シャンプーが泡立たない原因は?もこもこ泡をつくる方法を解説

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「シャンプーをしても泡が立たない」という経験をしたことはありますか?実はこれにはさまざまな理由が存在します。また、しっかり泡立たないと洗髪時に皮脂が落としきれない、毛髪同士の摩擦で髪の毛が傷んでしまうなどのデメリットも被ってしまうため、改善する必要があるのです。

今回は、シャンプーの泡立ちが悪い原因と、汚れが落ちやすいもこもこ泡をつくる方法を解説します。

シャンプーが泡立たない原因

はてなが浮かんでいる女性の画像

シャンプーが泡立たない原因はさまざまです。ここでは考えられるものをいくつか紹介します。

頭皮の汚れ・毛穴のつまりがある

シャンプーは髪がネットの役割をして泡立ちますが、皮脂はこの泡を消す働きをしてしまいます。そのため、脂性肌の方はシャンプーが泡立ちにくく感じる場合があります。そのため、皮脂汚れがひどい場合はシャンプーが泡立ちません。
特に、日ごろから脂っこい食事を好んで摂っている方の場合、皮脂の分泌量が多くなるため泡立ちにくくなります。

スタイリング製品を大量につけている

ワックスやスプレーなどのスタイリング製品には油分が多く含まれています。そのため上記同様、シャンプーの泡を消す働きをしてしまうので、泡立ちにくくなります。

シャンプーの量が足りない

シャンプーの量が毛量や長さに対して少な過ぎることも考えられます。節約のためにシャンプーの量を減らしている方は、今一度適量を確認し、それに従って髪を洗ってみましょう。

予洗いが足りない

予洗いは洗髪のなかでも非常に大切な工程です。この段階で頭皮と髪の汚れが7割程度落ちるといわれているため、時間をかけて行う必要があります。

予洗いが不十分だと髪の毛に皮脂汚れがたくさん残留してしまい、シャンプーが泡立ちにくくなります。

水分がなじみにくい髪質である

なかには泡が立ちにくい髪質の方もいらっしゃいます。撥水毛と呼ばれる毛質の場合、髪に含まれる油分が多いため、水がうまく髪の毛に馴染みません。これによって、十分に濡れていない状態でシャンプーを塗布することになるため、思ったように泡が立たないのです。

シャンプーは泡立ちが大切

シャンプーの大きな役割は、「油分(汚れ)」と「水」との間に境界線(界面)をつくり、汚れを浮かせて落とすことです。

このほか、シャンプーの泡には髪の摩擦を防ぐクッションの役目があります。

これらのことから、洗髪における泡立ちの重要性が理解できます。

シャンプーをうまく泡立てる方法

髪を洗っている画像

シャンプーを上手に泡立てるにはいくつかのコツがあるため、それぞれみていきましょう。

シャンプー前にブラッシング

シャンプー前のブラッシングは必須です。くしで髪をとかすと、髪の毛に付着した汚れが表面に浮き出て落としやすくなります。また、絡まっている髪をほぐすことでシャンプーが隅々まで行き渡るため、より泡立ちやすくなるのです。

ただし、汚れを落とそうと強くブラッシングしてしまうと頭皮が傷ついてしまいます。くしを通す際はやさしい力加減で行いましょう。

なお、動物の毛が使用されているブラシは髪や頭皮に密着するため、プラスチック製のものよりもしっかりと汚れを絡め取ることができます。

予洗いをしっかりする

ブラッシングで浮かせた髪の汚れは、予洗いでしっかり落とします。

お湯の温度は頭皮の毛穴が開きやすくなる38度くらいがおすすめです。2分~3分程度時間をかけて、しっかりと洗い流しましょう。

また、撥水毛の方はより念入りに予洗いする必要があります。

適量のシャンプーを手に取る

シャンプーの適量は髪と頭皮全体に行き渡り、十分に泡が作れる程度とされており、ミディアムヘアなら2プッシュ、セミロングヘアなら2~3プッシュが目安です。

ただし、髪質や毛量によっても必要量は変わるので、ご自分に合った量を使用しましょう。

お湯と空気を混ぜながら泡立てる

シャンプーを手に取ったあとはそのまま髪の毛に付けるのではなく、手のひらで泡立ててから塗布します。

このときのポイントは泡を頭全体にのせた後、髪全体に空気を含ませるようにしてたっぷり泡立てることです。

しかし、シャンプーのなかには、性質上泡が立ちにくいものもあります。どうしても泡立たない場合は、泡立ちの良いシャンプーに変えるのもひとつの方法です。

頭皮を洗う

たっぷりの泡が完成したら、いよいよシャンプーです。洗髪する際は “髪を洗う”というより“頭皮を洗う”イメージで、泡で頭皮をマッサージするように洗いましょう。

このとき、指の腹を使って、頭皮が動くぐらい強めに揉み込んでも問題ありません。頭皮を十分に動かすことで毛穴に詰まった汚れが取れやすくなるだけでなく、血流を促進する効果も期待できます。

しっかりすすぐ

泡が残らないようにしっかりすすぐのもポイントのひとつです。シャンプーが髪や頭皮に残ったままになってしまうと、シャンプーに含まれる界面活性剤が頭皮を刺激してしまいます。これによって湿疹や炎症を起こしたりすることもあるため注意しましょう。

また、十分に洗い流せていないと不快なニオイの原因にもなります。襟足の部分や耳の裏側などは洗い忘れやすい部分なので、特に念入りに洗浄する必要があります。

泡立たない場合は2度洗い

整髪料をたくさん使った日や、汗を頻繁にかいた日は普段よりも泡立ちにくさを感じます。どうしても泡が立たないときは2度洗いをしてみましょう。

大半の汚れは1度洗いで落ちており、2回目も同量のシャンプーを使用すると泡が立ち過ぎるため、2度目は最初の半量で行うのがおすすめです。

泡立つシャンプーの選び方

女性の画像

シャンプーの泡立ちは、洗浄力やすすぎやすさ、なめらかさをアップさせるために配合されている界面活性剤によっても左右されます。ここまで解説してきたことを試してみても泡立たない場合は、シャンプーの成分にも注目してみましょう。

一般的に、シャンプーに使われる主な界面活性剤は、「アニオン界面活性剤」と「両性界面活性剤」の2つです。どちらの活性剤にも多くの種類があり、それぞれに洗浄力や泡立ち、刺激性などの特性があるため、自身の髪質や肌の状態にあったシャンプーを選ぶ必要があります。

具体的な分類は下記のとおりです。

アニオン界面活性剤(一部抜粋)両性界面活性剤(一部抜粋)
・ラウレス硫酸Na
・ココイルグルタミン酸TEA
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ココイルグリシンK
・ココイル加水分解ケラチンK
・ココイル加水分解コラーゲンK
など
・コカミドプロピルベタイン
・アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン
・ココアンホ酢酸Na
など

アニオン界面活性剤は、よく泡立ち、洗浄力に優れています。ただし、種類によっては刺激性が高めの成分もあるので、敏感肌や乾燥肌の方は注意が必要です。

一方で、両性界面活性剤は刺激性が低いため、敏感肌や乾燥肌の方でもおすすめです。しかし、その分泡立ちにくく、洗浄力がアニオン界面活性剤よりも劣ります。

まとめ

シャンプーは泡立ててから使わなければ、髪や頭皮の汚れを十分に落とすことができません。シャンプーの泡が立たないときは、過剰な皮脂汚れや予洗いの不足などが考えられます。

しかしこうした原因も、予洗いを徹底したり、シャンプー前に念入りにブラッシングをしたりすることで解消できるため、ぜひ試してみてください。また、何を試しても泡立たない場合は、泡立ちやすい界面活性剤が含まれた製品に変えるのもおすすめです。

もこもこの泡で、美しい髪の維持に努めましょう。

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