特徴
還元剤の特性を活かすことで、太い~細い毛髪まで対応可能
細く、クセのある毛髪や加齢で弾力やコシがなくなった毛髪にチオグリコール酸を使用すると、内部まで作用し過軟化されることで、弾力がなくなってしまいます。システアミンの場合は、内部まで作用しにくいため適正な軟化になります。
還元剤による浸透性の違いについて
- チオグリコール酸
チオグリコール酸は毛髪内部への浸透性が高く、間充物質まで作用します。浸透性が高いため、強いクセに有効ですが、毛髪への負担も大きくなります。 - システイン
システインは毛髪内部まで浸透しますが、間充物質にはあまり作用しません。強いクセには不向きですが、ダメージを低減できます。 - システアミン
システアミンもシステイン同様に毛髪内部まで浸透しますが、間充物質にはあまり作用しません。強いクセには不向きですが、ダメージを低減でき、低pHでもすばやく作用します。
実験データ
染色した白髪に薬液を作用させると、還元剤が浸透した部分は消色します。透明な部分が多いほど還元剤が浸透し、軟化が進行していると考えられます。還元剤による浸透性の違いを活かすことで、幅広い髪質に対応することができます。
- 白髪を染色した毛髪(還元処理前)
- 太毛にチオグリコール酸を使用
- 細毛にチオグリコール酸を使用
- 細毛にシステアミン、システインを使用
- チオグリコール酸
年齢による髪質の違いで重要なのは毛髪表面の油分とCMC※
年齢による髪質の特徴に合わせて、還元剤のアプローチを変える方法が有効です。 ※CMCはCell Membrane Complexの略で、細胞膜複合体と呼ばれており、薬剤の通り道となる部分です。
- 10〜20代の毛髪は表面が油分でしっかり覆われており、薬液に対するバリア機能が高くなっています。また、毛髪内部には厚いCMCが存在し、薬液の浸透を抑制します。→浸透が良いチオグリコール酸が有効です。
- 30代後半〜40代の毛髪は表面の油分が少なく、薬液に対するバリア機能が低くなっています。なた、毛髪内部には薄いCMCが存在し、薬液の浸透が速くなります。→浸透がマイルドなシステアミン、システインが有効です。
CMCを効果的に補修することで、しなやかでふんわりとした質感を表現
フィージェに配合されている成分がCMCを補修し、毛髪にうるおいや弾力を与えます。また、細い毛髪や加齢で弾力がなくなった毛髪に、しなやかでふんわりとした質感を表現します。
特徴成分
ユズセラミド(ユズ果実エキス)・マカデミアナッツバター(マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル)・EMP(加水分解卵殻膜)・加水分解ケラチン(羊毛)