髪がゴワゴワする原因は?ゴワつきを抑える対策4選とNG行動
それなりにお手入れしているつもりなのに、髪がゴワゴワして手触りが悪くなったりまとまりにくくなったりすることがあります。ヘアセットにも時間がかかるので、「このゴワつきをどうにかしたい!」と思ってしまうこともしばしばあるかもしれません。
そこで今回は、髪の毛がゴワゴワする原因と対応方法、ゴワつきを悪化させるNG行動などについて解説します。
目次
髪がゴワゴワする原因
髪がゴワゴワする主な原因として、下記の5つがあげられます。
- もともとの髪質
- 髪の乾燥
- 髪のダメージ
- 湿気
それぞれの詳細を解説しますので、当てはまるものがないかをチェックしてみましょう。
もともとの髪質
生活習慣やヘアケアなどに問題があるわけではなく、もともとの髪質によってゴワゴワする場合があります。
髪は3層構造になっており、内側から順に、メデュラ・コルテックス・キューティクルの層が重なっています。このうち主に髪の太さを決めるのがコルテックス、硬さを決めるのがキューティクルです。
人間の髪質にはさまざまな種類がありますが、剛毛・硬毛の方はキューティクルが厚く、コルテックスが多いためゴワつきやすいのです。
また、髪の質感は遺伝の影響も受けることから、親や近しい親族が上記に当てはまる場合は遺伝的なものであることが考えられます。
髪の乾燥
先述した通り、髪の表面はキューティクルと呼ばれる物質で覆われています。この組織はタンパク質でできた多層構造の組織がうろこ状に重なったもので、根元から毛先に向かって閉じている状態のときは髪の毛にツヤ感としなやかさを与えます。
しかし、キューティクルが乾燥によって柔軟性を失い、毛羽立ってしまうと、ツヤやなめらかな手触りが消えてしまうのです。
髪のダメージ
ヘアカラーやパーマ、雑なブラッシングなどで髪がダメージを受けるとキューティクルが損傷したり剥がれたりします。すると髪の硬さや表面の凹凸が変化してしまうので、手触りが悪くなるのです。
湿気
湿気が多い時期も髪がゴワゴワしやすい傾向にあります。これは、髪の毛が水気を吸って膨張し、歪みやよじれが強くなるためです。
そもそも毛髪は、タンパク質の繊維が結合することによって形作られています。結合方法にはさまざまありますが、そのなかでも「水素結合」は髪を濡らすだけで簡単に途切れ、乾かすことによって再度つながる性質があります。
これによって、髪の毛が湿気のある状態におかれるとつながりが切れ、乾く際に別の部分でつながって形が変わり、その形状で固定されるためゴワついてしまうのです。
髪のゴワゴワを防ぐ対策4選
ゴワゴワした髪はまとまりにくく、ヘアセットに時間がかかりがちです。また、ツヤが出にくくパサパサに見えるので、何とかしたいと思う方は多くいらっしゃいます。
ここでは髪のゴワつきを防ぐ対策方法を4つ紹介します。
髪の水分を保持できるシャンプーを選ぶ
キューティクルが開くことで、髪内部の水分などが外に流れやすくなります。髪の水分を保持できるヘアケア製品を選びましょう。
ヒアルロン酸や植物オイルなどの保湿成分が配合されているシャンプーやトリートメントを使うのがおすすめです。
髪の保湿ケアを徹底する
髪のうるおいを保つためには、保湿ケアも徹底して行いましょう。上記で紹介したシャンプーに加え、トリートメントやヘアマスク、オイルトリートメントなどを使うのが効果的です。
- トリートメント:髪の内部に浸透し、髪を補修してダメージを抑える
- ヘアマスク:髪の内部に浸透し、髪を補修してダメージを抑える
- オイルトリートメント:オイルが配合されたヘアケア製品で、髪を保湿したり乾燥を防いだりする
トリートメントとヘアマスクに明確な違いはありませんが、ヘアマスクのほうが高濃度でこってりした質感のものが多い傾向にあります。製品によって使用頻度も変わるため、使用前に使用方法をよく確認しておきましょう。
ドライヤーのダメージを防ぐ
髪を洗った後に自然乾燥するとゴワつきやすくなるため、ドライヤーでしっかり乾かすことが重要です。
ただし、ドライヤーの使い方を誤ると、かえって髪ダメージが深刻化します。下記の手順を参考に、正しい手順でヘアドライヤーを当てましょう。
- タオルで余分な水分を拭き取る
- 髪にアウトバストリートメントを付けて粗めのコームで梳き、全体に行き渡らせる
- ドライヤーを斜め45度に構えて、根元から毛先の順に乾かす
- 冷風を当ててキューティクルを整えるのもおすすめ
ドライヤーが近過ぎるとダメージを受けやすくなるので、10cm程度離して乾かします。
また、風を下から当てるとボリュームが出過ぎてしまうため、上から下に向けて当てることも大切です。
適切なスタイリングを行う
髪のゴワつきは、適切な方法でスタイリングすることである程度抑えられます。
例えば雑なブラッシングは髪を傷める原因になるので、やさしく丁寧にとかすことがポイントです。
また、ヘアアイロンやコテを使う場合は、温度管理に注意する必要があります。高温でも低温でもダメージを与えやすいため、適切な温度で素早く終わらせましょう。なお、ヘアアイロンの適温は120~160度、コテはそれよりも20~30度低く設定するのがおすすめです。
加えて、ヒートプロテクトタイプのアウトバストリートメントで髪の毛を保護したり、同じ場所に長時間当てないようにしたりすることで、髪を労りながら自分好みのヘアスタイルを実現できます。
髪のゴワゴワを悪化させるNG行動
日々の習慣やくせが原因で、髪のゴワつきが悪化するケースもあります。下記のような行動を取ってしまっている場合は、早めに直しましょう。
- 絡まった髪を無理やりとかす
- ドライヤーで乾かさず自然乾燥する
- 1日2回以上シャンプーする
- トリートメントをつけ過ぎる
これらは、いずれも髪の乾燥やダメージを悪化させる習慣です。特に、トリートメントはつければつけるほど良いと思われがちですが、過剰な塗布は頭皮や毛髪に悪影響を与えます。毛穴に詰まり、健康な髪が育ちにくくなってしまうため、必ず適量を守ることが大切です。
まとめ
髪がゴワゴワするのは、髪の乾燥やダメージなどが主な原因です。また、生まれつきの髪質によってゴワつく方もいます。
髪の毛の保湿ケアや、正しい髪の毛の乾かし方を取り入れることで状態が改善するので、今日からさっそく始めてみてはいかがでしょうか。