髪に枝毛ができる原因は?今からできる予防や対策について紹介
枝毛ができると、髪がパサついて見えたりまとまりにくくなったりします。視界に入ると気になることもあって、どうにかできないかと悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、枝毛ができるメカニズムや原因、枝毛の予防法・対策法などについて解説します。
目次
髪の枝毛のメカニズム
枝毛とは髪が縦に裂けた状態のことです。髪は中心に「メデュラ」があり、それを「コルテックス」と「キューティクル」が覆う構造になっています。
キューティクルは硬く丈夫な組織ですが、何らかのダメージを受けて剥がれたりめくれたりすることがあります。
するとコルテックスを構成するタンパク質や水分などが洗髪時に外部に流れ出やすくなり髪内部がスカスカになってしまうのです。そしてスカスカになった髪が縦に裂けると枝毛に、横に切れると切れ毛になります。
髪の枝毛の種類
髪のダメージ度合いによって、枝毛の状態も変わります。ここでは枝毛の種類とダメージ度を紹介しますので、今の髪の状態をチェックしてみましょう。
毛先が分かれている状態【ダメージ度★★☆】
毛先が木の枝のように分かれている、よくある枝毛です。髪が細くやわらかい人に見られることが多く、毛先が二股に分かれている場合もあれば、三股、四股と細かく分かれている場合もあります。
毛先が細くなった状態【ダメージ度★★☆】
ほかの髪と比較して、極度に毛先が細い髪も枝毛に分類されます。お手入れ不足のロングヘアや頻繁にヘアアイロンを使っている髪など、長期間ダメージが蓄積された髪でよく見かける枝毛です。
毛先が途中で折れた状態【ダメージ度★★★】
途中でポッキリと折れている髪も枝毛の一種です。何度もパーマや縮毛矯正を繰り返したなどで、かなりダメージが蓄積している髪でよく見られます。
途中で裂けて輪ができている状態【ダメージ度★★★】
髪の一部が裂けて輪ができているタイプの枝毛もあります。硬毛・剛毛の方が何度もブリーチしたなどで髪が傷んだときによく見られます。
髪の枝毛の主な原因
枝毛ができる主な原因として、下記の4つがあげられます。
- 摩擦
- ドライヤーやヘアアイロンの熱
- ヘアカラーやパーマの薬剤
- 紫外線
枝毛に適切に対処するためにも、それぞれの詳細を把握しておきましょう。
摩擦
枝毛ができる原因として多いのが摩擦です。下記のような行動によって髪が擦れると、髪表面のキューティクルがめくれたり剥がれたりして髪が傷むため、枝毛が発生しやすくなります。
- 絡まった髪を無理に梳かす
- ガシガシと強い力でタオルドライする
- 滑りが悪いヘアアイロンやコテを使う など
また、キューティクルは濡れると開く性質があるため、髪を長時間乾かさずに放置したりそのまま寝たりすると、髪同士や寝具が擦れてより傷みやすくなります。
ドライヤーの熱
ドライヤーの熱も枝毛の原因になります。髪は濡れているときが1番ダメージを受けやすいため、シャンプー後はドライヤーで乾かすのが基本です。
しかし、長時間ドライヤーを当てたりドライヤーの位置が近過ぎたりすると、熱に弱いキューティクルがダメージを受けてしまいます。
高温になるヘアアイロンやコテも同様で、長時間使ったり同じ場所に何度も当てたりすると髪を傷めることがあります。
ヘアカラーやパーマの薬剤
ヘアカラーやパーマの薬剤が原因で枝毛ができるケースもあります。ヘアカラーやパーマの薬剤は、キューティクルが開いたりコルテックスに負担をかけるからです。
そのため頻繁にヘアカラーやパーマの施術を受けていると、ダメージが蓄積して枝毛ができやすくなります。
紫外線
髪に紫外線が当たると、「18ーMEA」というキューティクルの表面を覆う脂質成分が損なわれ、うろこ状に重なったキューティクル同士の結合が弱くなります。
すると少し髪が擦れるだけでもキューティクルが浮きやすくなって剥がれやすくなるため、髪が傷みやすく枝毛ができやすい状態になります。
髪の枝毛の予防&対策5選
枝毛は摩擦や熱、紫外線などのダメージが原因で発生します。つまり摩擦や熱によるダメージを受けないように注意すれば、枝毛を予防できます。
とはいえ、どのようにダメージから髪を守れるのかわからない方もいるでしょう。そこで、髪の枝毛の予防・対策方法を5つ紹介します。
絡まった髪をほどいてからブラッシングする
髪が絡まった状態のまま無理にブラッシングすると、摩擦で髪が傷んで枝毛ができやすくなります。髪が絡まっているときは、指や目の粗いブラシなどで丁寧にほどいてからブラッシングしましょう。
ドライヤーの使い方を工夫する
ドライヤーの熱も枝毛の原因になります。下記のポイントを押さえて熱ダメージを軽減しましょう。
- 乾かす前にタオルでしっかり水分を拭き取る
- アウトバストリートメントを使用する
- 髪の根元から乾かす
- ドライヤーを髪から10cmほど離す
- 1か所に熱が集中しないように、ドライヤーを左右に揺らしながら乾かす
カラーやパーマは適度な頻度を美容師と決める
カラーやパーマの薬剤は髪に負担をかけます。短期間で何度も施術を受けるとダメージが大きくなるので、適切な頻度を美容師と相談しましょう。
また、毎回髪全体を染めるのではなく、リタッチで根元のみ染めるのもおすすめです。根元のみ染めることで毛先へのダメージが減らせるため、枝毛の防止に役立ちます。
日傘や紫外線を防ぐオイルなどを使う
紫外線のダメージも枝毛の原因になるので、日傘や帽子、紫外線カット効果があるスプレー・オイルなどを使って紫外線を防ぐことも大切です。
製品によって紫外線を防ぐ能力が異なるので、購入時にUVカット率や遮光率、SPFやPAをチェックして、紫外線防止効果が高いものを選びましょう。
枝毛の部分をカットする
一度枝毛になったら、どれだけお手入れしても元の状態には戻りません。枝毛がたくさんあって気になるようなら、思い切って枝毛の部分をカットするのもひとつの方法です。
このとき枝毛になっている部分のみカットしがちですが、枝毛より上の範囲までダメージを受けている可能性が高いので、枝毛の2cm程度上からカットするようにしましょう。
普通のハサミで雑にカットすると、切り口から髪が傷んで再び枝毛になる可能性が高いので、美容室でプロにカットしてもらうのが理想です。
まとめ
枝毛は摩擦やドライヤーの熱、ヘアカラーの薬剤などのダメージが原因でキューティクルが剥がれ、髪が傷むことにより発生します。
ブラッシングの仕方やドライヤーの使い方、ヘアカラーの頻度などを変えれば予防・改善できる可能性が高いので、日々の習慣を見直してみましょう。