髪の栄養は足りている?栄養不足から起こる髪のトラブルと必要な栄養素

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髪の状態は、髪に届く栄養次第で大きく変わります。栄養不足になると、ツヤやハリが不足したり、乾燥が気になったりとトラブルが起こります。健康な髪を維持するには、髪の栄養を考えた食事が必要です。

今回は栄養不足から起こる髪のトラブルと髪に必要な栄養素について紹介します。

栄養不足は髪のダメージにつながる!

毛先の画像

髪のパサつきや抜け毛などのトラブルは、ケアの問題だけで起こるわけではありません。栄養不足や栄養の偏りが、そうしたトラブルを招いている可能性もあります。

髪は、毛根の奥にある毛球という組織で作られた細胞が元になっています。細胞を毛穴から押し出して髪を生成しているため、健康な髪を保つには、毛球に栄養を届けなければなりません。

毛球は毛細血管から栄養を吸収して新しい髪を生成しています。毛球に栄養を届けるには、ケアだけではなく、食事内容にも目を向けることが大事です。

特にダイエットで食事制限をしている方や、コンビニ食やジャンクフード、加工食品などを普段から摂取することが多い方は注意しましょう。

毎日きちんと食事を摂っているつもりでも、髪に必要な栄養素が不足していると、髪や頭皮の健康を維持する栄養が毛根に届きません。栄養が不足した髪は、毛の内部の密度が低くなり、乾燥や抜け毛の原因になります。

毛球に十分な栄養を届けてハリとツヤがある健康な髪を目指して、日々の食生活を見直しましょう。

髪の健康を維持するための栄養素は?

卵、お肉、大豆、牛乳の画像

健康な髪を保つためにはどのような栄養素が必要なのでしょうか。ここでは、育毛や薄毛対策など、髪を健康に保つために良いとされる代表的な栄養素を紹介します。

タンパク質

タンパク質は髪をつくるときの原料となる栄養素です。髪の主成分であるケラチンは、タンパク質の元となる複数のアミノ酸が結合してできています。アミノ酸の中には、体内で生成できないものもあるため、食事でしっかりとタンパク質を摂取しなければなりません。

タンパク質の成人の1日当たりの推奨摂取量はおよそ50g〜65gです。タンパク質は、肉類や魚類、卵、乳製品、豆腐などに含まれています。

ビタミンA、B、E

髪の健やかな成長や良好な頭皮環境を保つには、ビタミンの摂取が欠かせません。ビタミンは体内で生成できないものが多いので、食事から摂取する必要があります。ここでは、髪の成長をサポートするビタミンについて紹介します。

ビタミンA

ビタミンAは、粘膜や皮膚などに含まれている細胞の成長を促進するはたらきがあります。新陳代謝を促すはたらきがあるため、髪の健康をキープすることが可能です。

ビタミンAは、豚肉やうなぎ、大葉やにんじん、わかめなどに含まれています。

ビタミンB

ビタミンBは皮脂の過剰分泌を抑え、頭皮を健やかに保つ作用があります。なかでも、ビタミンB2とビタミンB6は髪の生成に欠かせない栄養素であるため、積極的に摂取しましょう。

ビタミンB2は、納豆や卵、豚レバーや豚肉の赤身、ビタミンB6は、サンマやバナナ、牛レバーや玄米に含まれています。

ビタミンE

ビタミンEには、抗酸化作用があります。頭皮や髪の老化を遅らせるはたらきがあるため、抜け毛予防の効果が期待できます。ビタミンEが含まれる食べ物は、アーモンドやアボカド、うなぎ、ハマチなどです。

亜鉛

亜鉛は、髪の毛の原料となるタンパク質・ケラチンを合成する際に欠かせない成分です。亜鉛が不足すると、頭皮環境が悪くなったり、抜け毛が増えたりするトラブルにつながります。

亜鉛が多く含まれているのは、牡蠣や豚レバー、アーモンドです。食事で亜鉛を摂取するのが難しい場合は、サプリメントを摂取すると良いでしょう。

イソフラボン

イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンに似ている栄養素です。髪の毛や肌にハリとうるおいを与えるはたらきをします。イソフラボンが多く含まれているのは、納豆や豆腐、油揚げや豆乳などの大豆製品です。

ただし、イソフラボンを摂取し過ぎると、女性は婦人科系の疾患のリスクが増えたり、月経の周期が乱れたりするおそれがあるので注意しましょう。

ヨウ素

ヨウ素には新陳代謝を活発化させる効果があり、髪の毛の成長をサポートするはたらきをします。ヨウ素が多く含まれているのは、昆布やわかめ、大豆や小豆などです。

ヨウ素の過剰摂取は甲状腺機能障害の元になる可能性があるので注意しましょう。

コラーゲン

コラーゲンは、毛母細胞に栄養や酸素を送り、細胞の増殖を促すはたらきをしています。牛すじや鶏の砂肝、サンマやうなぎなど、肉類と魚類に多く含まれています。

過剰摂取すると脂質の摂り過ぎとなり、体脂肪がつきやすくなったり、ニキビなどの肌トラブルにつながるので注意が必要です。

髪の健康を維持するために避けたい食べ物

お酒の画像

髪の健康を考えるなら、できるだけ遠ざけたほうが良い食品もあります。ここでは、髪の健康を保つために避けるべき食べ物について紹介します。

脂質が多い食事

揚げ物やスナック菓子などの脂質が多い食品は、皮脂の過剰な分泌につながります。頭皮を含めた肌全体のトラブルを引き起こす可能性もあるので、食べ過ぎには注意しましょう。

また、脂質の多い食事を続けていると、血流が低下してしまいます。髪に栄養が届きにくくなるので、抜け毛や薄毛につながるかもしれません。

糖質が多い食事

糖質は、摂り過ぎると体内でタンパク質と結びつき、「体のこげ」といわれる糖化が起きやすくなります。糖化が起こると、頭皮の弾力がなくなり、髪の成長が妨げられ、髪からハリがなくなる可能性もあります。

アルコール類

肝臓は、髪の成長に必要なタンパク質の生成を行っている臓器です。アルコールを摂り過ぎると肝臓に負担がかかり、肝臓の機能が低下して髪の成長が鈍くなってしまいます。

また、カフェインやアルコールの過剰摂取による利尿作用も心配です。体内の水分が排出されてしまうので、頭皮の乾燥を引き起こします。

まとめ

薄毛や抜け毛を防ぎ、健康な髪を保つためには、栄養バランスに気を配った食事を摂ることが大事です。

それと同時に、適切なヘアケアも意識して続けてください。髪の内部まで保湿成分などが浸透するトリートメントやヘアマスクなどのアイテムを使って、うるおいを髪に届けましょう。

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