よくあるご質問ヘアケア

髪の根元付近にできた白い付着物は何ですか?

『ヘアキャスト』と思われます。ヘアキャストとは、毛根を包んでいる「毛包」の一部が裂けて酸化したものです。髪に巻き付くように付着しているため、ブラッシングやシャンプーをしても取れ難いですが、指先でつまんで引っ張るとスーっと移動し簡単に取れます。ヘアキャストができないようにするには、日頃から髪を引っ張りすぎないことを意識し、できるだけ毛根や頭皮を傷めないようにしてください。

ヘアケア剤の本的な特徴を教えてください
シリコーンの種類と主な働きを教えてほしい

ヘアケア商品(ヘアトリートメント、スタイリング剤等)には髪のコンディショニング成分として「シリコーン」が汎用されています。「シリコーン」は下記の4種類に大別できます。

シリコーン
主な成分:ジメチコン
働き:分子量の大小により、サラサラ~しっとりとした質感やすべり、艶、重さなどを変えられる。ゴム状~粘液状~液状シリコーンまでいろいろな種類あり。
分子量が小さいシリコーンはシャンプーで簡単に洗い流せますが、分子量が大きいシリコーンは毛髪に吸着しやすく、シャンプーで洗い流せない場合もあります。
水溶性シリコーン
主な成分:ジメチコンコポリオール
働き:シリコーンに界面活性剤を結合させて水に溶けるようにしたもの。エアゾールなどの起泡成分として配合。シャンプーで簡単に洗い流せる。
環状シリコーン
主な成分:シクロメチコン
働き:分子量が非常に小さく髪への吸着はほとんどない。軽い使用感で、艶出しスプレーやオイル系のアウトバス・ヘアトリートメントに配合。熱によって揮発しやすいシリコーン。
カチオン化シリコーン
主な成分:アモジメチコン
働き:+プラスの電荷を持たせたシリコーンで、分子量が大きく、髪に吸着しやすい。髪への吸着性とコンディション効果が高く、艶、滑らかさ、柔かさがアップ。
毛髪に吸着しやすいため、シャンプーで洗い流せない場合もあります。

※「シリコーン」は大変有用なコンディショニング成分ですが、髪の状態や使用方法によっては、毛髪表面に蓄積して(ビルドアップ)、日々のシャンプーで洗い流せなかったり、ヘアケアの仕上りが重くベタついたり、ヘアカラーやパーマの美容技術に悪影響を及ぼす(染まらない・掛からない)可能性があるため注意が必要です。
※シリコーンが残留している髪は、シャンプー中の髪の感触だけで、普通ではない「重さやしっとり感」「ギラつき感」を感じたり、ドライ後の髪にセロテープが接着しません。

髪に残留した(吸着して取れない)シリコーンを除去できる商品が有れば教えてください
夏の髪のダメージにはどんな原因があるの?対処方法は?

6~8月の夏にかけての紫外線は、入射角度が大きくエレルギーが高くなるため、髪にダメージを与えます。特に、海水浴などのアウトドアでは、直射光や反射光のダブルパワーの影響で紫外線に長時間当たると毛髪のダメージは著しく進行します。

弊社研究結果より、紫外線と汗、紫外線と海水による毛髪への影響は、キューティクルの破壊だけでなく、毛髪の内部までダメージを及ぼすという結果が得られています。そのため秋になると、お客様は「パサつき」、「カラーの褪色」、「枝毛・切れ毛」等の髪のダメージをあらためて実感され美容室にかけ込んできます。このような紫外線ダメージに最適なサロンケアとして、各種システムトリートメント(サロントリートメント)(「コンポジオ EQ システムトリートメント」「フローディア」)がございます。

どうして梅雨時期になるとクセが強くなり広がってしまうのでしょうか

クセ毛は毛根の影響が大きく、毛根が頭皮に対してまっすぐではなく曲がっていると、髪は曲がったまま伸び、ねじれたクセ毛になります。また、髪は毛穴のカタチにそって生えていきます。そのカタチの90%は楕円であり、ほとんどの人がクセをもって生まれてきます。
曲がって生えてきた髪は、髪の内部に歪みが生じているため、水を吸いやすい部分と水をはじきやすい部分ができてしまいます。このような髪が水分を含むと、水を吸いやすい部分は伸びますが、水をはじく部分は伸びにくくなり、髪の中で伸び方の差ができてしまうため、うねりや縮みのある髪(クセ毛)となって現われます。特に、梅雨時期の湿度が80%を越える日などは、クセ毛は、さらにうねりが強くなり、おさまらない広がった状態になってしまいます。

人それぞれに持っているクセ毛の種類や特性、クセの強い箇所も異なっています。また、これらの種類の異なったクセ毛が混在しているケースもあります。フェイスライン や生え際などは毛髪が細く、部分的にクセが強い箇所もあるので、必ず数カ所で毛髪診断を行うようにしましょう。
クセ毛の種類は大きく分けて3種類あります。

波状毛

横波状に大きなウェーブが出るくせのことを波状毛と呼びます。捻転毛に比べると立体的なうねりが少ないのが特徴で、髪の柔らかい人に多く見られます。

波状毛
捻転毛

うねりがスパイラル状に現れるクセ毛のことを捻転毛といいます。フェイスラインや生え際などの髪の細い部分によく見られます。毛髪の断面が楕円形や扁平になっているため、自然にねじれが起こり、髪の太さが不均一に感じられます。

捻転毛
縮毛

毛根の歪みによりランダムに縮れたクセ毛のことを縮毛といいます。縮毛はタンパク質の配列が不規則なため断毛しやすく、特に細い縮毛は注意が必要です。髪の表面が凹凸しているため、手触りもザラザラしてしています。

縮毛
プールに通っているお客様で、髪の褪色が激しい方がいます?

プールの中には消毒用として『次亜塩素酸ソーダ』という成分が含まれています。これは水の中で溶けて『塩素』を発生しています。水道水のカルキ臭もこの塩素によるものです。塩素は強い酸化作用がありますので、髪のメラニン色素や既に染まっているヘアカラーの染料などを酸化脱色し、髪の明度や色味が大きく変化してしまう「変褪色」が発生する場合があります。

またプールの水は水道水より汚染されているので、通常の水道水より強い殺菌処理をします。従って、水道水を毎日使用してヘアケア(シャンプー&ヘアトリートメント)しても髪の状態は何も変化しませんが、塩素濃度の高いプールの水は髪の変褪色を起こすまでになります。変褪色を防ぐには、スイミングキャップなどをしっかりとかぶり、プールから上がったらすぐに水ですすぐ等、髪とプールの水の接触時間をできるだけ短くすることが大切です。