髪のダメージをケアする方法は?傷む原因を知って対策を!
髪のダメージに悩まされている方は多いでしょう。髪にダメージをもたらす原因として、ヘアカラーやパーマなどの施術もあれば、紫外線や乾燥など日常生活を送る上で避けては通れないものもあります。傷んでしまった髪は、どのようにしてケアすることが可能でしょうか。今回は、髪が傷む原因と適切なケア方法について紹介します。
目次
髪がダメージを受ける仕組み
髪は中心から、メデュラ、コルテックス、キューティクルの順で3つの組織で構成されています。髪の9割近くを占めるコルテックスはタンパク質から作られており、水分を多く含んでいるのが特徴です。
その1本1本のコルテックスをキューティクルが覆い、水分やタンパク質が逃げないように守っています。
髪が傷む原因は、この表面のキューティクルが剝がれてしまうことにより、髪を守るために必要な水分やタンパク質が出てしまうからです。キューティクルは摩擦や紫外線などの刺激に弱く、簡単に傷ついてしまいます。
通常、キューティクルが整っていると光が反射してツヤが出ます。しかし、損傷すると髪にツヤがなくなるなど見た目にも変化が出てきてしまうのです。
キューティクルの損傷をいかに抑えるかが髪のダメージを減らすポイントです。
髪がダメージを受ける原因
髪はどのような原因でダメージを受けるのでしょうか。ここでは、髪がダメージを受ける原因を4つ紹介します。
紫外線
外出する際に長時間紫外線を浴びてしまうと、髪が日焼けして髪にダメージを受けます。
紫外線を浴びると髪を守っているキューティクルが剥がれ、中心のコルテックスに含まれるタンパク質が壊されます。同時に水分も出てしまうので、内部が空洞になり、乾燥してしまうのです。
キューティクルを失った髪は、ツヤがなくパサつきが目立つ状態になります。さらに、紫外線のダメージが蓄積すると、枝毛や切れ毛などを引き起こしかねません。紫外線は髪にとって大敵なのです。
摩擦
キューティクルは摩擦に弱く、シャンプーのときにゴシゴシと力強く洗ってしまうとキューティクルが壊れてしまいます。優しくマッサージするように洗うことを意識しなければなりません。
また、寝ぐせを直そうとしてブラシを無理やり通すのもNGです。髪が抜けたり傷んだりしてしまうので、ブラシが通りにくいときは寝ぐせ直しウォーターや水などを使って滑りを良くしてから通しましょう。
ほかにも、髪を乾かさないまま寝てしまうのも要注意です。濡れた髪はダメージを受けやすい状態なので、そのまま寝てしまうと、濡れた髪と枕や布団で摩擦が生じ、傷む原因になります。
ヘアカラー・パーマ
ヘアカラーやパーマなどを使うと、薬品でダメージを受けてキューティクルが開いてしまいます。ヘアカラーは、染料を毛髪内部に浸透させる必要があるため、キューティクルを開く作用があります。
キューティクルが開いたりはがれてしまうと、キューティクルで守られていた髪の内部の栄養が流れ出てしまいます。また、髪自体も細くなるといわれており、髪に大きな負担がかかります。
ドライヤー・ヘアアイロンの熱
キューティクルは熱に弱いため、毎日のドライヤーやヘアアイロンでダメージを受けます。濡れたままの髪をドライヤーの熱風にさらすと、より大きなダメージを受けてしまうので、ドライヤー前に軽くタオルで髪の水分をとることが欠かせません。
また、ヘアアイロンを毎日するという場合は、髪を補修する成分が入っているヘアオイルやトリートメントを使って髪を保護する必要があります。
髪のダメージをケアする方法
ダメージを受けてしまった髪をケアするにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、髪のダメージをケアする方法を5つ紹介します。
ダメージケアができるヘアケア用品を使う
髪のダメージが気になる方は、ダメージケアができるシャンプーやトリートメントが欠かせません。髪のダメージを補修するなら、アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。アミノ酸系のシャンプーは頭皮や髪への刺激を抑えられます。
髪にダメージがある場合は、強い洗浄力のあるシャンプーは控えるのが無難です。洗浄力が強過ぎるとダメージがさらに大きくなるおそれがあるので、マイルドな仕上がりのアミノ酸系シャンプーを使いましょう。
入浴後に洗い流す必要のないアウトバストリートメントを取り入れるのもおすすめです。洗い流さないのでうるおいや栄養を保持したまま髪を保護してくれます。
正しいシャンプー方法で洗髪する
髪を守るために正しいシャンプーの方法を実践しましょう。
まず、シャンプーの前に丁寧にブラッシングして、髪の汚れを浮かせることが大切です。次に、その浮かせた汚れをお湯だけで落とすよう、時間をかけて予洗いをしましょう。
シャンプーは泡立てて、指の腹でマッサージするように洗うのがポイントです。ゴシゴシと強く洗い過ぎると、頭皮を傷つけることがあるので注意しましょう。
最後に、すすぎ残しがないようにしっかり洗い流します。シャンプーやリンスが頭皮に残っていると頭皮トラブルの原因にもなるので、念入りにすすぎましょう。
トリートメントは毛先中心にする
トリートメントは毛先中心につけるのが大事です。頭皮は避け、ダメージが大きい毛先になじませるようにトリートメントをつけましょう。
トリートメントをつけたあとは、蒸しタオルで頭全体を覆い、数分置くとよりなめらかな仕上がりになります。最後はすすぎ残しがないようにしっかり洗いましょう。
ダメージを与えないスタイリングする
シャンプーだけでなく、スタイリングも髪へのダメージが少ない方法で行うことが大事です。
ブラッシングは髪の中盤から毛先に向かってとかし、最後に髪の根元から毛先に向かってとかしていきます。絡まっている部分は無理にブラシを通すと、切れ毛や枝毛の原因になるので注意しましょう。
ドライヤーはしっかり髪の水分を拭き取ってからかけるようにします。髪は熱に弱いので、ドライヤーを当てる時間をなるべく短くすることが大切です。
乾かすときは、髪の表面から10cm離して、同じところに集中して当てないように、ドライヤーのヘッドを振りながらまんべんなく当てましょう。最後は冷風で髪を冷ますと、よりツヤのある仕上がりになります。
頻繁にヘアアイロンを使うと髪が傷みやすくなるため、なるべく週2~3回の頻度で使用することが大切です。ヘアアイロンを使う際は、150~160℃の温度で設定し、少ない量の髪を挟んで少しずつ当てましょう。
スタイリング製品を使う
乾燥や熱から髪を守るためにスタイリング製品を使うのもおすすめです。髪のコーティングだけでなく、補修効果のある製品も見られるので、気になるダメージに合わせて選びましょう。
紫外線から髪を守るために、日焼け止めスプレーの使用もおすすめです。紫外線から守るだけでなく、保湿成分などで髪を乾燥から守ることにもつながります。
まとめ
髪は日常生活のちょっとしたことでダメージを受けてしまいます。しかし、ダメージを受けてもヘアケアで改善できる場合があるので、毎日のヘアケアで髪を守ることが大切です。
今回紹介した方法で髪のダメージを軽減し、サラサラでツヤのある髪を目指しましょう。