デミ毛髪科学研究所 研究レポート Vol.1_日本人の2人に1人は持つクセの悩みを「まっすぐ」に叶えるダメージレスの酸性ストレート研究
この記事では、デミ毛髪科学研究所研究レポート第一弾として、日本人の2人に1人は持つクセの悩みを「まっすぐ」に叶えるダメージレスの酸性ストレートの研究レポートをお届けいたします。
目次
開発背景
ダメージレスでまっすぐに。クセ・うねりに悩む人ゼロを目指して。
ストレートの還元パワーはpHと相関性があります。
多くの還元剤は同じ種類、配合であっても、pH が酸性になるほどシスチン結合への作用は弱まります。
そのため髪の等電帯付近でのストレート処理は、毛髪ダメージを限りなく抑えられる一方で、還元パワーが弱くなりクセが伸び切らなかったり、還元剤を追加で添加する用時調整が必要となり、手間やトラブルにつながることが課題になっています。(美容師様アンケート結果参照)
デミ毛髪科学研究所では、酸性領域であってもクセをしっかり還元し、かつダメージレスで美しいストレートスタイルを実現する処方開発にチャレンジしました。
<特許出願中>一般的なアルカリストレート(pH9.0)と同等の伸びを実現した新処方
チオグリコール酸システアミンは、パワーと持続性を併せ持つチオグリコール酸と、ハリコシがありダメージが少ないシステアミンの2つの成分の良さを兼ね備えた最近注目が高まっている還元剤です。チオグリセリンは毛髪中心部まで作用する力を持ちながらも、保湿剤のグリセリン骨格を持つため、うるおいのある仕上がりです。
デミ毛髪科学研究所は、チオグリコール酸システアミンを配合し、かつチオグリセリンとの配合バランスにこだわることで、酸性領域でも一般的なアルカリストレート(p H 9. 0)と同等の伸び、かつ質感の良い仕上がりを実現しました。
本技術は、高い縮毛矯正力を持ちながら、弾力を与えダメージが少ないストレート処理が可能な毛髪処理剤として特許出願済みです。
※同一人毛にブリーチ処理→デジタルパーマ処理をしたものを処理前とする
※処理前の毛束に対し、新処方(pH6.0)および従来処方(pH9.0)のストレート剤でストレート処理
※従来処方は還元剤としてチオグリコール酸モノエタノールアミンを使用
ダメージ比較
毛髪強度を保ちながらクセ・うねりをしっかり還元
新処方は、酸性領域でストレート処理が可能なため、毛髪へのダメージが少なく、繰り返し施術しても毛髪強度が低下せず、強度をキープすることを確認しました。
さらに、キューティクルの浮きやはがれが少なく、ダメージが低減されていることも確認しました。
質感比較
指抜けの良いなめらかな仕上がり
伸びが良く、ダメージレスな処理が可能なため、従来の酸性ストレート処方よりも櫛を通した際の抵抗が少なく、なめらかな仕上がりになっていることを確認しました。特許出願済みの新処方は、ダメージを抑えながら理想のストレートスタイルを楽しみ続けられる製品の開発に活用していきます。
研究員のコメント
デミ毛髪科学研究所では、チオグリコール酸システアミンにいち早く着目し、新処方の開発に2020年から着手しました。4年にもわたる改良と試作の結果、酸性領域であっても還元パワーを維持し、かつダメージレスな新処方の開発に成功しました。
こだわり抜いたのは、還元パワーと仕上がりの質感の良さの両立です。
クセを伸ばすだけではない、ダメージレスで指通りの良い質感を併せ持つ本処方により、クセ・うねりに悩む多くの方へ、真に美しいストレートスタイルを実現できることを願っています。
デミ毛髪科学研究所
デミ毛髪科学研究所は、1984年に設立されてから約40年にわたり、頭皮と毛髪の研究に取り組んでいます。研究所内だけにとどまることなく、専門機関や大学との共同研究や、髪のスペシャリストでもある美容師様と連携し、日本人の髪を誰よりも理解し、美しくする研究所を目指して、独自性のある開発を続けています。
基礎研究 2035年ビジョン「すべての人に10代のころのような美しい髪を」
デミ毛髪科学研究所では、新たに美髪再生プロジェクトをスタートさせました。「すべての人に10代のころのような美しい髪を」を基礎研究のビジョンに掲げ、研究活動に取り組んでいます。
専門機関や大学と連携し、最も美しいとされる10 代のころのような美髪へ導き、維持させるための研究に集中特化していきます。
※写真・イラストはすべてイメージです