノ酸系の洗浄成分を使用した製品がおすすめです。また、低刺激のシャンプーも、洗髪時のダメージを軽減できます。
サロントリートメントと同じ成分が配合されたホームケアアイテムの使用もおすすめです。美容サロンによっては、持ち帰り用のトリートメントがセットになった施術メニューが用意されていることもあります。
シャンプー後は、しっかりとタオルドライします。ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントなどで保護してから髪を乾かすことが大切です。乾かし過ぎないように、熱風の当て方にも注意してください。
縮毛矯正に向いている人と頻度・ケア方法
髪質改善トリートメントを行う前に、縮毛矯正の施術が向いている人もいます。ここでは縮毛矯正に向いている人の特徴や、おすすめのケア方法を紹介します。
縮毛矯正に向いている人
前述の通り、縮毛矯正は生まれつきのクセ毛・縮毛に適しています。天然パーマからストレートヘアにしたい人は、縮毛矯正の施術向きです。
クセ毛・縮毛のクセは弱いものの、できればストレートヘアを長期間保ちたいと考えている人も縮毛矯正に向いています。
縮毛矯正のおすすめの頻度
強力な薬剤を使用する縮毛矯正は、頻繁に行うと髪にダメージを与えるおそれがあります。髪へのダメージを可能な限り下げるためには、短期間で縮毛矯正をかけなおさないことが大切です。
一般的に、髪は3cmほど伸びるとクセが気になり始める傾向にあります。ひとつの目安として、縮毛矯正は3~4か月に1回の頻度に抑えましょう。
髪の長さによっても、かけ直す頻度は異なります。髪が伸びたときは短い人ほどクセを感じます。長いと髪の重みでクセが出にくくなるためです。
縮毛矯正の効果を持続させるホームケア
縮毛矯正の施術を受けた直後は、シャンプーしないようにしましょう。施術の1日後からシャンプーしたほうが、縮毛矯正の効果が持続します。
施術後は数日間~1週間を目安に、ヘアアレンジも凝り過ぎないことが大切です。ヘアゴムを使用するなどクセがつくようなアレンジは、縮毛矯正の効果に悪影響を与えかねません。
ヘアアレンジのほか入浴後に髪が濡れたままの場合もクセがつくことがあります。シャンプーの後は早く乾かして、濡れた状態で放置しないようにしてください。
髪を洗うときは低刺激のシャンプーがおすすめです。トリートメントやコンディショナーを使用するときはコームで丁寧になじませましょう。
まとめ
髪質改善トリートメントと縮毛矯正は、施術内容も期待できる効果も大きく異なります。生まれつきのクセ毛・縮毛を改善したい人は、縮毛矯正を検討してはいかがでしょうか。
ただし縮毛矯正のみでは、髪のダメージはケアできません。傷んだ髪が気になる人は、髪質改善トリートメントがおすすめです。