よくあるご質問パーマ

パーマ過水タイプ2剤の放置タイムを長くすると、髪のダメージは急激に進むのでしょうか?

過水タイプ2剤は、酸化反応が速いため、放置タイムは5分~10分となっていますが、パーマ1剤放置後の中間水洗をしっかり行えば、髪に負担をかけることはそれほどありません。しかし、過水タイプ2剤を10分以上放置すると、髪が余分な酸化反応(過剰酸化)を徐々に受けることでダメージし、仕上がりの質感がパサついたりゴワついたりします。

また、5分~10分の放置タイムで行う場合でも、十分な中間水洗を怠り、そのまま過水タイプ2剤を塗布し放置すると、パーマ1剤の残留還元剤や残留アルカリと過酸化水素が反応してしまうため、髪のダメージは思いのほか進んでしまいます。
過酸化水素による髪のダメージを防ぐためには、しっかりと中間水洗を行い、2剤の放置タイムを守るようにしてください。

髪が湿っている状態で高熱アイロンをあてると、髪にダメージを与えてしまうのでしょうか?

髪が湿っている状態で高熱アイロンをあてると、毛髪内部の水分が急激に熱せられて、水蒸気になることで湯気が立ちます。水は、水蒸気になると体積が膨張するため、軟化してダメージを受けやすい髪の内部で爆発したような状態となり、髪にダメージを与えてしまいます。高熱アイロンをあてる場合は、しっかり髪を乾かし、毛髪中に水分がない状態にしてから行ってください。

熱変性している部分を見極める方法はないでしょうか?

熱変性を確認するには、目安として、濡れている時の髪の硬さを実際に触わってみることでチェックすることができます。髪を濡らした際にきしみ感を伴った硬さがある場合は、熱変性の度合いが高く、中間~毛先に、過去のストレートパーマ履歴があると思われます。また、予めコテアイロンで巻いている部分の髪を1スライス取り、予備的にパーマをかけてみると、そのかかり具合でタンパク変性の大小をある程度予測でき、パーマによる施術トラブルは少なくなります。

パーマ剤の選び方について教えてください
パーマのアルカリ剤の種類と特徴について教えてください

パーマに使われているアルカリ剤は主に以下の4種類があります。アルカリ剤はpHを高め、毛髪を膨潤させて、薬液の浸透と反応を促進します。

アンモニア
揮発性のため刺激臭はあるが、毛髪への残留性は低い。強いアルカリ剤で髪への反応が速い。
モノエタノールアミン
不揮発性のため臭いは少ないが、毛髪への残留性は高い。強いアルカリ剤だがアンモニアに比べ、やや反応が遅い。
炭酸水素ナトリウム
一般的には重曹とも言われる弱アルカリ性のアルカリ剤。施術時間の経過とともに、炭酸が揮発して、アルカリ性が強くなり反応が速くなる。
アルギニン
塩基性アミノ酸のひとつで、毛髪と親和性が高い。アルカリ剤の作用としては弱く、反応は穏やかである。
細毛でクセのあるお客様の場合、ストレートパーマ時のアイロン操作でどのようにしたらキレイに伸ばせますか?

薬剤選定や軟化チェックも関係しますが、細毛でクセのある髪の場合は、アイロン操作をする前にクセを伸ばすポイントがあります。1剤のお流し後に髪を乾かす際、ただ乾かすだけでは、その後のアイロン操作がスムーズにできず、必要以上にテンションをかけてしまい、細い髪は余計に縮れてしまいます。乾かす際は髪に負担がかからない程度にブローをしておくと、毛流れが整うことでアイロン操作スムーズになり、キレイに伸ばせます。

【ストレートパーマの事例】アイロン操作中の静電気の発生を抑えるには?

静電気を抑える方法として、1剤をお流しした後のアイロン操作の前に、保湿性のある処理剤を薄く塗布して乾燥を抑えます。処理剤は「コンポジオ CMC」または「コンポジオプロ CMC-β」がおすすめです。
静電気は髪が乾燥している状態に発生しやすいため、アイロンを操作中に髪の水分が少なくなっている既ストレート部分で発生しやすくなります。

【ストレートパーマの事例】コテアイロンで既ストレート部分にカールをつくるには?

ストレートパーマ&コテアイロンパーマを同時に行う場合は、パーマ2剤処理の前に中間~毛先にコテアイロンで巻いた後、できたカールをさらにその大きさに相当するロッドで巻いてから、液状のブロム酸系2剤で処理する方法がおすすめです。ブロム酸系2剤で処理することで、過水系2剤よりも、しっかりとしたカールをつくることができます。
初めてストレートパーマ&コテアイロンパーマを施術する髪であれば、比較的容易にストレート&カールヘアをつくることができます。しかし、ストレートパーマを繰り返ししている髪の場合、タンパク変性の可能性がありますので、髪への負担が大きく、あまりおすすめできません。

差別化できるパーマメニューはありますか?
過水系のパーマ2剤の注意点は?