髪を染めた日にシャンプーしても良い?カラー直後に気をつけたいヘアケア方法
美容室で髪を染めると「今日は髪を洗わないでくださいね」といわれることがしばしばあります。しかし、施術後のニオイが気になったり、美容室でつけてもらったスタイリング剤を落としてスッキリしたかったりと、シャンプーしたくなることもありますよね。
そこで今回は、カラーリングをした日にシャンプーを避けるべき理由や、どうしてもシャンプーしたいときの対応方法、日常生活で注意することなどについて解説します。
目次
髪を染めた日はシャンプーをしない方が良い理由
前提として、美容室でカラー後にしっかりとシャンプーをしてもらえるため、その日にご自宅で再度シャンプーをする必要がありません。
とはいえ、施術後のニオイが気になることもあるかもしれません。そのような場合でも、髪を染めた当日のシャンプーは避けるのが基本です。ここではその理由を解説します。
色が浸透するまでに時間がかかる
カラー剤にもよりますが、浸透させた色素が定着するまでに24~48時間ほどかかるため、染髪した日はシャンプーしないほうが良いといわれています。
キューティクルが開き色が流れ出る
髪を染めた日にシャンプーすると、キューティクルが開いて色素が流れ出てしまう問題もあります。
キューティクルとは、髪の表面を覆う組織です。毛髪は内側から「メデュラ」「コルテックス」「キューティクル」の3層構造になっています。
1番外側にあるキューティクルの役割は、外部刺激から髪を守ることです。
先述の通り、髪を染めるときはカラー剤でキューティクルを開いて色素を浸透させますが、キューティクルは水に濡れるだけでも開く性質があります。
これによって、シャンプー時に髪を濡らすとキューティクルが開き、そこからまだ定着し切れていない色素が流れ出てしまうのです。
髪を染めた日にどうしてもシャンプーしたい場合は?
髪を染めた日はシャンプーをしないほうが良いのですが、どうしても頭を洗いたくなるときもあります。そのような場合の対応方法として、下記の3つがあげられます。
- ぬるま湯で優しくシャンプーする
- カラーケア用のシャンプーを使う
- 髪の毛をしっかり乾かす
それぞれの対応方法について、詳しくみていきましょう。
ぬるま湯で優しくシャンプーする
髪を染めた日にどうしてもシャンプーしたい場合は、38度程度のぬるま湯でやさしくシャンプーしましょう。
髪を洗うのではなく、頭皮の部分を中心に短時間で洗うことも重要なポイントです。お湯のみで洗ってトリートメントをするのもおすすめです。トリートメントはキューティクルを保護する役割があるので、色落ちしにくくなります。
カラーケア用のシャンプーを使う
ぬるま湯でのシャンプーでは物足りないときは、カラーケア用シャンプーを使いましょう。通常のシャンプーよりもカラーが落ちにくいので、色褪せ防止に役立ちます。
髪の毛をしっかり乾かす
髪を染めた日にシャンプーした場合は、髪の毛をしっかり乾かしましょう。カラーリング当日はカラーによるダメージを受けているうえに、髪が濡れるとキューティクルが開くため、乾かさないまま放置すると洋服や寝具への色移りが懸念されます。
温風で髪全体を乾かしたら、最後に冷風を当てるのもおすすめのポイントです。冷たい風を当てるとキューティクルが引き締まるため、褪色を防げるだけでなくツヤが出やすくなります。
髪を染めた日にシャンプー以外で注意すること
カラーリングした日は、シャンプー以外にも下記の点に注意しましょう。
- 擦れないようにする
上記の注意点について詳しく解説します。
擦れないようにする
カラーリング直後の髪はデリケートな状態となっているため、様々な要因によりダメージを受けやすい状態となっています。カラーリング当日に限らず、シャンプーするときはゴシゴシ擦り過ぎないようにしましょう。タオルドライするときも、髪を包み込んでやさしく押さえるように水分を拭き取ります。
また、寝ているときも寝返りで摩擦が生じるので、ヘアカラー後は特に髪をしっかり乾かしたうえでナイトキャップを被るのがおすすめです。こうすることで、寝ぐせがついたり乾燥したりするのも防げるため、髪を美しく保つのにも役立ちます。
色落ちを防ぎ、長くカラーを楽しむために
せっかくキレイにカラーリングした髪を少しでも長く楽しみたいですよね。毎日のケアでヘアカラーの持ちをよくするための2点もご紹介します。
カラーシャンプーやカラートリートメントを使う
ヘアカラーをした後、色落ちが気になり始めたタイミングで色素が配合されているカラーシャンプーやカラートリートメントを使うと、いつものシャンプー・トリートメントから置き換えるだけでカラーの褪色や黄ばみなどを抑えられます。このような製品は定期的に使用することで、透明感を維持することも可能です。
【おすすめのカラーシャンプー】
12~13レベルのブリーチやアルカリカラーをした方におすすめです。カラー褪色時の赤みを抑えられます。
14~15レベルのブリーチ毛の方におすすめです。カラー褪色時の黄みを抑えつつ、褪色過程を楽しめます。
日傘や帽子で紫外線を防ぐ
染髪後は紫外線から髪を守ることも大切です。通常、毛髪はメラニンによって太陽光から守られていますが、髪を染める工程で色素が減少します。
髪本来の防御機能が減っているところに紫外線を浴びると、カラーが褪せてしまうだけでなく、髪自体も傷みやすくなってしまうのです。できるだけ長くキレイな状態を保つためにも、帽子や日傘などのグッズを活用しましょう。
「髪が乱れるので帽子は被りたくない」「日傘を持ち歩くのが面倒」といった場合は、髪にも使えるカットスプレーを使うのもおすすめです。外出前に髪に吹きかけるだけで、手軽に紫外線をカットできます。
まとめ
カラー剤の色素が定着するには24~48時間ほどかかるので、髪を染めた日はシャンプーしないのが基本です。
どうしてもシャンプーしたい場合は、ぬるま湯で洗うなど対応しましょう。髪を濡れたまま放置すると色が落ちやすくなるので、しっかり乾かすことも大切です。
また、摩擦や紫外線もカラーの持ちを悪くするため、日頃からやさしいシャンプーや対策を心がけましょう。