女性は何歳から白髪が生える?原因と予防・改善方法

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歳を重ねるにつれて、白髪の悩みを抱え始める方は多いのではないでしょうか。白髪が増えると老けて見られることがあるため、できるだけ増やさないように早めに対策を心がけたいところですよね。

今回は白髪が生え始める年齢や原因、予防方法などを解説します。

女性は何歳から白髪が生える?

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いつから白髪が生え始めるのかは個人差がありますが、平均的に日本人の女性は30代後半から増え始める傾向にあります。

30代後半は白髪だけでなく髪のツヤやボリューム、ハリなども気になり始める時期であるため、髪の曲がり角といえるでしょう。早いと20代後半には白髪が気になるようになる方もいます。

白髪の量も個人によって異なります。30代後半の白髪の平均的な量は全体の5~20%です。全体の50%が白髪になるのは55歳前後といわれています。

年齢を重ねると白髪が増えるのはなぜ?

毛根の奥で作られたばかりの髪は、無色透明の状態です。細胞分裂を繰り返して髪が生成される過程で、メラニンが髪に送り込まれて黒くなるのです。

何かしらの理由でメラニンが髪まで届かないと、無色透明のまま、つまり白髪として生えてきます。

メラニンを作るメラノサイトは加齢により減少するため、歳をとるにつれて白髪は増えます。

また、女性ホルモンの減少も白髪の原因のひとつです。女性ホルモンであるエストロゲンは年をとるにつれて徐々に減少するため、白髪が生えやすくなります。

加齢以外で白髪が増える原因は?

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加齢で白髪が増えるのは周知の事実だと思われますが、若い頃から白髪が生えている方もいます。それはなぜなのでしょうか。

ここでは、加齢以外に白髪が増える3つの原因について、詳しく解説します。

遺伝

白髪は遺伝の影響を受けるとされています。医学的に証明されているわけではありませんが、海外での統計により、遺伝と白髪の関係性が深いことが明らかになっています。

両親や親族で白髪の多い方がいる場合、遺伝で白髪になりやすいといえます。特に若いうちから白髪がある方や子どもの白髪は、遺伝の可能性が考えられるのです。

原因としてメラノサイトを生成する遺伝子が少ない体質や、メラニンを送り込みにくい体質であることが推測されています。

生活習慣

白髪を増やす原因として、まず栄養バランスの悪い食事があげられます。髪にとって栄養は非常に大切です。栄養がメラノサイトまで届かなければ、メラニンが十分に生成されません。

喫煙も白髪を増加させる要因のひとつです。タバコに含まれるニコチンによって血管が収縮し血行不良となるため、栄養が髪まで行き渡らずに白髪が生えやすくなります。

そのほか、睡眠不足も白髪を誘発させる原因です。睡眠不足や睡眠の質が悪いとダメージを受けたメラノサイトが修復できず、白髪になってしまいます。

ストレス

ストレスが増え、交感神経が優位な状態が続くと、神経伝達物質「ノルアドレナリン」が分泌されて色素幹細胞を過剰に活性化させます。その結果、色素幹細胞は枯渇してしまいます。

色素幹細胞はメラノサイトを生み出す細胞であるため、色素幹細胞が枯渇するとメラニンが供給できなくなり、白髪が増えてしまうのです。

ストレスで筋肉が硬直し血管が収縮してしまうことも、白髪を増やす要因です。先述したニコチンによる影響と同様に、血行不良によって頭皮へと栄養が届かなくなり白髪の増加につながります。

年齢に負けず白髪を予防・改善する方法とは

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白髪は加齢だけでなく、生活習慣やストレスによって生えやすくなります。年を重ねてもできるだけ黒い髪を保つにはどうすれば良いのでしょうか。

ここでは、白髪を予防・改善する方法を紹介します。

栄養バランスを考えた食事を摂る

栄養バランスの悪い食事ではメラノサイトまでしっかりと栄養が届きません。白髪の予防・改善のために普段の食事を見直してみましょう。

髪に必要な栄養素として、タンパク質、ミネラル、ビタミン、大豆イソフラボンがあげられます。

髪は主にタンパク質から作られており、髪の健康に欠かせない栄養素のひとつです。黒いメラニンの成分であるチロシンはタンパク質から摂取できます。

ミネラルはメラノサイトのはたらきを良くし、メラニンを髪まで送りこむ役割を果たしています。ビタミンは老化の防止や新陳代謝の促進を促すなど、白髪予防に効果的です。

大豆イソフラボンは女性ホルモンと似たはたらきをしてくれるほか、毛母細胞の活性化も期待できます。

良質な睡眠をとる

髪を健康に保つためには成長ホルモンが欠かせません。成長ホルモンは睡眠中に分泌され、ダメージを受けた細胞を修復したり新たな細胞の生成を促したりしてくれます。メラノサイトも細胞の一種であるため、成長ホルモンによる修復や活性化が期待できます。

成長モルモンは深い睡眠に入った際に分泌されるため、質の良い睡眠をとることも大切です。

ストレスを解消する

白髪の原因となる交感神経を抑えて副交感神経を優位にするために、ストレスをうまく解消して自律神経を整えましょう。趣味に打ち込んだり適度な運動をしたり、自分に合ったリラックス方法を見つけることが大切です。

頭皮ケアをする

白髪予防のために、洗髪やマッサージなどの頭皮ケアを正しく行いましょう。

洗髪方法が間違っていると、余分な皮脂が頭皮に残り、雑菌が繁殖し、頭皮が弱ってしまいます。メラニンの生成に悪い影響を与える可能性があり、白髪の原因となります。

正しいシャンプーの方法は下記の通りです。

  1. 軽くブラッシングをして髪の汚れを落とす。
  2. 頭全体をぬるま湯で1~2分ほど予洗いする。
  3. 手でシャンプーを泡立ててから髪をやさしく洗う。
  4. 洗いながらマッサージして血行を促進させる。 
    ※マッサージのやり方 
    指の腹で頭皮全体を揉み、こめかみから頭頂部まで、後頭部から頭頂部までを親指以外の指で押す。最後に親指で耳の上の付け根から下をなぞる。
  5. シャンプーの倍の時間をかけて洗い流す。
  6. タオルで髪の水分を拭き取った後は、ドライヤーで乾かす。

マッサージをする際に頭皮用エッセンス&美容機器を使用するのもおすすめです。美容機器によって、美容成分をよりしっかりと肌まで届けたり、血流を良くしたりする効果が期待できるでしょう。

まとめ

平均的に女性は30代後半から白髪が生え始めます。白髪の原因は加齢や遺伝、ストレスなどさまざまです。生活習慣の改善や正しい頭皮ケアを行って、白髪を予防・改善しましょう。

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